おととし公開されて、かなりの評判をとった映画ですが、自分は
いまごろになって観ました。
BSプレミアムからBDに録画したものです。
作品の中を流れる雰囲気、情感には素晴らしいモノがあります。
いまどき滅多に味わえないような上質な作品でしょう。
原作(井上靖)が素晴らしいからこそと言えます。
出演者の演技レベルの高さも出色のものがあるとおもいます。
ただ、一方でなんとなく言葉にならない不満も感じました。
この感じってなんだろう、としばらく考えてフト思いついたのは、
全員がいい人ばっかりなんですねぇ。
この映画には「悪意」というものがこの世に無いかのような
ちょっと妙な感じを抱かせるところがあります。
あと主人公・伊上の心に長年わだかまっていた問題も、終盤あまりに
さりげなく解明されてしまうので、「その程度のことだったの?」と
やや肩すかしの感を受けました。
でもまあ、映画全体としてみれば大きな瑕疵とはいえないでしょうね。
親を見送る話ですから、基本的に明るい映画では無いのですが、
それでも暗くなったり、べったりした感じにならないのは
とても良かったと思います。
そういう意味では「新しい映画」と言えるかもしれませんね。
いまごろになって観ました。
BSプレミアムからBDに録画したものです。
作品の中を流れる雰囲気、情感には素晴らしいモノがあります。
いまどき滅多に味わえないような上質な作品でしょう。
原作(井上靖)が素晴らしいからこそと言えます。
出演者の演技レベルの高さも出色のものがあるとおもいます。
ただ、一方でなんとなく言葉にならない不満も感じました。
この感じってなんだろう、としばらく考えてフト思いついたのは、
全員がいい人ばっかりなんですねぇ。
この映画には「悪意」というものがこの世に無いかのような
ちょっと妙な感じを抱かせるところがあります。
あと主人公・伊上の心に長年わだかまっていた問題も、終盤あまりに
さりげなく解明されてしまうので、「その程度のことだったの?」と
やや肩すかしの感を受けました。
でもまあ、映画全体としてみれば大きな瑕疵とはいえないでしょうね。
親を見送る話ですから、基本的に明るい映画では無いのですが、
それでも暗くなったり、べったりした感じにならないのは
とても良かったと思います。
そういう意味では「新しい映画」と言えるかもしれませんね。