みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ブレードランナー2049』観ました。

2018-07-30 16:00:00 | 洋画
2017年・米。 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ。 WOWOWからの録画。
この映画を観る前提として、前作の”『ブレードランナー』を視聴済み”は
やはり必須事項でしょうね。
もちろん自分も観ていますが、だいぶ以前のことなのでちょっと忘れている部分も(^^;
割とイイ感じのSF風味コイバナという印象が残っています。
この映画はその『ブレードランナー』の続編となっています。


物語の大詰め。もの哀しい気分の漂うシーン。

主人公Kは新世代のレプリカント(人造人間)。捜査官として旧型レプリカント
の捜査および必要とあらばその”処理”を職業としている。
日々の業務を忠実にこなしつつも、彼の内部には、ある記憶のかけらが住みついていた。
それは、彼の幼いころの記憶。
その記憶が本物なのか、それとも人工的に植え付けられたニセモノの記憶なのか
それが彼を悩ませ続けていた....。
その答えは物語の終盤になって明かされるのですが、なかなか切ないものがありました。

Kを演じるのは、いま多くの話題作に出ているライアン・ゴズリング。
生き残りの旧型レプリカント役として前作同様にハリソン・フォードが。
ちょっと長めの上映時間ですが、なんとか終りまで集中が切れることなく観せてくれました。
それにしてもこの映画を色で例えるならば、自分には濃いグレーと感じました。
ちょっと暗欝な、しかし深みのある色とでも言いますか....。

『リメンバー・ミー 3D』観ました。

2018-07-27 16:00:00 | 劇場用アニメ
2017年・米ピクサー。 監督:リー・アンクリッチ。 パッケージソフトにて視聴。
評判の良い映画なので、4Kパッケージソフトを購入してみました。
3D盤はその中(4枚組)の一枚として同梱されています。
いつものように観おわって画像を撮ろうとしたんですけど、フト考えました。
ディズニー系のBDってチャプターポイントの表示がすごく大きくて目障りなんですよね。
おかげで肝心の画像内容が隠れてしまい見にくいったらないです。
なのでいつもと違いパッケージの様子だけ撮って、お茶を濁すことにしました(^^;
悪しからず。
WOWOW放送まで待って撮るって手もあるけど、それだとタイミング的に
遅くなりすぎる気もしますし。


お高め価格の『リメンバー・ミー』パッケージですが、購入してみました。

ファミリー向けな内容ですが、大人の目から見てもそれなりに楽しめる水準の
ストーリーと感じました。
ただ最近観た『ブック・オブ・ライフ』もそうでしたが、メキシコ的な死生観が
織り込まれているおかげで、ガイコツさんが山ほど出てくる点はそれほど嬉しく
ないかな~と。(^^;
あと悪役が分りやす過ぎ(^^;
まあその方がストーリーを組みやすくはなるんでしょうけどね。
価格的にちょっとお高いのは確かですが、さすがのピクサー製品て感じで、
安定した品質という印象でした。

『私は、ダニエル・ブレイク』観ました。

2018-07-24 16:00:00 | 洋画
2016年/英・仏・白。 監督:ケン・ローチ。 WOWOWからの録画。
『麦の穂をゆらす風』など、社会や政治に対する視点を色濃く反映した
作風で知られる英国のケン・ローチ監督。
一時は引退を表明したものの、それを撤回してまで
”撮りたいテーマが見つかったから”と発表したのがこの映画です。

一言でいってしまえば、国の制度や役所というものの四角四面な執務の
ありかたを批判している映画のようです。
何事も規則優先のあり方は、役人の立場にしてみれば効率的に仕事を進めていける
メリットはあるでしょうが、
我々は血の通った人間なんだ、規則づくではなくまず人間として扱って欲しい。
そんな叫びが聞こえてくるような映画でした。

 
心臓に痛みを感じ、検査を受けるダニエル。     係員は規則ばかり言いたてて不親切な対応。

ダニエルは近年心臓に痛みを感じるようになり、病院の検査を受ける。
医師は彼の心臓に疾患を見つけ、仕事は控えるようにと診断する。
そのためダニエルは生活支援金を受けようと役所に出向くが、まずはパソコンで
手続きをしてくださいと係員に言われる。
だがパソコン操作などまったく出来ない彼は何度やってもうまく入力できない。

