三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

新城中部 今昔物語

2016-02-11 09:26:20 | 奥三河の紹介

2月6日(土)・7日(日)に、新城市中心部のかつてのにぎわいの様子を写真展示した

「新城中部 今昔物語」が開催された。主催は、しんしろ城下町の会。

昭和30年代頃の、新城駅前のにぎわいが伝わってくる。

駅前には運送会社の日通の事務所があり、地元資本が経営するレストランがあり、劇場もあった。

また、旧151号線は銀座通りと呼ばれ、各種商店がひしめき合うように軒を連ね、

現在、本町にある東海典礼の葬儀場には、映画館があった。

 

ともするとこうした展示は、「昔は良かった」と後ろ向きになってしまいがちだが、

この「にぎわい」というところに、この新城中部地区、すなわち新城自治区の地域ビジョンがある。

 

主催者であるしんしろ城下町の会は、平成24年度に「新城中部地区計画」を策定している。

その際に掲げたキャッチフレーズが、「新城城下に華やかさと賑わいを!」というものである。

http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/7,32144,c,html/32144/20131210-190540.pdf

 

また、平成26年度の「新城大茶話会2014」におけるアンケートでは、

将来への不安や課題に対し、「子どもが少ない」「若い人が少ない」「商店がなくなってきた」と、

かつての「にぎわい」が失われつつあることを危惧する声が多い。

一方で、中部地区に暮らし続けたい理由として「便利」「不自由なく暮らせる」などの回答がみられる。

http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/7,32144,c,html/32144/20141202-095305.pdf

 

市でも、平成20年度に「都市計画マスタープラン」を立てており、

そこで、新城地域の将来像として「生活利便性の高いまち、人が集う賑わいあるまち」と掲げている。

そして、その実現に向けて、定住促進や利便性向上をはかるインフラ整備を方針として定めている。

http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/7,32144,c,html/32144/20131210-183023.pdf

 

 

この「にぎわい」をいかに維持していくのかが、今後の新城自治区のカギとなると考える。

かつては、山湊馬浪とうたわれたように、にぎわいの源は商業であった。

しかし、郊外にバイパスが整備され、商業の中心がそちらにシフトしていく中で、

これまでとは異なる視点での「にぎわい」をいかに創出していくか。

 

先のアンケートにて、新城中部地区に暮らし続けたいと、77%の方が答えている。

その理由の中には、「生まれ育ったまちだから」、「地区の人柄が好き」との答えがある。

これまで同様に人とのつながりを大事にし、住みたいと思う人が住める場所を確保する、

このあたりが重点課題になってくるのではないだろうか。

 


奥三河ビジョンフォーラム 新春懇談会

2016-02-09 09:03:14 | 奥三河の紹介

昨日は、奥三河ビジョンフォーラムの新春懇談会。

奥三河4市町村長によるパネルディスカッションの後は、恒例の奥三河特産品試食会。

地元産の食材を使った開発中のメニューや新メニューをご賞味いただくのだが、

「これを楽しみにしている」と言っていただける会員さんも多い。

 

今年のメニューはこんな感じ。

◆つくしんぼうの会

しいたけのフライ

 

鳳来牛のやわらか煮

 

東栄チキンのから揚げ

 

その他にも、設楽こんにゃく、とろろ汁、助六寿司、八名丸のさといものゆずみそがけ、

季節野菜のフレッシュサラダ、ほうれん草のごあまえ、と品数も量も豊富にご用意いただいた。

写真を撮り忘れたが、サラダの中には、「柿」も。

シャキシャキしていてみずみずしく、なんでこの時期に?と不思議だったのだが、

保存方法は、「企業秘密」とのこと(笑)

 

◆四季のとよね鍋プロエジェクト

冬のとよね鍋

 

森野熊八さんプロデュースによる一品。

季節ごとに旬の食材を使った四季折々の鍋メニューの、冬バージョン。

 

◆奥三河地域雇用創造協議会

八名丸としいたけのペースト クラッカーに添えて <アンチョビ/ハーブソルト>

 

八名丸ボール

 

米粉ミルクプリン トマトソース添え

 

昨年に引き続き、ご参加いただいた。

いつも独創的でチャレンジングなメニュー開発を手掛けられている。

メニュー開発だけでなく、農産物のパウダー加工も始められたとのこと。

飲食店での食材使用、加工品として販売、素材そのものの商品化など、販路の広がりが期待できる。

楽しみだ!

 

◆NPO法人てほへ

東栄産錦爽鳥(きんそうどり)のハム(地域おこし協力隊 池田啓)

 

ゆべし・はっさくピール・ミントクッキー(Cafeのっきぃ パティシエ 佐々木智保)

 

自家製ハーブティー(STいとう)

 

いずれも、東栄町の「Cafeのっきぃ」でも味わえる。

昨年5月のオープン以来、行ってみたいと思いつつ、早1年が過ぎてしまおうとしている。

春になったら、ぜひ伺いたい。

http://nokiyama.com/

 

◆新城市商工会女性部【オウチ デ シンシロ プロジェクト】

ほうじ茶のガトーショコラ

 

抹茶のチーズケーキ

 

しんしろクッキー(自然薯)

 

ほうじ茶のガトーショコラは、甘いものが苦手な男性にも食べてもらえるようにと開発。

ほうじ茶の苦みがアクセントとなり、大人向けの味となっている。

残念ながら、私は甘いものが好きなので、苦手な男性目線でのコメントができず、

ただただおいしくいただいてしまった。

 

◆JA愛知東茶業部会

しんしろ紅茶

 

これまでにも何回かご登場いただいているが、味もパッケージも、毎年どんどん洗練されてきている。

現在、紅茶を生産するお茶農家さんは、6軒とのこと。

「愛知県で1番の生産量なんです」と言われ、おぉーと思ったが、

煎茶の生産量が1番なんだから、そりゃそうだ(笑)

 

鈴木製茶

http://suzuki-tea.com/

 

 

◆だわり屋

蓬莱泉「可」生原酒

蜂龍盃 にごり

おすすめワイン各種

 

今年も、ワインアドバイザーにご登場いただいた。

飲み物は、日本酒以外は、なかなか地元産というわけにはいかない。

そこで、地元の食をより楽しむための引き立て役としてのワインをご紹介いただいている。

 

だが、新城は葡萄の産地でもあるため、いつか新城産のワインが、ここに並ぶ日が来るかもしれない!