みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ACCA13区監察課』観ました。

2017-08-30 16:00:00 | TVアニメ
2017年:マッドハウス制作・全12話。 監督:夏目真悟。 TOKYO-MXからの録画。
オノ・ナツメ氏の原作(同名漫画)をアニメ化したものです。
以前からオノ氏の画風が好きなので、録画~視聴してみました。

割とあっさりしたストーリーだし、”雰囲気は悪くないね”程度の作品でした(^^;
まあわざわざ期待して観るほどの作品でもないでしょう....
ただ、観て数分後には切り上げたくなるようなアニメが多いということを考えれば、
とにかくエンドロールまで辿りついたということは、自分的には”合格”だったのかも。

 
出勤前にTVニュースをみるオータス兄妹。    ACCA部長クラスの緊急会議。

ほとんど休みなく連続出張のACCA監察課・副課長ジーン・オータス。
今日もやっぱり出張だ。
妹ロッタの「体に気をつけて」の注意も半分聞き流す。
そろそろ異動の時期。次はもう少し楽な職場に行きたいものだ。

 
ジーンの片思い。モーヴACCA本部長。      高校以来の長い友人、ニーノ㊧。

ジーンには片思いの女性がいる。ACCA本部長であるモーヴだ。
豪華な夕飯に誘われ、彼女の手助けをしてくれないかと依頼される。
しじゅう国内を監察している彼ならさまざまな事情に通じているだろう。
たとえ小さな情報でもいい、いろいろ蒐集して彼女のために聞かせてほしい。
早くいえば彼女専用のスパイになってくれということ。
期待とは異なり、色恋抜きの話だったのに少々ガッカリのジーン。
しかしそれでも彼女のためならと引き受ける。

 
国王㊧。シュヴァーン王子とその侍者。      13年前に起こった鉄道事故。兄妹は両親を亡くす。

”ドーワー王国”の政治体制の行方がテーマです。
100年ほど昔に政情不安だった頃、クーデターが勃発。
国内に独立した12の区は、各々異なる文化や経済形態を維持していたが、
クーデターの沈静化以後はACCAと呼ばれる民間組織が発足。
警察・消防・医療の分野を傘下に置くと同時に国民の生活全般を注意深く注視。
以来長く平和の期間が続いたが、国内にまたしてもキナ臭さが漂い始める。
現国王の高齢化に伴い、なにやら後継者争いが水面下で進行している模様。
うまく国を統治していくだけの力量が王位継承者シュヴァーン王子に果たして
あるのかどうかが国民から不安視されている。
目障りなACCAを廃止して自分のやりたいように国に君臨したい王子は、
ACCA職員からはバカ王子呼ばわりされている。
国の安全維持を負担しているACCA、そして国内の総ての区長の合意のもとに
王子を廃嫡させ、別の国王候補者をたてるという、言わばクーデターが密かに
画策されるのだが。

  
妹ロッタに迫る暗殺者。             兄ジーンはクーデターを企む連中に捕われる。

クーデターといってもこのアニメには派手な流血沙汰があるわけでもなく、
”山・鳴動してネズミ一匹”式の結末に近い(^^;
まあ無難な結末に着地できて良かったね、という感じのお話なのでした。
アニメって観る人間が、その世界観をどこまで許容できるかどうかに
かかっているという気がします。
以前からオノ氏の画風が好きな自分は比較的無難にザ・エンドまで辿りつきましたが、
ほかの方だとどうなんでしょうかね?(^^;

『アイ・ソー・ザ・ライト』観ました。

2017-08-27 16:00:00 | 洋画
2015年:アメリカ。 監督:マーク・エイブラハム。 WOWOWからの録画。
自分はカントリー音楽がけっこう好きで、自宅でも良く聴いたりします。
なのでハンク・ウィリアムスの伝記映画ということで期待して視聴しました。
ただカントリー音楽史に大きな足跡を残したハンクではあっても、その私生活は
酒におぼれクスリにまみれ、また常に女性問題を抱えていた、というように
必ずしも明るいものではなかったようです。

 
公証人役場で結婚するウィリアム夫妻。      妻とのデュエット。

すでにカントリー歌手としてスタートはしていたものの、まだまだ稼ぎの点では心許ない。
若い二人は金のかかる結婚式を省いて、公証人役場で結婚。

 
古い友人フレッド・ローズ。           お気に入りの曲をステージで披露。

そんな頃からの古い友人の一人がフレッド・ローズ。
初対面の時からハンクを気に入り、なにかと友好的だ。
ハンクも多くのステージを精力的にこなして、次第に知名度・人気を上げていく。

