みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「陸軍中野学校(三) 竜三号指令」観ました。

2015-08-31 18:00:00 | 邦画
1967年:大映。 監督:田中徳三。 WOWOWからの録画。
正直、前二作に比べてややパワーダウンの気味はあります。
発表年を見ると全5作が僅か3年間の間に作られています。一作目がヒットしたので
観客の関心が去らないうちにと矢継ぎ早の制作が強行された感もあります。
映画製作も一種の営利活動ですので、ある程度の拙速は已むを得ないということですかね。

 
政府要人の乗る車が爆破される。          草薙中佐は急ぎ椎名中尉を呼び対応を検討。

しかし何かコトあるたびに椎名クンを呼びますな~この草薙のおっさんは(^^;
普段は立派そうなことを言ってるけど、イザというときには案外頼りないタイプかも(←独り言)

日中戦争を早期和平に導くために重慶に派遣された日本の関係者5人が上海郊外を移動中に
襲撃を受け殺害されるという事件が勃発。西洋列強の諜報機関が工作している疑いが濃い。
日本側の方も実は和平に賛成する者、反対する者が入り混じっていた。

 
上海の特務機関のオフィス。            親日派の大物・張宇源氏。

椎名中佐は特務機関長・辻井氏から張宇源氏の身辺を探るよう依頼を受ける。
張宇源氏本人は親日派なのだが、どうも彼の身辺から日本側の情報が漏れている様子だという。
雇われている女中とコックを調べたが何も出てこないとのことだ。

 
親日派商社マンを装うシュタイナー氏。       敵側スパイの連絡所を探り出す。右端=椎名中尉。

捜査を進めるうち、遂に情報を漏らしていた人間を見つけだす。それはコックの如康文だった。
足が悪く一切外出をしないため嫌疑を免れていた如だったが、外出はせずとも巧妙な方法で
連絡を取っていたのだった。

第二の和平使節が飛行機の故障で不時着し、現在は八路軍(共産党)に囚われているとの
情報が入り、急ぎ方針決定のための会議がもたれる。
大部隊の強襲による奪還策か、それとも少人数による救出策か。

 
作戦会議。一応は救出策に傾く。           同期の杉本と二人で救出作戦を練る。

結果として少人数による救出策に傾く。ただし期限は一週間。
命令は中野学校出身の椎名中尉に下った。
結局、軍部と特務機関にとっては責任を取らずにすむ、都合のいい結論ですね。
うまく行けば見つけモノ、失敗しても「あいつらヤッパリ使えんな~」の一言で
済ませられるでしょうから(^^;

この映画にも映画的な感興が味わえるパートは有りますが、全体としてみるとやや弱い。
各エピソードの配置にもちょっと「?」なところが感じられますね....。

サントリー「醸造家の夢」飲みました。

2015-08-31 10:00:00 | ビールの話
「醸造家の夢」値段が350円くらいでした。 小瓶です(^^;
最高級ビールという感じの価格づけですね。話のタネに買ってみました。
もう一本は”モルツ・サマースペシャル”。またまたモルツの新製品です。
”新製品”もこうやたらに出てくると値打ちが下がるというか、
えっまたなの?という感じです。


㊧ 「醸造家の夢」  ㊨ モルツ「サマースペシャル」

味の傾向としては、いわゆる日本的なピルスナーとでも言いますか
どちらもスッキリした、キレのあるタイプですね。
モルツのレギュラータイプをブラッシュアップしたという感じの味ですね。
ただ、自分はこの手のタイプの味は苦手です....(^^;
そういう意味ではエビス(サッポロ)もあまり好きじゃないです。
あ、アサヒドライは特に。積極的に避けています(^^; 
でもこれはちょっとタイプが違うか。

日本のピルスナーで好きなのはキリンのハートランドくらいかな?
あとはピルスナー・ウルケル(チェコ)やシンハー(タイ)、ビンタン(インドネシア)
それに青島(中国)....なんか輸入モノになっちゃいますかね。

「マイ・ブラザー」観ました。

2015-08-30 18:00:00 | 洋画
2009年:米。 監督:ジム・シェリダン。 WOWOWからの録画。

”兄弟”がテーマの映画です。
兄サムは海兵隊のエリート。正義感にあふれ、家庭を大事にする誰から見ても立派な人物。
いっぽう弟トミーはデキが悪い。銀行ギャングを働いて捕まり、ようやく出所してきたところ。
また極端な対比だなあ(^^;

 
家庭では良きパパのサム。             出所した弟を迎えに行く。

サムはアフガン戦線へ参加の命令を受ける。ほどなく出発しなければならない。
妻グレースと娘二人のことが心配だ。弟にも後事を託す。

 
軍用ヘリにて移動。                地上からの攻撃を受け着弾。

サムの乗った軍用ヘリがアフガンゲリラからの攻撃を受け、機体に着弾。
米軍としては乗っていた全員が戦死したものと判断。

 
軍からの弔意の訪問。               悲しみのうちに葬式を済ませる。

軍の弔意の訪問を受け、ショックを受けるグレース。
その痛々しい様子を見て、トミーはグレースを元気づけようと何かと心を砕く。
初めはトミーを嫌っていたグレースだったが、彼の善意に触れるうちに
徐々に心を開くようになる。娘たちもトミーになつく。

