みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『七月の骨』を読みました。

2016-01-15 16:00:00 | 漫画
これは吉田聡氏の漫画修業時代を、虚構と事実をとりまぜて仕立てた作品です。
まあ吉田聡氏の漫画とくれば何といっても『湘南爆走族』ですかね~。
自分も一時期全巻揃えましたが、いまは手許に残っていません(^^;
当時吉田氏は『湘南爆走族』以外にもいろいろ描かれていたようですが、
彼の別の面が出た『純ブライド』なんかは良かったですかね。
今でも自宅の本棚に並んでいます。


2011年刊:小学館コミックス:全6巻。

時田サトシは高校を出ても特に何をするでもなく毎日をブラブラして過ごしていた。
そんな彼が七月のクソ暑いある日、漫画家になろう、なれないかな、なれたらいいな。
そういう感じで漫画家を目指すようになる。
しかし一人では何をどうしたらいいのかも分らない。
そんな時に地元にも漫画家が存在すると知り、取りあえず描いた漫画原稿をもって
メルシー佐藤氏宅を訪問。それ以降なんとなく師弟関係ができあがっていく。

いろんなエピソードが盛られていますが、師匠のメルシー佐藤はもちろんですが
最初の担当編集者・坂上。漫画家未満の仲間たち。何人かの高校時代からの友人。
そうした人間との交流の中で熱く揉まれていき、徐々にサトシは漫画家に近づいていく。

物語の終る時点でも時田は漫画家未満です。しかしもうその時はかなり近づいている....。
そんな感じで漫画『七月の骨』は語られていきます。
本当のことをいうと、この作品がどうこうよりも久しぶりに吉田節に出会えたのが
嬉しかったですかね。
やっぱり彼の漫画(の語り口)は面白いです。