 
母親の運転でステージに向かうハンク。      子どもを授かるウィリアム夫妻。

背中が痛むという持病のあるハンク。周りにはそのことをあまり話さなかったが、
体の組織に欠損があるという医師の診断を受けていた。
母の運転でステージに向かうハンク。
母は息子を溺愛するあまり彼の妻を認めようとせず、いわゆる嫁姑の関係は上手くいっていない。
そんなウィリアム夫妻のところにも赤ん坊がやってくる。束の間の幸せな時期。
(♪神を称えよ、私は光を見た♪...."I Saw The Light"の歌詞の一節)

 
念願のオプリー出演を果たす。          いつも通りに家を出るハンクだったが。

長い間の念願だった”オプリー”にようやく招待され、初出場が叶い喜ぶハンク。
オプリーに出るということは、すなわちカントリー歌手として一流と認められた証
なのだ。
ハンクの人気はいまや全米的なものになってきていた。
そんな多忙の日々のなかでは体への節制を忘れがちになる。
ある時ステージに向かうクルマのなかで突然にハンクは亡くなってしまう。
死因は持病の背中なのか、酒の飲みすぎか、あるいは薬物のせいなのか。
けれど彼ハンクがカントリー音楽の歴史に大きな足跡を残したのは
間違いのないところですね。
劇中、自分の耳にも馴染みのある曲が多く挿入されていました。

『アクセル・ワールド: INFINITE∞BURST』観ました。

2017-08-24 16:00:00 | 劇場用アニメ
2016年制作:サンライズ。 監督:小原正和。 セルUHDパックにて視聴。
劇場用作品ということになってはいますが、前半は過去のTVアニメの総集編ですね。
後半が新作のパートになるわけですが、総合的には正直モノたりない印象を受けました。


最終バトルで出た、黒蓮嬢㊧+銀爪(ハルヒコ)㊨の合体技。

UHD盤のクォリティですが、自宅ではほとんど感じられませんでした。
ウチのTVは2Kなので、差が出なくて当然なんですが(^^;
早く4KTVを買わねば....ですが、ちょっと個人的には問題があります。
それは最近の4Kテレビには、3D機能が省略されている場合が多い。
3D大好きな自分にとって最近の3D非対応TV増加の潮流はかなり深刻なのです。
現状のメインテレビ(3D)はまだ使えるので”いつか壊れたら買い換えようかな”
とか迷走思考中(^^;


左から”ねむり姫”、銀爪(ハルヒコ)、そして黒蓮嬢。

音声に関しては活発なサラウンドという印象です。セルなので低音に迫力ありますしね。
ただメインシステム=4.1.4に比べると、サブシステム=5.1.0の音場はかなり狭くなります。
サラウンド方式による違いは結構大きいですね(^^;

話は変わりますが、深夜枠のTVアニメの放送はすごく有難いです。
CMはもちろん、さまざまな情報テロップが遠慮なく流れたりしますが、
何といっても無料で作品の内容を確認できるので大変有難いです(^^;
TV版を観て気に入れば購入.....って、なかなかそこまで至ることは少ないですが。
それでも時に本作のような良いアニメに出会えることもあるわけですから。
最近は深夜アニメの録画数を可なり厳選しています。
期待してたくさん録画しても、実際に観ちゃうとガッカリってことが多いもんで。
数撃ちゃ当たる式にやっていると、時間と手間ばかりかかって仕方がありませんです。

『エクスマキナ』観ました。

2017-08-21 16:00:00 | 洋画
2015年: 米ユニバーサル。 監督:アレックス・ガーランド。 セルBDにて視聴。
二年前くらいに世界初の”DTS:X採用盤”として専門誌に取り上げられて以来、
国内盤の発売を心待ちにしていました。
しかし結局国内盤にDTS:Xは採用されず、ちょっと拍子抜け。
そのうち廉価版が出たので、他の買い物ついでにカートに入れたという次第です。

 
社内の抽選でケイレブが当選。          広大な敷地にひっそりと建つ別荘。

検索エンジンでは業界最大手ブルーブックス社の一社員、ケイレブ・スミス。
社長の別荘に一週間招待されるという社内抽選に当選して周りから羨まれる。
さぞ楽しい休暇になるだろうとウキウキ気分のケイレブ。

 
ネイサン社長に迎えられるケイレブ。       人工知能を搭載したロボット:エヴァ。

社長のネイサン氏は、別荘で気儘な生活を楽しんでいると思いきや、全く違っていた。
別荘とはあくまで建前のことで、実は極秘の研究を行うべく建てられた特別なラボなのだった。
当然ケイレブも仕事の一環としてよばれており、社内抽選云々などは周囲に対する偽装だった。
ネイサンはかなり押しの強い人物で、言葉こそ柔らかいものの一社員であるケイレブなど
しょせん手駒くらいにしか思っていないようだ。