 
説明を受けるが、チンプンカンプン。        窓口で口論になる子連れの母親。

役所の職員には操作の説明をしてくれる親切な人間もいるが、
流石につききりになるのは無理だ。
散々奮闘したあげく、結局書類作成を諦めてしまうダニエル。

 
静かにしないと”警察を呼ぶ”と係員。       困窮と空腹のあまり母親は倒れそうに。

ダニエルの近くで子ども連れの若い母親が、窓口員とモメていた。
静かにしないと警察を呼びますよ、と役所側。
気の毒に思ったダニエルは声をかけ、母子とともにその場を離れる。
彼は善意の団体が運営する食料配給所に彼らを連れていく。
母親は今にも倒れてしまいそうなほど困窮し疲労していた。

ダニエルは若いときから腕のいい大工として、長年きちんと
働き税金を納めてきた。
体調をくずしてマトモに働けなくなったこんなときこそ
国は支援の手を差し伸べるべきなのではないか。
何重にも複雑で面倒な事前の手続きをキチンとしなければ話さえ
ロクに聞いてもらえないのはどう考えてもおかしな話だろう。
パソコンを扱えないダニエルには申請書の作成さえ難しい関門だし。
こうした鬱屈した思いが何重にも重なって、ついに彼の感情が爆発。
役所の建物の壁にスプレーで
俺の名はダニエル・ブレイク

大きく落書きして警察に逮捕されてしまう....。

イギリス国民じゃない自分には、イギリスの詳しい国内事情は
もちろん分りません。しかし英国が威勢の良かった頃に作られた
さまざまな福祉制度が、長い不況によって持たなくなってきている
だろうことは想像できます。
まして世の中にはさまざまな制度をうまく利用して、国の支援を受け
働かずに暮らしている層が一定ていど英国内に存在すると聞きます。
国家にとっては癌か寄生虫のようなモノですかね。
テーマがテーマなので面白く観れる娯楽映画とは違いますが、
たまにはこうした作品も、勉強の意味では見る価値があると思います。

スピーカーとアンプの関係。

2018-07-21 16:00:00 | オーディオ
言うまでもないことでしょうが、スピーカーを良い状態で鳴らそうと思えば
なるべく良いアンプが必要ですし、逆もまた真なりってことで。

いまさら何の話かと言えばですが、ずいぶん前に購入したスピーカー
(テクニクス SB-M300mk2)の音が、最近いれたAVアンプによってかなり
変化を見たからです。
端的に言って、非常に締まった表現になりました。(特に低音)
このスピーカーはブックシェルフにしては例外的に低域が伸びているということで
発売時、オーディオフェアなどでメーカーが盛んにアピールをしていた製品です。
自分もその点に期待して購入しましたが、実際に自宅にいれてみると
量はともかくイマイチ締まりのない低音で、
「現実はこんなものかな」とガッカリしたのを思い出しました。
まあ組み合わせたアンプに問題が有ったのでしょう。
もっと駆動力のあるアンプが必要だったのだと今では理解できます。
しかしそのようなアンプは当然安くはなく、自分には手の届かないものだったことも
事実です。つまり考えたってどうしようもないこと(^^;

考えてみれば今までこのスピーカーにまともなアンプを組み合わせたことはあ
まりなかった....
万年金欠病に取りつかれている自分的にはしょうが無いことですが(^^;


鳴りが変わった! 20年前に購入したテクニクス SB-M300mk2。

それがAVアンプ(オンキヨーTX-RZ820)の交換で鳴り方が変わりました。
モデルチェンジ直前の時期だったため消費税・送料込みで7万円とお安く購入。
結果的に費用対効果がたいへん良くて満足しております。
現在オンキヨーTX-RZ820はRZ830にチェンジ、7ch⇒9chパワーアンプ内蔵になり
AVアンプとして進化しましたが、基本の音質は似ていると思っています。



こちらはミニコンポと組み合わせて聴いているピエガPremium1.2。

あとピエガPremium1.2。
本来ならそれなりのアンプと組み合わせるべきなんでしょうが、
実際にはミニコンポと繋いで聴いております。
ある意味可哀そうなのかも....でも余裕がない。仕方がないですね(^^;

P.S.
酷暑が続いています。現在の室内温度は34.8度(12:07PM)。
日中のエアコン使用はなるべく我慢するようにしているみかんです(^^;
おかげで映画鑑賞には暑すぎて集中力が持続しません(トホホ)。
P.S.2
現在の室内温度は35.1度(12:50PM)。


