私が住んでいる秋田市御所野にクマが出た話は、
「冬の二話/クマとじゃこ天(2024年2月7日)」でも報告しているが、
2月9日にやっと捕獲された。
我が家から直線で500m以内と近所の出来事なので、結末も入れて今一度まとめ報告をしようと思う。
捕獲後、2月9日の秋田魁新報電子版の関連記事はこうだった。
他の記事によると、
住宅が近くて猟銃を使えなかったため、
箱罠に頼らざるを得ず、捕獲は非常に難航したとのこと。
市や県、警察、猟友会、倉庫会社など捕獲に関わった皆様、お疲れ様でした。
今は捕獲されたので個人的にはホッとしている。
ところが秋田市や県には「クマを自然に返すべき」といった抗議や苦情などが
多数寄せられている(たぶん秋田県外から)という話を聞き、
こちらには唖然としている。
仮に自然に返すとしても、いったいどこの山に放てというのか。
秋田の山は冬場、雪に覆われ、クマの餌は全く無い。
仮に奥山に放獣してもただちに近隣の人里に下りて来てまた大騒ぎになる。
それ以前に冬場、奥山に入る林道は雪でほとんど全てが通行止めだ。
県外の愛護論者の皆さんがお住いの地域でクマを預かってくれる
引き取りに来てくれると言うのならば話は別だが、
単に可哀相との気持ちで駆除に反対されるのはどうかなと思う。
もしもクマに襲われたらたまったものではない。
運よく生命は取り留めたとしても
外傷はひどく、甚だ深刻なものだと聞く。
何故かしら顔面が狙われやすく、
顔の皮膚がベロリとめくれて、眼球が落ちることもあるそうだ。
それでも生きなければならない方の悲しみや苦労は想像を絶するものがある。
今回のクマ騒動で驚いた点がもうひとつある。
クマ(ツキノワグマ)は冬眠するものだとばかり思っていた。
それなのに今年は一月だけでも目撃情報が15件もあったとのこと(例年はほとんどゼロ)。
今年は秋田も暖冬で雪は非常に少ない(先週から積雪ゼロ)。
クマは冬場でも餌が有ると冬眠しないこともあると聞くが、今年がそうなのか。
そうなると通年でクマを警戒しなければならないことになる。
今までは夏場、山に行くときなど鈴を鳴らす程度でよかったが、
今後は季節を問わず、市街地の散歩や買い物でも (´π`;)チリンチリン♪
唐辛子スプレーも必携か。
今回の一件で、自らが住まう御所野という街を見直してみた。
クマが出るから、それなりに山奥かと思うと必ずしもそうではない。
昨年秋のクマ出没は秋田でももっと都会的なところ、
(山から遠く離れた、或いは運河などで山と隔絶した)街中の住宅地や繁華街でもたびたび出没している。
そして通行者に襲い掛かって怪我を負わせている。
だから皆、困っているのだ。
秋田市の南郊外、四ツ小屋から我が居住地・御所野を望んでみた。
ご覧の通り、台地になっており、スギの植林など樹木も多い。
イオンの建物が有るあたりが御所野ニュータウンの中心となっている。
バックの太平山地はクマやカモシカなど獣類が豊富だ。
しかし山地とニュータウンの間には国道13号線や秋田自動車道も走っており、
一応、寸断されている。
御所野に向かう。
今回、クマが籠城した御所野湯本地区とはこんな感じ。
道路の右側(湯本)は流通団地になっている。左側の並木の上は我が家の有る住宅地。
今回、クマが籠城した倉庫の近所の様子。
ここは別の倉庫だが、今回はこんな場所にクマが現れ、籠城したのだ。
今回、クマが籠城した倉庫の近所から、我家の有る住宅街を望む。
我家に向かう途中の景色。
皆さんは信じられるだろうか。
昨年秋はこの通りや住宅地でも数回クマが目撃されている。
今日は珍しく鳥海山が見えたので、
それを眺めるため、四ツ小屋の堤防まで繰り出していた。
以上。
昨日ニュースで見ていました、はやく捕まればと祈ってました
東京でも多摩の山で目撃情報の看板、注意!と掲げられて、登山中も早く下山したいと思ってしまいました
山に逃がしてもまたエサを求めて下山して来る可能性高いので、、やはり動物愛護の観点とは違う気がします。
とても信じられないですね、普通の街中に現れたんですね、写真見てびっくりです
カイシャをリタイヤして7年、年金生活の
愉しみは近くの山歩きくらいですが・・・
街を歩くだけでもクマに襲われるなんて信じられない事態です。
気を引き締めてセイカツします。
立てこもったクマを確保できて周りの方達はほっとした事でしょう。
こちらでも一月にクマが出たと放送がかかっていました。
去年は秋田県は熊の被害が多かったですよね。
動物の愛護は分かりますけれどクマに
脅かされている人間はどうすればいいの?
熊も冬眠しなくなる時が来るのでしょうね。ピエロ
青森の方でも目撃されましたか。
今年はそちらの方も暖冬と聞いておりますが、
冬場でも餌の有る人家近くに棲みついたクマは冬眠しなくなるかもしれませんね。
いずれにしろそこに住んでいるニンゲンには迷惑な話です。お互いクマには気を付けてセイカツしましょう。
この熊は、倉庫に籠城する前は、どこにいたのか
気になりましたが・・・
モウズイカさんの近くでしたか@@びっくりでしたね。
昨年の熊が多かった分、冬眠から覚めたら
また、熊騒動がおこりそうですね。
熊を駆除したと、何十回も抗議電話をかけた人がいましたが、
熊の近くに住んでみたらいいのにと思いました。
無責任きわまりないと思ったものです。
倉庫に籠城する前は、推測ですが、比較的近くの山あいの
(米ぬかを貯蔵しているような)農作業小屋などに棲んでいたのかもしれません。
今年は雪も無いので、これから食料を探してあちこちで人家に侵入なんてことが有り得そうですね。
街中でもどうかお気をつけ下さいませ。
とらえられた熊はとても痩せていたとか?
熊もエサ不足が深刻だったことが分かりますね。
それにしもまさか御所のあたりにクマが出るとは驚きでした。
まずはとらえられて一安心ですがこの先また新たなクマが出てこないといいですね。
今はどこにクマが出るかわからない感じです。
気をつけて過ごさなく久手はいけませんね。
クマが川沿いに移動する説は当たっていると思います。
昨年秋、秋田市西部の割山地区の住宅地に現れ、複数の怪我人も出ましたが、
この場所は日本海と雄物川の河口、そしてかつての雄物川の流路だった運河に囲まれたエリアです。
いったいどこからクマが湧いて来たのか、不思議ですが、幅数百mの雄物川を泳いで来たとか、
橋の上の道路を走って来たとかいろいろな説が出ました。
昨年秋以来、秋田のクマの行動パターンは従来の常識では捉えられないものになって来ました。
御所野はニュータウンと言いつつも、自然は豊かです。
本文中の「我家に向かう途中の景色」の並木のすぐ左の雑木林には
ミズバショウやリュウキンカも自生している(残されている)ほどです。
十年前頃だったか、隣家の庭にアナグマが現れたということでさきがけ新報が取材に来ました。
カモシカもよく見ます。
でもクマはたくさんです。散歩するのに竹刀や唐辛子スプレーを携帯しなきゃならんとは恐ろしい事態です。