みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「シャッター・アイランド」観ました。

2015-09-30 18:00:00 | 洋画
2010年:米パラマウント。 監督:マーティン・スコセッシ。 セルBDにて視聴。

封切時に映画館で観た映画ですが、けっこう面白かったのでBDも買っていました。
今回はこのBDのサラウンド音響の具合を確かめたくて封を切ったのですが、
結論=自分チでは大したことはなかったなあ(^^;
ただし自分はトップスピーカーを天井に埋め込み設置しているわけではなく、
厳密にはせいぜい天井際に設置した、いわゆる”ハイトスピーカー”です。
なのでおのずとATMOS効果は限定的になるのかもしれません。
マンションなので天井設置など出来ないので、妥協せざるを得ないのかなと思います。

この程度ならば何日か前に観た「スチームボーイ」の方が”轟音の饗宴”という感じで
良かったです。特に上空から地面にたたきつけるような爆発音はリアリティがありました。
おっと話が脱線してしまいましたね(^^;

 
凄腕の捜査官テディ㊨とその相棒チャック。     厳重な段取りを経てようやく院長㊧に会う。

捜査官テディとチャックのコンビは、シャッター・アイランドと呼ばれるある孤島を目指して
フェリーに乗っていた。
その島には凶悪な犯罪を犯した精神病患者の治療施設があり、厳重な警備態勢が敷かれていたが、
あるとき一人の患者の脱走を許してしまう。とはいってもフェリー以外に交通手段がない以上
島内のどこかには潜んでいるはずなのだが、一向に発見されない。
その事件を解決するために二人の捜査官が送り込まれたのだった。

 
患者レイチェルが皆の目を盗んで逃走。       レイチェルの病室に残されていたメモ。

逃げた患者の名はレイチェル。誰も彼女の逃走には気づかなかったようだ。
テディは床板の下に隠されたメモを発見。
THE LAW OF 4
WHO IS 67 ?

何度も眺めてみても、意味は分らない。そのうちに寝入ってしまうテディ。夢を見る。

 
夢① ユダヤ人収容所で見た大量の凍結死体。     夢② 不幸な事件のため今は亡い妻。

テディには不幸なトラウマがあった。
欧州戦争時におけるユダヤ人収容所で見た大量の凍結状態の死体の山。
そして最愛の妻の生前の思い出。彼女を死なせてしまったのは自分の責任だ....。

 
突然レイチェル㊧が戻ってきた。           通称C棟。最も凶暴な患者たちを収容。

あんなに探していたレイチェルがヒョッコリ戻ってきた。裸足であちこち歩きまわって
いた筈なのに足には擦り傷ひとつない。実に妙だ。海岸で時間を過ごしていたようだ。

 
患者から忠告を受けるテディ。            海岸の灯台。 何か秘密がありそうだ。

あるとき停電事故が発生。施設全体が混乱状態になる。それに乗じてテディたちは
以前から気になっていたC棟の中に入って調査を行おうとするが....。
棟内で出会った他の患者と殴り合いになったり、また別の患者からは怒りや忠告の言葉を
投げかけられたり。
ただ、このようなテディの勝手な行動は、後になって大きな問題となってしまう.....。

この映画は初めて観るときと再度観るときとでは、かなり印象が違います。
それだけにまだ観ていない人にネタばらしするのは厳禁です(^^;
幻想と現実が混じり合った風合いがあり、そこがこの映画の魅力かもしれません。

サラウンド効果の良いBD?

2015-09-28 16:00:00 | オーディオ
AVシステムをドルビーATMOSに対応させた。
そうなると何かパッとした音質の良い、というかサラウンド効果の凄いソフトが欲しく
(聴きたく)なる。


そんなときに専門誌を読んでいると、既存のDTS-HD MASTER AUDIO 音声収録BDのうち、
モノによってはドルビーサラウンドモード再生で大変サラウンド効果の出る場合がある、
といったようなことが書いてあった。
その一例として「シャッター・アイランド」「神と王」が挙げられていた。


㊧「シャッター・アイランド」 ㊨「神と王」

さいわい「シャッター・アイランド」はすでに持っている。
映画館で観た後に購入してそのまま封を切っていなかったものだ。
「神と王」はまだ持っていなかったので、すぐにアマゾンの安いスチールケース入りを注文。

