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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『うさぎドロップ』読みました。

2016-01-21 16:00:00 | 漫画
2006~2012年:祥伝社刊・全10巻。 著者:宇仁田ゆみ。
アニメ版や映画(実写)版を観ていますが、どちらも出来の良い作品に
仕上がっていると感じました。
ですが作品の本当の姿を知りたければ原作を読むのがやっぱり一番でしょう。
そういう理由で程度の良い古本を見つけて購入、読んでみました。


古本で入手した全10+1巻。(+1というのはアニメ版のメイキング本です)

全体的な感想を言えば「面白かった」です。
特にりんの子ども時代を描いた部分はほぼ完璧ですね(^^;
しかしりんやコウキが成長して高校に入学するころ以降は、だんだん話が複雑になってきて
「えっ、それって違うんじゃない?」とか「それは....ワカラン」とかの感じが多くなってきました。

”生き方”の話になると、人それぞれ感じることは違って当たり前ですから、
それは納得できなくても問題ない、と受け止めて読み進めましたが。
ですが終盤のりんとダイキチの関係。
う~ん、これはどうにもピンとこなかったですね~。
なぜああいう方向の話になるのか自分には解らなかったし。
そういう意味ではダイキチの反応は至極まっとうに感じます。
結局はりんに押し切られた感じになりますが(^^;
初めに結論ありきでストーリーもそれに合わせたような感じがして、
作り物めいたお話だと感じてしまいました。
ただ実際のりんがああいうことを考える子と仮定すると、ちょっと視野が狭いですね。
まだ高校生(十代)なのだから、視野が狭いのはあるていど当然かもしれませんが(^^;
自分で子どもを産み育て、ある程度の年代に達して「世間は広い」ということに気づいたとき、
りんの気持ちってどうなるのかな?案外平気してるのかな?
そういう意味ではダイキチの方が状況をちゃんと正しく受け止めていますね。
さすがに40歳、だてにトシはとっていませんね(^^;
もちろんこれは、あくまでもこの漫画を読んで受けた自分の感想であって、
別にそれに拘るわけでもないですけど。世の中には様々な選択肢があるわけだし。

今日のブログの内容は『うさぎドロップ』を読んだことのない人には、
さっぱりチンプンカンプンな内容の記事になってしまったようです。ごめんなさい。
順番が逆とも思いますが、粗筋を書くとこういうことです。
高齢の加賀宋一氏が亡くなった後に、隠し子りん(6歳)の存在が発覚。
親戚一同が善後策を話し合うが結論が出ない。
そんな状況をみてダイキチ(宋一の孫。独身の会社員)は義侠心を出して自分が引き取ると宣言。
しかし現実に子ども一人を引き受けるというのは想像を超える大変なことだった。(中略)
いろいろあってりんも今では高校生。というか大学を受験するような年ごろにまで育つ。
就職にしても進学にしても、実感をもって将来を意識せざるを得ない。
だが男女交際というものに対しては、なぜか年頃相応の関心が湧かないりん。
心の中に、すでにダイキチが住むようになっていたからだった。
幼いころ自分を引き取って育ててくれたダイキチ。常に真心をもって長い年月を接してくれた大きな恩がある。
いまさらダイキチと離れて生活していくだなんて想像もできない。
<受けた恩に感謝するのと、愛情を抱くかどうかは全く別個のことのように思うんですけど、
どうやらりんの中では分けられない状態になっているようです>

ダイキチと一緒になりたい、一生ともに暮らしていきたいという思いがますます強くなってくる彼女。
ダイキチもそんなりんの心の裡に気づいてはいるのだが、どう対処すべきか迷っている....。