みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『レヴェナント 蘇えりし者』観ました。

2017-03-17 16:00:00 | 洋画
2016年:米20世紀フォックス。 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ。 WOWOWからの録画。
4K-UHD盤としても発売されているので、AV専門紙などでしばしば話題にされる作品です。
まあ自分の場合はWOWOW版での視聴なのでアレですが、画質的に観賞に支障が出るような
ことはありませんです。
まだ西部が未開拓の時代。極寒の荒野を職場として猟銃を手に毛皮を狩り集める男たち。
きつくて危険な商売だが、今の遠洋マグロ漁にちょっとだけ近い感じですかね?(^^;
普通の仕事では考えられないような大きな稼ぎが魅力だし、そこに尽きるでしょう。

 
何とか毛皮も予定通り集まった。          突如インディアンの襲撃を受ける。

この映画ではグラスなる人物がハンターたちのガイドとして行動を共にしています。
彼にはインディアンとの混血の息子が同行。
半年間の苦労が実って、一行は予定通り毛皮の確保に成功します。
だが夜明けには出発するという段階になって、インディアンの襲撃を受けてしまう。

 
あちこちで死闘が....。             反撃しながら船に乗り込む。

メンバーの多くを失い、毛皮の多くを奪われつつも何とか船に辿りつき出発。
だが川は地元アリカラ族のテリトリー。
”このまま船に乗っていては危険だ”というグラスのアドバイスに従い、
一行は船を捨てて山越えのルートを取ることにする。

 
途中で船を降り、山越えの道を進む。        クマと闘い、瀕死の重傷を負う。

だが山越えルートにも不運は潜んでいた。
早朝の見回りの途中で、子連れの母熊と遭遇し死闘を演じるグラス。
なんとか熊を倒したものの、自らも瀕死の重傷を負ってしまう。

 
最早ハンターたちにとってグラスは足手まとい。   息子の遺骸に語りかけるグラス。

重傷を負ったグラスは高熱が出て動けなくなってしまう。
こうなるとハンター一行にとって彼は足手まといでしかない。
隊長は決断を迫られ、グラスの死を見届け埋葬する者を特別手当つきで募る。
手を挙げたのはグラスの息子ホーク、狡猾なジョン、そしてまだ若者のジム。
ジョンは動けないグラスを殺してしまい面倒な役目をさっさと終わらせようとする。
だがホークに気づかれると口封じの意味からも逆にホークを殺してしまう。
あとはジムに巧く言いくるめて瀕死の状態のグラスを置き去りにしてその場を出発。
だが高熱で意識は朦朧としていたものの、グラスはこうした状況をシッカリ認識していた。
息子の復讐を堅く堅く誓うグラス。
その後彼はあり得ないような生命力というかゾンビのような回復力を発揮して....。

極寒の荒野の中でドラマの全編が推移していきます。雪と氷の世界は見ている分には
荘厳で美しくもありますが、こんな映画は、出来れば冬じゃなく夏に観たいものです(^^;
それと気づくのは”これはディカプリオ氏のファン向け映画だな”という感じですね。
グラス=スーパーマン的な演出が過ぎて、非現実的なほどの回復力、生命力は
ゾンビじみてて現実感に欠けます(^^;
また凄んだ演出の割にはハンター隊に災難が連続して降りかかるのは、
ガイドとしてのグラスはわりと無能だってことだろ....とか思いました。
ご当人だけがやたらムキムキ元気でもなあ(^^;
サラウンド音声は普通ですね。ただ91分~92分時に”隊長が二階に上がっていくシーン”
では高さや方向性が大変リアルでした。

『軍艦武蔵』観ました。

2017-03-14 16:00:00 | 邦画
1991年:シネマジャパン。 監督:手塚正巳。 セルBDにて視聴。
武蔵は大和級戦艦の二番艦として建造されました。しかし当初の軍部の期待とは異なり、
実際に大型戦艦どうしの戦いによって戦争の勝敗を決するような、いわゆる大艦巨砲の
時代はすでに過去のものとなってしまっていて、一番艦・大和同様にほとんど活躍する
場面はなかった悲運の艦(ふね)でした。
現代の戦争における必勝法とは、多数の航空機により敵に先んじて制空権を掴むこと。
このことを真っ先に実証して見せたのが、マレー沖海戦でした。
日本海軍は、当時最強力とも言われた英戦艦”プリンス・オブ・ウェールズ”を航空機の
攻撃のみで撃沈してみせました。このとき英側に護衛の航空機はありませんでした。
日本側ももちろん「航空機ってのも案外使えるもんだなあ」くらいには思ったでしょうが、
このことの本当の意味を悟ったのは皮肉にもアメリカの方だったようです。
すなわち、”大艦巨砲時代の終焉”です。
ただちにアメリカは戦艦建造予算を空母や航空機にむけてシフトしたという話も聞きます。