 
ゲリラたちは情報を吐かせようとするが。      究極の選択を迫られるサム。

戦死したと思われていたサム大尉とジョー二等兵はアフガン側の捕虜として生きていた。
ゲリラたちは二人から米軍の情報を引き出そうとロクに食事も与えず拷問を加える。
だが頑として口を割ろうとしない様子に業を煮やし、腹立ちまぎれにサムに鉄棒を持たせて
「こいつを殴り殺せばお前は助けてやる。断れば二人とも殺す」と提案してくる。

ジョーを殺すなどととんでもない。だが断っても二人とも奴らに殺されるだけだ....。
サムは悩む。まさに究極の選択だ。

それにしても弟のトミーって、銀行強盗を働くような悪党には全然見えませんね~。
性格も温厚でなかなか良い人です。なので役どころとしては(結果的に)少々曖昧ですね。
また父親(役の俳優さん)のセリフとして「お前みたいなクズは居たって仕方がない」と
面罵したりしてますけど、そんなことを言っちゃう父親の方もかなり問題ですよね。
思わずエリア・カザン監督の名作「エデンの東」の兄弟を思い出しちゃいました(^^;

「凍てつく分身」観ました。

2015-08-29 16:00:00 | 洋画
2014年:独。 監督:マキシミリアン・アーレンヴァイン。 WOWOWからの録画。

なかなか面白い映画でした。
最近、他人には見えない幻影に付きまとわれて悩む人物エリックが主人公。
しかし設定・説明は充分になされるので、”話が判りにくい”とかはないです。

 
恋人と過ごす穏やかな夜。             幻影に悩み、医者に相談するが....。

常に他人からの監視の目を感じるエリック。
恋人と共に穏やかに夜を過ごしているような時でさえ遠くからジッとこちらを
見ている人物に気づく。直ぐに確認に走っても、そこには誰もいない。
そのうち、幻影はだんだんと近い位置に寄ってくる。
医者に相談しているときも真中に立って勝手なことを喋りまくる。

 
医者は精神科の受診を勧めるが。           紹介された個人経営の悩みごと相談所。

エリックは”これは友人のケースだが”と前置きするが医者も気づいているようだ。
結論として精神科の受診を勧められる。まあ当然の話だが。
躊躇しているエリックを見て、医者が「あくまで個人的な知り合いだが」と前置いて
個人経営の悩みごと相談所を紹介される。

 
幻想はますます激しさを増してきた。        これからの自分を想像して不安になるエリック。

だが彼の精神状態は改善せず、それどころかますます激しさを増してくる。
あるときなど幻影の男が炎の中で恋人ユリアを犯す夢を見る。
このままの状態が続けば結末はどうなるのかと不安になるエリック。
しかし彼自身も気づいていない、内面深くに封印されたある記憶が覚醒すべく
機会を窺っていた....。

外国での複数の映画祭などで評判が良かった作品とのことです。
確かに自分の目で見ても、手堅い作りの佳い映画だと思いました。

「複製された男」観ました。

2015-08-28 19:00:00 | 洋画
2013年:加・西。 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ。 WOWOWからの録画。
全体にイマイチ感が漂う映画です(^^;
とにかく説明不足のために、ストーリーに解りにくいところが多いです。

 
会員制クラブで こ~んな観賞会。           金の盆に載せて運ばれてきたのは毒グモ?

人間だれしも秘密の側面を持っている。
歴史の教師アダムも時折りは秘密クラブに通いヌード観賞会に参加するような面を持っていた。
だが会場へと金色の盆に載せてしずしずと運ばれてきたのは一匹の毒グモだった。象徴的なシーン。
(この意味はラストになって明かされるが....)

  
昼間は真面目に授業。                 同僚からの映画談議。

昼間は真面目に歴史の授業を行うアダム。
休憩時間に同僚からの映画談議を聞かされる。オススメの映画があるようだ。
適当に相槌をうつアダム。帰りにレンタルショップに寄り、その映画を借りる。
(余談ですが店内はVHSテープばっかりで、日本のようにはDVDは見当たりませんでした)

 
映画内のベルボーイ。自分の容貌に酷似。       アンソニーあての親展。これで住所を知る。

自宅に帰ってから何気なく借りた映画を観る。
すると赤い制服のベルボーイ役の男優が、自分の容貌に酷似していることに気がつく。
その後、この男優の名前:アンソニーを調べて、彼が出ている映画を他にも借りてチェック。
ますます気味が悪いほど自分に似ている事実に「俺には兄弟でもいたのか?」
母親に訊ねても「馬鹿馬鹿しい」と一蹴されるだけ。

矢も盾も堪らなくなって、ついにアンソニー本人に会ってみようと行動を起こすアダム。
だがストーカーか何かと思われて最初は相手にされない。
アンソニーの側にしてみれば当然の反応だが.....。
アダムに興味をもったアンソニーの妻へレンは直接確認に行く。
異様なまでに夫アンソニーに似ているアダムに会ったヘレンはショックを受ける。
そしてそれ以降、事態は徐々にダークな方向へと進んでいく....。

まあラストを見ることで、どんな話かというのは漠然とは解るんですが、
それにしても人物の心の動き、状況の描き方、設定など曖昧な部分が多すぎるという
感じの映画でした。