みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「真珠の耳飾りの少女」観ました。

2015-07-31 16:00:00 | 洋画
2003年:英・ルクセンブルグ。 監督:ピーター・ウェーバー。 WOWOWからの録画。
スカーレット・ヨハンソンのデビュー作にして出世作。
実はこの映画を見るのは2回目ですが、前回観た時よりも面白く感じましたね。

 
山ほどに仕事があり、多忙な日々。         どうでしょう、このエバリ具合。

貧しいゆえに女中奉公に出されるグリート。当時の雇主と使用人の関係は厳しくて
言葉ひとつをかけるにしてもタイミングを見なければならない。
時代はすでに近代に入っているとはいえ、その辺の感覚は中世と大差ないですね。

 
仲良くなった肉屋の息子とデート。         フェルメール夫婦。別に仲が悪いわけではない。

市場での堅実な買い物ぶりから”しっかり者”と判断して、言い寄る肉屋の息子ピーター。
グリートもだんだんと気持ちが傾いていき、結婚相手と考えるようになる。
一方画家フェルメールと女中グリートとの仲が怪しいと、事実とは異なる噂が街に広がる。
噂を信じ込んで半狂乱になる夫人。

 
勝手に誤解する絵画の注文主ライフェン。       夫人の大切にしている真珠の耳飾り。

とうとう力づくでアトリエに入りこみ、自分の大切な耳飾りをグリートがしているのを見て
ついに感情を爆発させる夫人。実際は不倫の類ではなく、単に画家とモデルというだけの関係。
しかしフェルメール氏は夫人には事前に一言の説明もなく、その点では夫人に同情できます。

家屋敷は義母と妻のもの。マスオさん的立場のフェルメール氏?なので
夫人の前では遠慮して言えないことも、周囲に誰もいない時はグリートに対してけっこう我儘。
女中としての規定以外の仕事=絵具づくりを本来眠る時間の夜中にさせたり、
雇主というだけの立場なのに、本来親しい身内にしか見せない”髪”を見たがったり。
紳士ぶってはいますけど、結局彼の本心は言わずもがなですね。
それでも歴史に残る名画になったわけですから、細かいこと抜きで結果オーライかな?

 
㊧映画の中のグリート。               ㊨”本物”の絵画の少女。

別々に見ると結構似ているイメージですが、並べてみると案外感じが違いますね。
自分の好みは㊨の絵画の方ですが、皆さんはいかがでしょうか(^^;

ゆうべ見た夢の話。

2015-07-30 15:00:00 | その他
他人の夢の話なんて、埒もない....といわれるのを承知で書き残しておきます。

(夢の中で):なんか狭い自室にレイオーディオのマンモススピーカー群がごちゃごちゃに
置いてありました。
おまけにアトモス用なのか、天井にも何台もあの大きなスピーカーが鎖で吊ってありました。
部屋中が馬鹿でかいスピーカー群に占領されて、超狭くて文字通り歩くのもままならない状態。
いずれのスピーカーにも結構おおきなキズがあったっけ。部屋が狭くてぶつかり合ったのかな?
夢の中の気分はけっこう躁状態。気に入るような配置に変えようと大奮闘。


大迫力。他を圧倒する押出し感があります。

目が覚めてしばらくはボ~としてましたが、ふとんから出て、
いつものシアタースペースに行くと、
レイオーディオ群がそこにある....なんてことは全く無くて、
マイピエガがまるでエントリーモデルのように頼りなく見え、
豆球の薄明かりの中で淋しく”ひっそりかん”と立っておりました。

でも相当大きな家じゃないとレイオーディオの設置なんて無理だよね~ってことで
半眠りな脳みそでいったん結論を得てから再び布団の中へ。朝まで二度寝しました。
起きてから気付いたけど、自分には逆立ちしたって買えない価格です....
だから夢の話なんですね~(^^;

(おしまい)

「理想の女(ひと)」観ました。

2015-07-29 18:00:00 | 洋画
2004年:英・西・伊・米・ルクセンブルグ合作。 監督:マイク・バーカー。 WOWOWからの録画。
この映画の目的はヒロイン役のスカーレット・ヨハンソンをアピールすることのようです。
テーマは”新婚夫婦の危機”ですが、結局は登場人物すべてが善人で予定調和というか
ハッピーエンドで終わるので、むしろ終わりの見えるストーリーの途中経過を楽しむべき
映画ですね。

 
妻たちから見ると、許すべからざる存在。       やむなく質屋で貴金属を換金。 

財産家の紳士に近づき、手練手管を用いて骨抜きにし、結構な額のお金をせびり取るのを
生業とするアーリン夫人。
被害?に遭った男連の妻にとっては毒虫のごとき存在だ。一致協力して彼女の銀行口座を
閉鎖してしまいニューヨークには住めないようにしてしまう。女性は怖い(^^;
やむなく夫人は手持ちの貴金属一切を換金してイタリアへと稼ぎ場を変える。 

