みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『タキシード』観ました。

2016-01-31 16:00:00 | 洋画
2002年:アメリカ。 監督:ケヴィン・ドノヴァン。 WOWOWからの録画。
特製のタキシードを着れば誰でもスーパーマンになれる....という設定がちょっと
面白そうだったので観てみました。実際なかなか楽しめる映画だと思いました。

 
ジミー・トンはスピード狂のタクシードライバー。  好条件の転職話を聞かされる。

にこやかなジャッキー・チェンの顔を見ていると、スピード狂とかのトンがった感じは
しないんですけど、実は何度も免停処分を受けている速度違反常習のタクシードライバー。
映画の設定ではそういうことのようです。
「メークの終わるまでに着いたら、料金の二倍払う」と言われ俄然はりきって運転するジミー。
どうもジミーに対しての事前調査があったようで、これは実際に彼を雇うかどうかの就職試験の
ようなものだったのでしょう。

 
C・デヴリン氏お抱えの運転手として雇われる。    デヴリン氏は中々りっぱな人物のようだ。

無事”試験”に合格して、好条件の転職先にありつくジミー。
それは謎の大富豪、クラーク・デヴリン氏専用のお抱え運転手だった。
デヴリン氏は大物にもかかわらず、なかなか気さくで好意的な人物。
ジミーも自然に敬意をもって接するようになる。

 
衣裳ルームの最奥にある高級そうなタキシード。   デヴリン氏からの厳命。「私のタキシードに決して触れるな」

住んでいる屋敷も豪勢だが、衣裳ルームも凄い。
その最奥に厳重に保管されているタキシードに気づいて、何気なく近づくジミー。
だが主人デヴリン氏のいつになく厳しい声に彼の足は止まる。
「私のタキシードに決して触れるな」。

 
何者かに襲われ、瀕死の重傷を負うデヴリン氏。   ジミーは成り行きでタキシードを着てしまうが....。

大富豪とはデヴリン氏の世を忍ぶ仮の姿で、
実体はアメリカ国家の安全のために日夜敵と戦っている凄腕のエージェントなのだった。
それだけに敵から命を狙われることも多い。
ある日、車に敵の爆弾が自動追走してきて爆発。ジミーとデヴリン氏の二人は直前に
車から飛びおりる。ジミーはかすり傷で済んだが、デヴリン氏は重傷。
こんな危ない目に遭う仕事なら高給を払ってくれるワケだ....。(^^;
救急車を呼ぶなどしているうちに、ジミーは成り行きで、例のタキシードを着ることに。
それは上級エージェント専用のハイテク戦闘服だった。
判りやすく言えば ”これさえ着れば、貴方もスーパーマンに大変身!”
ジミーは重体で動けない主人デヴリン氏に代わってタキシードを着用して敵と戦うことになる....。
特に終盤に入ってからは話のテンポが良くなってきて面白かったです。
それにしても最近はジャッキー・チェンの映画を観ることも少なくなりましたね。

『サンバ』観ました。

2016-01-29 16:00:00 | 洋画
2014年:フランス。 監督:エリック・トレダノほか。 WOWOWからの録画。
ヒットした『最強の二人』(2011・仏)に続いて同じ監督・主演俳優のコンビで作られた佳作です。
役柄が違うんだから当然なんですが、オマール・シー演じる前作の ”陽気で行動的なキャラ”
とはちょっと違いますね。ヒロインはシャルロット・ゲーンズブールです。

 
ホテルでの豪勢な結婚式。             その裏方には多数の移民労働者が存在する。

セネガルからの不法移民、サンバ。コックを夢みて真面目に何年も働いてきたが
ある日いきなり当局に職場に踏みこまれて身柄を押さえられてしまう。当然仕事もクビ。

 
社会復帰の第一歩。移民相手の相談業務だ。     怪しげな連中が次々と相談窓口にやってくる。

一方、鬱病で長く休職していたヒロインのアリス。
徐々に社会復帰を果たすべく移民の相談業務から仕事をはじめる。
先輩職員からは「相談者との必要以上の接触はダメ。結局困るのはあなた自身。」
そう釘を刺されたはずだがサンバとはそこで顔見知りとなり、だんだんと親しい仲になっていく。

 
不法移民の収容施設で時間をもてあますサンバ。   なんとか正式な移民として滞在を認めてほしい。

なんとか正式に移民として滞在を認めてほしいと当局に訴えるサンバ。だが結果は国外退去処分。
そうなると当局の目を避け、非合法な身分を隠して何とか働き口を探し生きていくしかない。
アリスもサンバのそんな過酷な状況を知らないわけではないが、やはり当事者ではない彼女
には解っていないことも多い。

 
不法移民どうし助け合ううちに親友となる。     窮状にあるサンバ。 だが何もかもは話せない。

当局から逃げまわり、名前も何度も変え様々な仕事につくうちに、サンバは自分が何者なのか
自分にさえ曖昧になっていき、ついに気持ちの上で限界を迎えてしまう。
「これ以上、この国にはいられない」。
アリスに別れを告げ、叔父とともに故郷セネガルに帰ろうとするサンバ。
いよいよ出発の時間が迫ってきたその時、物語は急な展開を見せる。
女の力は偉大だ!?