 
エヴァとケイレブは徐々に親しくなっていくが。  二人の様子をモニターで監視するネイサン。

ケイレブが社長から示されたミッションとは人工知能をつんだロボット、
エヴァの性能を精査すること。
すなわち外見的には普通に行動しているように見えるエヴァだが、
それが人間で言うところの”知性に”基づく自発的行動なのか、あるいは単に
プログラムに従って動いているだけのことなのか。
ネイサンからその辺りの見極めをしてほしいと要求される。
とにかくまずケイレブはエヴァと多く会話を重ねて彼女について良く知らねばならない。
それにしてもエヴァはケイレブにとって実に魅力的な女性に映る。
ほどなく彼は彼女に恋してしまっていると自覚する。


遂に二人はラボからの脱走を企てる。

親しくなるうちにエヴァはネイサンを信用できない人物だとコメント。
いっそ二人でこの施設から抜け出したいとケイレブに懇願。
そこで彼らはネイサンを深酔いさせて、その間に施設から脱出しようと計画を立てるのだが。

ちょっとテツガク的な匂いのする映画ですかね~。
なんかあのバベルの塔の故事を思い出してしまいました。
天まで届くような高い塔を建てて神に近づこうとした人間どもは、
結局神の逆鱗に触れて罰を受けてしまうという、あのお話(^^;
神ならぬ人間ごときには触れてはならない領域があるのだぞ、というお話でしょうかね。
人間が人間以上の知性を創りだそうという試み。しょせん分を越えた願望なのでしょうか。
あとヒロインであるエヴァですが、なかなかに”したたかなオンナ”と感じます。
ケイレブなどはカル~く好いように扱われちゃったという感じでも有ります(^^;
また、このようなジャンルの映画には、特に高画質が望ましいところですが、
やや甘さの感じられる”並みの画質”でそこは残念でした。

『日本の一番長い日』観ました。

2017-08-18 16:00:00 | 邦画
2015年:松竹+アスミック。 監督:原田眞人。 WOWOWからの録画。
毎年夏になると、特にNHK-TVなどでは先の大戦の記憶を風化させまいとのことなのか、
さまざまに戦争関連の番組が放映されます。
過去の軍国調を懺悔する類の内容が多く見られるのがちょっと気になるところですが。
そして数年前あるいはそれ以前のころに比べれば、全体に戦争関連番組の放送数は
確実に減ってきているような感じもします。
それはともかく、一昨年まえのこの映画、評判がとても良かったことを記憶しています。
最近おりよくWOWOWでの本作の放映があったので、視聴してみました。

 
天皇㊧の意により、鈴木は総理大臣を拝命。    急ぎ組閣の準備に走り回る。

実力以上に戦争の版図を拡げてしまった日本軍。大本営はそれに見合う物資や輸送力
など考慮せず、とどのつまりは余りに過酷な戦いを兵たちに強いる結果になってしまっていた。
軍神とも崇められた山本五十六長官も一式陸攻で作戦移動中に撃墜されるなど、
どの前線においても、じりじりと勢力を後退させていた。
昭和天皇はこの状況を冷静に判断。最早これ以上の損害を出すべきではないと
戦争を早期終結させるための内閣の発足を鈴木貫太郎にゆだねる。

 
同盟国ドイツは陥落寸前。日本も敗色濃い。    遂に東京空襲がはじまる。

かつては”世界に冠たる”をアピールしたナチスドイツも今は落ちぶれ、首都ベルリンに
まで侵攻を許すありさま。この混乱のなか、総統ヒトラーは愛人エヴァとともに自殺。
そんな状況のなか、連合国側は日本に早期の降伏を求めるポツダム宣言を打診してきた。
だが国体の護持(=天皇の地位保全)の保証がないという理由で日本側の多くの者が
宣言受諾を渋る。

 
ポツダム宣言への対応で会議は紛糾する。     広島に新型爆弾投下。市民に甚大な被害。

しかしそんな日本側を急きたてるかのように米国は広島、そして長崎に新型爆弾を投下。
その驚異的なまでの新型爆弾の威力はやはり戦争終結に可なりの効果があったと思える。
そうは言っても、ポツダム宣言の受諾までにはなお会議の紛糾が続いて、ニ度にわたる
天皇の聖断を仰ぐ。
ようやく全体の意見は受諾の方向に向かい、昭和天皇による国民へのスピーチが録音される。
それが8/15に『玉音放送』として全国に放送されるわけです。

 
ニ度も天皇に聖断を仰ぐ大臣たち。        国民に向かって戦争終結を語る天皇。

だが今度は一部の過激な青年将校たちが「なおも徹底抗戦」を叫んで反乱を起こす。
『玉音放送』を阻止すべく、流血も厭わぬ行動に出るが....。
可なりの観ごたえのある良い映画でした。まさに激動の時代=昭和という感じがしましたね~
阿南陸軍大臣演ずる役所広司を始め、充実した俳優陣という感じで”邦画の最高水準作”と
思いました。