どちらも140~150分の長い映画なので、体調の良い時をみて視聴しようと思っています。

「陸軍中野学校(五) 開戦前夜」観ました。

2015-09-27 21:00:00 | 邦画
1968年:大映。 監督:井上 昭。 WOWOWからの録画。
いよいよ「中野学校」シリーズのの最終作です。ストーリーのパターンはいつも通りです(^^;

 
椎名大尉は香港での任務についていた。       各国のスパイ合戦が熾烈を極める英領香港。

支那事変に始まる日中戦争はその戦闘地域をますます拡大していた。
そんな中で日本の諜報機関員・椎名次郎大尉はP機関とよばれる英米合同の
スパイ組織と鎬をけずる毎日を送っていた。
しかし一旦日本に戻るよう草薙大佐から指令が入る。
日米戦近しの情勢はもはや確定的だったが、問題はそれがいつ始まるのか?
という一点に向けて、P機関スパイの暗躍が激しくなってきている。
開戦の日程は近く開かれる御前会議で決定するが、椎名大佐には機密漏洩の絶対防止と
P機関潰しを頼みたい。

 
事情が変わって急ぎ日本に呼ばれる椎名。      目下のターゲット=ダイク大佐。

P機関としては、まず御前会議の出席者の周辺を暗躍するだろうとの予測のもと、
こちら側もそれを目当てに行動してゆくのが手っ取り早かろうと計算する。
あらかじめ海軍情報部の調査によって、駐マレーのダイク大佐という人物が浮上していた。
彼は宿泊しているホテルのバーに毎晩現れては30分ほど時間を過ごすのが日課だ。
その30分の間に部屋に忍んで証拠を掴まねばならない。

 
部屋に侵入して極秘情報を写真に撮る。       椎名は怪しまれて敵側の手に落ちてしまう。

薄氷を踏む思いで何とか情報の盗撮に成功する。しかし”何となくこいつは怪しい”
というスパイ同士の勘から敵側に怪しまれて捕えられてしまう椎名大尉。
自白剤を飲まされるが鋼鉄のような強い意志で自白の強要を撥ねかえす椎名。
連絡の途絶えたことを不審に思った仲間が駆け付けてきて、ようやく彼は救けられる。

 
いよいよ御前会議は決した。行動の段取りを検討。  この頃すでに日本側は開戦準備を進めていた。

辛抱強く情報の収集を重ねてきた日本軍情報部。
自宅静養中の大物政治家・大原氏。どうもこの人物の周辺から重要な情報がリークしている様子だ。
その一連の流れもおおよそ浮かんできたが、踏み込むにはまだ明確な証拠が足りない。
だがP機関の方でも一刻も早く日本側の決定の情報を掴みたい、とあせっていた。
そのため敵側の行動に綻びが見えてきて....椎名たちはそれを見逃さなかった。

「ゴーン・ガール」観ました。

2015-09-26 19:00:00 | 洋画
2014年:米20世紀フォックス。 監督:デヴィッド・フィンチャー。 WOWOWからの録画。
男女のお話です。ただし純愛とか爽やかなどという単語とは全く無縁の、強烈な腐れ縁です
自分が男性の側だとしてこんな女性に捕まったら「おいらの人生真っ暗闇よ」と
つぶやくしかないことでせう(^^;

 
家の中に妻の姿が見えない。 事件なのか?      エイミーの絵本のことをよく知っていた刑事さん。

作家夫婦のニックとエイミー。しかし最近になって二人の仕事はさっぱり売れなくなっていた。
収入の危機=夫婦仲の危機となっている有様。
そんなある日。ちょっとした用事を済ませたニックが自宅に戻ると妻の姿が忽然と消えていた。
室内が荒れていたこともあり、警察に通報。
駆け付けた刑事さんは”エイミーの絵本”の壁ポスターに気づいて親近感を抱いた様子だ。
エイミーが子どものころ、彼女をヒロインとして親が創作絵本を書いた。
それがある程度の評判をとり、それなりにエイミーには知名度があったのだった。