だいぶ以前から、不法移民の話を映画に取り入れるケースが次第に増えています。
それだけ欧州では社会的にも大きな問題になっているということでしょう。
ただフランスの場合、国の方針として比較的移民には寛大だと言われています。
そんな国でも現実には厳しい状況がある、ということでしょうね。

それと移民問題どころか、いま大問題になっているのがシリアから大量に
押し寄せてくる難民の問題。国そのものが壊れてしまいかねない勢いでの人口流入。
単純な人道主義ではとうてい解決できませんね。答えはなかなか見えません。

『GANGSTA.』観ました。

2016-01-27 16:00:00 | TVアニメ
2015年:マングローブ制作。 監督:村瀬修功。 TOKYO-MXからの録画。
マングローブといえば、ハイビジョン初期のTVアニメ『サムライ・チャンプルー』が
思い出されます。たいへん面白くてパッケージを買ってしまったほどなんですが、
そのマングローブもこの作品を最後に経営破綻して解散してしまったと聞きます。
厳しいものですね~。

 
便利屋の二人組、ニコラス㊧とウォリック㊨。    ウォリックと古い付き合いのチャド警部㊨。

自分はコースケ氏の原作(漫画)を読んでいません。
なのであくまでアニメとしての印象でモノを言うことになります。

複数組織の力のバランスによって辛うじて表面上の平和が保たれている街、エルガストム。
小さなモメごとなら日常茶飯事のこと。
その街に便利屋と称してお届けものからヤバイ仕事まで何でも引き受ける二人組がいた。
ウォリックとニコラスは少年時代からの腐れ縁。
チャド警部とは、そんな二人が街にやってきた頃からの古い知り合いだ。

 
ニコラスは日本刀の達人。             電話番のアレックス。 もと娼婦。

家族のために稼ごうと街に出てきたアレックス。しかし実際にはヤクザに騙されて
薬漬けにされ、飼い殺しの娼婦として生きるしかない日々を送っていた。
そんな彼女も成り行きではあるが、結果として便利屋の二人組に助けられることになる。
取りあえず電話番でもしててくれ、と言われ、そのまま便利屋の事務所に居つくアレックス。
薬もだんだん体から抜けていき、彼女の失われた記憶や体調も徐々に戻っていく。

 
組織のボスたちが集っての定例会。         いつもの小競り合いとはどうも様子が違う。

街の平和は複数の組織のパワーバランスの上に辛くも成り立っていたが、
じょじょにそれが崩れていきつつあった。
初めはいつもの小競り合いかとも思われた殺し合いも、徐々に拡大していき、
やがて何者かの”意思”がそこに見えてくるようになる....。
さてこの『GANGSTA.』なんですが、どうも色々と設定が多く有って、一度見たくらいでは
内容がよく飲み込めなかったです。あくまで大雑把にしか自分も解っていません(^^;
視聴者からもそうした反応が多かったのか、9話と10話の間に9.5話と称して『解説編』を
流していたくらいです....ワンクールに原作の全部を詰め込もうというのは少し無理だった!?
流れる音楽やキャラの動かし方など、ああマングローブだな、とは思うものの、最後まで
この作品の面白さのポイントが見つけられないままになってしまった残念なアニメでした。

『俺たちスーパーマジシャン』観ました。

2016-01-25 16:00:00 | 洋画
2013年:米ワーナー。 監督:ドン・スカーディーノ。 WOWOWからの録画。
”マジックもの”と知って観る気になりました。なかなか楽しめるコメディ映画でした。

 
母親からバートへ誕生日プレゼント。        手品のお陰でアントンと親友になる。

いじめられっ子だったバート。母親は生活のため忙しく、子どもの面倒まで手が回らない。
しかし誕生日のプレゼントに贈られた「手品セット」が彼の人生を大きく変えてゆく。
覚えたての手品をクラスメートに披露。大感激してくれたアントンと生涯の親友となる。

 
後年マジシャンのコンビを組む二人。        女性を連れ込んでは超特大ベッドを自慢する。

長じて彼らは二人組の超人気マジシャンとなる。芸名は”バート&アントン”。
もちろん収入も凄い。高級ホテルを住まいとして、贅沢三昧の生活をエンジョイ。
連れ込んだ女性に特注の超特大ベッドを見せ驚かせては悦に入るバート。
しかしこの世界も競争が激しい。
油断しているとアッという間に”過去の人”になってしまうのだ。