 
妻へのプレゼントを物色するロバート。       赤の他人なのに親しげにすり寄ってくる。

妻へのプレゼントを物色中の夫ロバートに声をかけてくるアーリン夫人。
面識もないのに異様に親しげだ。「私なら宝石よりもこちらの方が嬉しい」などと
非売品の値打ちモノの扇子を選んでみせる。結局とんでもない高値で買うことに。
あとは言葉巧みにロバートの車に一緒に乗り込み、いずこへか走り去る。

 
カフェで。寄ると触ると他人の噂話。         ロクでもねえセリフをさらっと言い放つババア。

その様子はしっかり噂好きな連中に目撃されていた(^^;
たちまち無責任に噂は周囲に拡がっていくが、それを知らないのは妻メグだけ....。

これからラストまでは二ひねりくらいはありますが、いずれもビックリさせられるような
意外性はないですね。まあスカーレット・ヨハンソンのファンの方なら許容できるのでは。
20年代の甘い雰囲気の音楽が流れます。自分はこういうの大好きです。

「クリムゾン・リバー2」観ました。

2015-07-28 16:00:00 | 洋画
2004年:フランス。 監督:オリヴィエ・ダアン。 WOWOWからの録画。
きのう観た「クリムゾン・リバー」の続編です。
とは言っても全く別のストーリーで、前作との関連性はありませんが....。
続編には駄作が多いといいますが、さて?
結果的には、この続編は、前作よりもかなり出来が良いと感じました。
ただキリスト教的な知識のない自分には経緯がよく解らない展開もあったりしますが
そこは非キリスト教徒の自分には仕方がないと思います。
「セブン」とか「ゾディアック」あたりの映画の展開を思い出してもらえれば良いかな
と思います。

 
壁のキリスト像が血まみれに。           最新機器で壁を調べる。

 
すると一体の骸骨が埋まっていた。          生前の姿。名前はフィリップ。

最初の犠牲者はホンの手初めだった。以降つぎつぎと連続して殺人事件が連発。
宗教学を専門にする女性を捜査スタッフに加えて事件の解明を急ぐが、どうしても
捜査側が後手に回る状況。

 
12使徒になぞらえての集合写真。          ”人類を救う”と称する狂信的集団の存在が確認される。

だが捜査は少しづつ進み、大まかながら犯人の姿が見えてくる。
①狂信的な組織犯であること。
②宗教組織を隠れ蓑にしているが目的のためには殺人もいとわないこと。
②宗教的な意味での”ある財宝”を見つけ出し手に入れることが最終目的であること。

ついに組織のアジトを見つけ出し踏みこむ。だがアジト内には
ドイツの文化・宗教大臣エメリッヒ氏が混じっていた。
”こいつが黒幕だ”と判っていても、外交特権ゆえに逮捕できない....。

前作よりもかなり見ごたえありましたね。
さすが名作「エディット・ピアフ~愛の讃歌」を手がけたダアン監督。
ジャンル問わずの技量を感じさせます。

「クリムゾン・リバー」観ました。

2015-07-27 19:00:00 | 洋画
2000年:フランス。 監督:マチュー・カソヴィッツ。 WOWOWからの録画。
ジャン・レノ&ヴァンサン・カッセルのニ大フランス男優による猟奇的サスペンス。
自分は未見でしたが、公開当時ちょっと話題になっていましたね~。

 
雪山の崖50mの場所で発見された惨殺死体。     フランス最古の歴史を誇る地元の大学。

手首を切落とされ眼球をくりぬかれ、体中いたる所が切り傷だらけ....
という残酷な殺され方をした死体が雪山の崖50mの場所で発見される。
被害者は地元の大学図書館の書司だった。
パリ警察の殺人課の刑事(ジャン・レノ)が呼ばれて応援に駆けつける。

一方、別件で少女の墓を荒らす事件が発生。地元の刑事(ヴァンサン・カッセル)が
丹念に事情の調査を進めていく。最初は単純なイタズラなのかと思っていたら....。
調査の結果、20年ほど前に当時10歳のこの幼い少女がハイウェイでトラックに轢かれて
死亡する事件があった。その時一緒だった母親は修道女となってまだ存命らしい。
そこで修道院に行き話を聞こうとするが、すでに老いた彼女の話は要領を得ない。
ただし娘に危害を与えようとする悪意の存在だけは明確に認識していた。

 
学長は捜査に非協力的。               母親の視力は疾うに失われていた。

被害者の生前の様子などを聞こうとするが、学長は非協力的。
レノ刑事は事件の現場を詳しく調査しようと第一発見者と共にヘリで雪山へ。
そして第一現場付近で第二の殺人事件が発覚。被害者はやはり大学の関係者だった。
同様の手段で惨殺されて雪山の中で氷漬け状態で発見されていた。

 
発見者に案内されて現場調査に来る。         第二の惨殺死体発見。 氷漬け状態。

捜査のために第二の被害者の自宅へ向かうレノ刑事。
そこには別件の捜査のためにカッセル刑事が先に来てドアの解錠している現場に遭遇。
ここで二つの事件は一本の糸として収斂してゆくことになる。
以降二人は不本意ながら共同戦線を張ることになるのだった....。
まあそこら辺は”お約束のツンデレ”なんですけどね。最初は仲が悪いが段々良くなる(^^;

でもああいうラストはちょっとズルイ....(^^;