『ひるね姫』観ました。

2018-07-18 16:00:00 | 劇場用アニメ
2017年・プロダクションI.G制作。 監督:神山健治。 WOWOWからの録画。
東京オリンピックが開催されようとしている2020年にこの物語は始まる。
岡山・倉敷市に住む森川父娘。
父モモタローは零細な自動車修理工場を細々と営み、高校生の娘ココネとともに
実直に暮らしている。
自動車に関しては非常に才能があるらしく、修理に持ち込まれた軽トラックに
自動運転システムを無償で積んでやったりする(^^;
それでいて修理代は2,000円プラス野菜一袋。それで生活できるのか?(^^;

 
機械製造業一辺倒の異世界(夢)。         姫は街の渋滞の様子をじっと見下ろしている。

ココネはもともと大の眠たがり屋、授業中でも構わず昼寝をかまして
教師に怒られたりしている。
しかし最近、夢の内容が妙に意味ありげになっていることに気づく。
眠るたびに異世界での自分は”姫”となって冒険する夢を見るようになる。
異世界ハートランド(夢)ではすべての人間が機械製造業に従事。
生産した自動車の多くは従業員が義務として購入しなければならない。
そのため街にはクルマが溢れかえっているが、更に一定期間ごとに買換えさえを
義務付けられている。
慢性的な交通渋滞の様子を高い場所からじっと見下ろしている姫。


 
姫は幽閉状態にある。彼女の魔法を封じるために。  大臣㊥。王㊨の前では従順だが腹の中は真黒だ。

姫は軟禁状態にある。彼女の魔法を封じるために。
常人と違ってなぜか魔法の能力をもって生まれてきた彼女。
彼女に魔法を使われては非常に都合の悪い者たちは、有ること無いことを
父王に告げ口して、釣り檻に幽閉させる。


 
朝。またあの夢を見てしまった。          モモタローに一声かけて高校へ。

例によって今朝もあの夢を見てしまう。なにか意味でも有るんだろうか。
ともかく急いで朝食の用意をして、父モモタローとともに摂る。
簡単に連絡事項を確認後、ココネは地元の高校へ登校。

 
街中が顔見知り。今日も元気に挨拶。        刑事に任意同行を求められるモモタロー。

いつものように元気に高校に向かうココネ。街中が顔見知り。
たまたまモモタローはその日、亡き妻の墓参りに。
そこを警察から任意同行を求められ、応じるがその理由がさっぱり分らない。
これは志島自動車社の渡辺専務が裏から画策したことだった。
本アニメでは、”志島自動車”は日本における自動車製造業の頂点に君臨する企業とされる。

志島自動車内では志島社長派と渡辺専務派に分かれて主導権を争っていた。
社は本年のオリンピックパレード時に社の重大事業として自動運転システムを
組み込んだクルマを華々しく披露する予定でいた。
が肝心のシステムはまだ完成していない。焦る社内。
そこで専務はモモタローの開発したプログラムに目をつけ、入手して
自分の手柄にしようと思いつく。
併せて地元の警察にうまく取り入って私設組織のごとく使ってやろうと画策。
その動きに気づいて社長派は対応を急ぐ。結末はさて?

このアニメを観て、二つの大きな疑問をもちました。
①自動運転システム=自分的にはこれは絶対に不可能だと感じます。
          どんなに安全を考慮したとしても、現実には
          カバーしきれない要素がありすぎます。
          最近も米国でのこの種の実験中に事故死が出て
          しまったと聞きます。
          あくまで人間の補助、つまり道具以上のものは
          不可能と思います。
②こうした自動運転システムをモモタローという”個人”が完成させた
          という話はまったく受け入れられません。
          もちろん基本的な部分は彼の妻(ココネの母親)が
          つくったということなのですが、膨大な開発費用を
          考えただけでも、言っちゃ悪いがヨタ話に近いです。
プログラムさえ書ければできるなどという安易な話
          じゃないです。

ですから、①②に関しては。まったくのファンタジーとしてスルー。          
他にもちょっと気になる部分はあるものの、それなりに楽しめる作品に
仕上がっていると思います。
キャラはなかなか魅力的だと感じました。重要ですソレ(^^;