三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

立川談笑

2016-07-11 15:06:35 | 日記

久しぶりに落語を聴きに、岡崎へ。

演者は、立川談笑。

生で聴くのは初めて。

以前、レンタルCDで「イラサリマケー」という噺を聴き、大爆笑した覚えがある。

談笑が得意とするのは、こうした古典落語をベースにして、そこに独自のスパイスを効かせるネタだ。

 

これがよく効く。

 

今日の仲入り前の一席も、そんなスパイスたっぷりのネタだった。

前座噺として知られる「金明竹」の津軽弁バージョン。

オリジナルは上方なまりだが、津軽弁だとこんなにもオモシロくなるのかと。

 

仲入り後の2席目のネタも期待したのだが、これがちょっと……。

 

演じたのは、人情噺の名作「芝浜」。

 

以前に、CDで同じく人情噺の名作「紺屋高尾」の談笑版、

「ジーンズ屋ようこたん」というネタを聴いたことがあるが、

そのとき受けた感覚と同じような感じ。

 

やはり、スパイスはスパイスであって、素材の味を消してしまっては、元も子もない。

 

ちょっと残念。

 

名作と呼ばれる人情噺に、新たな解釈を加えるのは難しいなと感じつつ、

談笑の師匠の談志は、三代目桂三木助によって完成されたといわれる芝浜に、

異なる解釈で演じてみせて、2007年の伝説の高座を生み出したのだから、やっぱりスゴイ。

 

 

で、結局、この日の一番の収穫は、談笑ではなく、この人。

 

講談師 神田松之丞

http://www.matsunojo.com/

しばらく、この人に注目していきたい。


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