 
状況を調査の上で、                深刻な事例と刑事は判断。

最初のうちは警察は失踪事件として調査。しかしその後現場から血痕や凶器が発見された
こともあり、殺人事件の可能性も浮かび上がってくる....。
気の早いマスコミはニックを早くも殺人犯呼ばわりだ。
アメリカのマスコミって、証拠もなしにこんな過剰発言をしまくるんですかね。
そして簡単に尻馬にのって騒ぐバカ大衆....かなり怖いね。

 
現場保全のため警察関係者以外は立ち入り禁止。   ニックは完全に容疑者あつかい。

それにしてもエイミーの死体が出てきたわけではない。現段階のニックは単に容疑者レベルだ。
ただしアメリカの陪審員制度を考えてみると安心はできない。
冤罪の判決が確定してしまう可能性もある。良い弁護士を雇わねばならない。それも急いで。

 
テレビ番組で冷静に意見を述べるボルト弁護士。   この人になら弁護を頼みたい。

テレビの報道番組では相変わらず大衆におもねる論調に終始している。
しかし番組に呼ばれたボルト弁護士は、そのような軽薄さには与せず冷静な態度を崩さない。
この弁護士なら信用できると感じたニックは、直接ボルト弁護士に弁護の依頼を申し込むが....。
着手料だけで10万ドルとるボルト氏。そりゃ~アメリカでは訴訟社会になるわけだわ~(^^;

しかしコトの真相はすべてエイミーの仕組んだ茶番だった。夫ニックの態度が冷たく
新婚の時のようには優しくないから、仕返ししてやったんだと罪の意識のカケラもない。
呆れたもんだけどストーリーは未だ終っていない(^^;
あ~やだやだ。こんな類の面倒くさいヒトとは一切関わりは持ちたくないもんです。
でも”小型のエイミー”って結構世の中にいそうですよね~?

作品時間149分。途中ダレるかと思っていたら、終りまで一気に観てしまいました。
ということは自分にとってはこの映画は面白かった、ということのようです。

「路上のソリスト」観ました。

2015-09-25 19:00:00 | 洋画
2009年:米ユニヴァーサル。 監督:ジョー・ライト。 WOWOWからの録画。
アメリカの都市部には多くの路上生活者がいるようですが、ここロサンゼルスでも事情は同じ。
ロサンゼルス・タイムズ紙の記者スティーヴ・ロペスは、あるときヴァイオリンを弾く路上生活者
ナサニエルと知り合う。

 
公園のベートーヴェン像の下、ヴァイオリンの演奏。 ジュリアード出身というのは本当の話だった。

話をしているうちに彼がジュリアード音楽院出身者だと聞き、俄かに興味を覚えるスティーヴ。
(ジュリアード音楽院出身者=米国クラシック音楽業界では超エリート)
これは結構面白いコラムのネタになるかもしれない。
ジュリアードに問い合わせたところ、確かに彼は二年ほど在籍していたらしいが、
音楽のプロとしては現在はドロップアウトしているようだ。

 
彼らは別の場所で再会。              姉を探しだして協力を依頼する。

スティーヴはナサニエルをネタに連載コラムをスタート。幸い評判がとても良い。
ナサニエルが元々チェロの演奏家だったことを知ったある読者からチェロの寄贈があった。
初めは固く遠慮をしていたが、結局は受け取ることになる彼。

 
初めは固く遠慮するナサニエル。           だが結局は受け取ることに。

機会を設けて専門家に彼の演奏を聴かせると大変な高評価。リサイタルを開いてはどうかと
いう話まで出る。
スティーヴはナサニエルのために奔走する。住居と練習場所を兼ねて清潔なアパートを確保し
同時にリサイタルの手配を進める。
だが重大なことを忘れていたスティーヴ。そこにはナサニエル本人の意思というものがなかった。
親切のつもりで動いていたスティーヴだが、結局それは自分の都合に過ぎなかった。

彼ナサニエルは精神統合失調症という難病を抱えていた。それがゆえに音楽家としての道を
諦めざるを得なかったのだし、彼に普通の人間と同じに社会のルールを守ってキチンと振るまえと
強要することは所詮無理難題というものだった。
あるとき遂にナサニエルの我慢は限界に達する。これまでの友情などクソ喰らえとばかり感情を
ぶつけてくる彼。
もはや二人の仲は破局を迎えるしかないのか?

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ジュリアード時代のナサニエル。          その頃から彼の耳には神の声?が聞こえはじめていた。