 
火の玉を操る新人、スティーヴ(左端)。      燃える石炭の上で夜通し寝てみせる荒技。

最近のし上がってきた新人マジシャン、スティーヴ・グレイ。
彼のマジックは人の度胆を抜くような過激な芸風で、路上でのパフォーマンスを
ネットTV中継するというやり方で、ぐんぐん人気・知名度を上げている。

 
クレーンで吊られてみせる二人。          だが結果は大失敗。 長年のコンビも解消となる。

それに引き換え、もう長いことバート&アントンは新しいネタをやっていない。
誰の目にもマンネリの感は明らかだ。
ホテル側の要望でもあり、相方のアントンは思い切ったネタで勝負しようとアイディアを出す。
炎天下ではアクリルの箱の中は90℃を超える。
その箱をクレーンで吊り上げて衆人環視の中、一週間を耐え抜くという荒行だ。
しかし実際にやってみると、バートが閉所恐怖症であることが発覚。
箱の中で大暴れした揚句、結局ショウは大失敗。
のみならず世間の笑い者となり、ホテルとの契約を切られ収入を絶たれてしまう。
こうなってみると世間の風は冷たい。周りの対応は一変して、誰からも相手にされなくなる。
この映画の本領はここからです。如何にして彼らがマジシャンとして
立ちなおったのかを、ギャグを交えて暖かいトーンで描いていきます。
まあ反則技スレスレって感じがなくもないんですけど(^^;
観終わったあと、ちょっと良い感じの残る佳作でした。

『アナベル 死霊館の人形』観ました。

2016-01-23 16:00:00 | 洋画
2014年:米。 監督:ジョン・R・レオネッティ。 WOWOWからの録画。
『死霊館』(2013年・米)のスピンオフ映画になります。
デキは今ひとつという感じかな?まあそんなにヒドくはないんですが、
割りと簡単に結末を予想できちゃうところが何だかな~って印象を受けました。

 
夫ジョンから妻ミアへの贈り物。          さっそく棚の一番良いところに置く。

人形コレクターの妻ミア・フォームに夫ジョンからのプレゼント。
今時めったにお目にかかれないような珍しいアンティック人形で、ミアは大喜び。
これが災厄を呼び込む”悪魔の人形”とも知らずに....。

 
その夜、隣家で惨劇が起きる。            妻ミアも腹部を刺されて重傷を負う。

その夜遅く殺人事件が発生。犠牲となったのは、隣家に住む年配の穏やかな夫婦だった。
続いて犯人らはフォーム家にも押し入り凶行をはたらくが、ようやく警察が到着して、
射殺あるいは逮捕で最悪の事態は回避された。

 
翌朝、隣家夫婦の遺体が運び出される。       事後に警察から犯人像や動機などの報告を受ける。

妊娠中のミアは腹部を刺されて重傷を負うが、幸い命に別条はなかった。
犯人は悪魔に忠誠を誓う、あるカルト集団のカップルだった。
彼らにとって殺人は崇高な義務なのだというおぞましい話を刑事から聞かされる。
正常な連中とは思えないが、いずれにしても飛んだ災難である。

 
電熱器が勝手に通電して火事を起こす。       瞬間的だが悪魔が姿を現す。

しかし、それからも不審な出来事が続く。
夜中にミシンが勝手に動いていたり、知らない間に電熱器が通電して火事になったり。
どうにも不吉な思いのフォーム夫妻は、とうとう引越しを決めるが....。

 
さすがに薄気味悪くなり人形を捨てるが。      捨てたはずの人形が引越し先で再び出てくる(左端)。

何となく薄気味悪くなり、あのアンティック人形は捨てていくことにするが
引越し先で荷物を解くとまたしても人形が出てくる。
確かに夫が捨てたはずなのに、これはどういうことなんだろう?
親しい神父に相談した結果、人形は教会で預かってくれることになり、ミアは大感謝。
それと同時に神父はこの種の事件をいくつも解決している有名なウォーレン夫妻に
連絡を取ろうとする。
だが神父が人形を抱いて教会の中に入ろうとする瞬間、
猛烈な力で地面にたたきつけられて意識不明の大けがを負う。
結局、悪霊バスターともいえるウォーレン夫妻には連絡されないままになり、
フォーム夫妻は自力で悪魔と戦うしかない状況になる。
悪魔は産まれて間もないフォーム夫妻の赤ん坊リアを巧く利用して、
ミアの魂を奪い取ろうとするが....。

この映画、割りと画質がキレイだし、サラウンド音声も頑張っていますね。
あの『死霊館』のスピンオフ映画って、どんなのかな?という好奇心は
満たされてまずまずでした。
ただ映画としての出来は普通....というかまあまあですね。
あまり期待しないで観る分には、そう悪くはない映画じゃないですかね?(^^;