みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『チャップリンからの贈りもの』観ました。

2016-08-31 16:00:00 | 洋画
2014年:フランス。 監督:グザビエ・ヴォーヴォワ。 WOWOWからの録画。

う~ん、人によっては凄くツボにハマる映画らしいですが、自分にはそれほどでも....。
ストーリーや雰囲気にあまり際立ったところがないし、けっこう平凡な映画に思えます。
メインの二人の俳優さんにも強い魅力は感じないし。
でも嫌味なところは無いんで、そういう意味ではこの映画、まずまずかな?
(実際に身代金を要求する、このような事件が当時実際に有ったそうです)

 
オスマンは出所した友人エディを出迎える。     入院中の妻を見舞うオスマン。

かつてエディに命を助けられたオスマンは、以来エディに強い友情を感じている。
出所したエディを出迎えて、雨露をしのぐ場所として自分のトレーラーを提供。
ただオスマンの生活は貧しくて、妻の入院費用を工面しようと苦労している。

 
オスマンは入院費用を銀行から借りようとするが。  母親が恋しいと泣いて父親に訴える娘。

オスマンは入院費用を銀行から借りようとするがせいぜい希望額の1割しか貸してもらえない。
母親が恋しいと泣いて父親に訴える娘。最早どうしていいか判らなくなるオスマン。
そんなときに当時の大スター、チャップリン氏が逝去したことをTVニュースで知る。

 
亡きチャップリンの墓。              二人は柩を掘りだして別の場所に移す。

オスマンが金に困っていることを察したエディはある提案をしてくる。
チャップリン氏の柩を暴いて別の場所に移し、身代金をせしめようと言う計画だ。
初めは躊躇していたオスマンだが、ますます窮状は差し迫り、遂にエディの提案に乗ることに。
何とか誰にも見られずに棺を別の場所の移すことに成功する。

 
公衆電話でチャップリン家に身代金を要求。     カン違いで別人を逮捕する警察。

電話でチャップリン家に身代金を要求。しかし同様の電話が他にもあり、本物の犯人だと言う
証拠を見せろと言われてしまう。そこで柩の写真を撮り、チャップリン家に送りつけるが....。
大方は予想通りの展開なので、ストーリー上の意外性はほぼないですね。
まあチャップリン氏に対する敬意がつくらせたファンのための映画とも言える....
冒頭にも書きましたが、作品全体に流れる雰囲気は悪いものではありません。

追記(2016.09.10):
この間、米クライテリオンBD盤の『キッド』『ライムライト』注文したところ、
ほどなくして国内盤の全集(角川)が12月に出ると知りました。
ちょっと考えたけれど、結局こちらも予約入れちゃいました(^^;
それにしても今まで長いことチャップリンのディスクには
余りパッとしたものが出ていないのが不思議でした。
いまどきDVDだなんて個人的には画質の点で全くお呼びじゃない....
”BD盤が出れば買う”と考えていましたが、それにしてもBOXとなるとチトお高いですね(^^;

『リアリティのダンス』観ました。

2016-08-28 16:00:00 | 洋画
2013年:チリ・仏。 監督:アレハンドロ・ホドロフスキー。 WOWOWからの録画。

ホドロフスキー監督というヒトは以前からかなり変わった作風というか、個性が強い
映画づくりをする人という印象がありますが、それはこの映画でも同じでしたね。
ただ最新作だけあって作品としての完成度がいつもより高いな~と感じました。


息子の教育に関して意見の別れる夫婦。      息子は父親に勇気を示そうと麻酔なしで歯の治療を受ける。 

南米チリの小さな港町で商売を営む夫婦。息子の教育に関して意見の対立する夫と妻。
夫ハイメは自分自身もそうありたいと願い、息子にもぜひ強い男になってほしいと願っている。


ハイメは独裁者イヴァニェスの暗殺を企らむ。   ところが何故か独裁者の馬丁になってしまう。

ハイメはチリ国民を苦しめている独裁者イヴァニェス大統領暗殺を目指す
秘密組織に属している。
だが暗殺計画は巧く行かなかったうえに、逆に大統領の命を助ける結果に。
イヴァニェス大統領に気に入られて彼の愛馬の馬丁の職を得る。
身近にいて、その人柄を知ってしまえば、大統領もそんなに悪人とは思えなくなってくる。
”くそっ俺としたことがナニを考えているんだ!”と悩むハイメ。
馬にわざと毒草を喰わせて死なせ、それ以降ハイメは孤独な放浪の旅に出る。


変わった行動を怪しまれ捕えられて拷問を受ける。 身も心もボロボロになって帰った彼を受け入れる妻と息子。

常人と異なる行動を怪しまれて警察に捕えられ、きつい拷問を受けるハイメ。              だが遂にチリにクーデターが起こり、彼は危うく命を拾う....。

 
妻は夫の心を長く苦しめてきたものの正体を知っていた。  心機一転。新たな土地で生活をやり直そうとする一家。

明るく色彩感の溢れる画調はなかなか惹きこまれるものがあります。特に赤色の
鮮やかさが印象的でした。
また全編にシリアスになり過ぎないというか、控えめながらもユーモア味があって、
そこも自分的には気に入りましたね。

追記(2016.09.02):
結局この映画のセルBDが欲しくなり、今日アマゾンでポチってしまいました(^^;