一向に事件が解決せず、思い余ったミルドレッドは自宅近くの道ぞいに広告を打つ。
愛娘のアンジェラが何者かにレイプされたあげく、焼死体で発見された。
それから何カ月も経つが、一向に警察の捜査は進展しない。
母親ミルドレッドは思い余って、自宅そばの道沿いに意見広告を出す。
”犯人はまだ捕まっていない”
”いったいウィロビー署長は何をしているんだ”
警察を激しく批判するこの意見広告は、小さな町に大きな波紋をよぶことになった。
意見広告は地元のテレビ局にも取り上げられる。 署長みずから足を運んで、誠実に説明をするが。
長年まじめに勤めて町に貢献してきた署長に対しては同情的な者が多い。
逆に言えば、レイプ事件そのものには同情するものの、
やはりミルドレッドの行動はやりすぎだ、と感じ反発する人間が多い。
特に署長に深く心酔しているディクソン警官は、
カッとなりやすく、粗暴な行動に走りがちな困ったやつ。
この男が広告の件以来、猛烈にミルドレッドを目の敵にしてくるようになる。
だが彼は自らの暴力の責任を問われて警察をクビになる。
クサクサする気分でバーで独り飲んでいると、偶然うしろの席から、
”女をレイプして焼き殺した”という会話を耳にする。
アンジェラ事件に酷似した話の内容から、こいつが犯人に間違いないとディクソンは判断。
車のナンバーを調べ、古巣の警察に行き身元照会を依頼。
だが結果は”シロ”という思いがけないものだった。
彼は熟慮の末、ある結論を導きだしミルドレッドと行動をともにすることになる。
牧師がミルドレッドを訪れて説得しようとするが。 癌が進んで余命わずかな署長は、妻子を残して自殺。
これは非常に観ごたえのある映画でした。
評判の高いだけのことはあると感じました。
それにしても俳優陣の演技力というかレベルが凄い。
どのキャラもばっちり立っている印象を受けました。
とくに(ヒロイン役)フランシス・マクドーマンドの厳しさを感じさせる演技は圧巻。
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