 
本作の扉。                    世界最大(当時)戦艦の威容は圧倒的だ。

自分は「武蔵に関する情報なら見てみたい」と思い、アマゾンでポチリました。
実際に視聴してみると資料写真を挟みつつ史実に沿って語られるドキュメント部分と、
当時乗組員だった方たちへのインタビューで構成されています。
ただその語り口は実直ではあるものの、かなり地味だなあという印象を受けました。
さて巨大戦艦の完成は成ったものの、暫くのあいだ関連情報は極秘とされ、
このため帝国海軍兵でさえ実際に大和級を目撃した者は多くなかったようで、
”噂を通してその存在を知っている”レベルに留まることが多かったと聞きます。
海軍にとっては、まさに最大の切り札と位置づけられ大切にされた秘蔵っ子でした。
ただ出し惜しみしすぎて、結局活躍の場を極端に狭めてしまった感はあります。

 
昭和十九年十月十八日《捷一号作戦発動》。     フィリピン周辺の作戦図。

太平洋戦争もいよいよ折り返し地点を過ぎ、各地で徐々に日本側の敗色が濃くなって
きた頃に発動された「捷一号作戦」。
フィリピン・レイテ島への米軍上陸を阻止すべく立案され、投入された日本側艦隊の
陣容は、過去最大とも言える大規模なものでした。
ただ細かく戦略を立てて、いくつにも戦力を分散させるやり方を取ったこの作戦は、
結果的には失敗だったと言わざるを得ないでしょう。
実際に作戦を開始してみると、いくつも大きな齟齬が生じて、これといった戦果は
得られず、それどころか虎の子の武蔵を始めとして多くの艦船を失うことになります。

  
当時の海軍の総力を結集して作戦開始。       武蔵は敵機の波状攻撃を受ける。

当時の日本海軍の総力を結集して作戦は開始されたが、初っ端に旗艦・愛宕が
米潜水艦の魚雷を受け、沈没。このため指揮系統や通信に大きな混乱と齟齬が生じます。
その後シブヤン海に入ってからは武蔵を失ない、もはや作戦の遂行は不可能と考え、
栗田艦隊は引き返そうとするが、連合艦隊指令部から激励電文を受けふたたびレイテに向かう。
だが結局は米第7艦隊と砲火を交えるでもなく、米側の輸送船団を襲うでもなく
ただレイテから去るのみという不可解な行動を栗田艦隊は取ることになります。

 
第二次攻撃時の被弾状況。             もはや満身創痍の武蔵。

2年前のミッドウェー海戦で大敗を喫し、空母4隻および多くの艦載機を一挙に失った連合艦隊。
そのため武蔵・大和を含む大陣容の艦隊でありながら護衛の航空機はなく、いわば丸裸状態。
シブヤン海に入ってからは米側から執拗な波状攻撃を集中的に受け、遂にその命運を閉じる武蔵。
乗員から寄せられていた絶大な信頼感とは違って、結果的には外部からの攻撃には案外もろく
弱かったことになる。
武蔵の装甲は敵戦艦からの砲弾にはかなり強い防御力を示すものの、敵航空機から投下される
爆弾・魚雷となると撃ちこまれる角度が想定と大きく異なるため、装甲設計の古さ、弱点を
突かれてしまった形になってしまった。
近代における本格的な戦艦同士の戦いというと直近では極東における日ロ海戦だが、
この当時、兵器としての航空機はまだ表舞台に立てるほどの水準にはなかった。
明治期に得た体験・知識をいまだに引き摺っていたともいえるかもしれない。

  
元・武蔵の乗組員だった人々。 模型を前に、当時の戦闘のようすが克明に語られて行きます。

インタヴュー中で実際に乗員として武蔵に配置されていた人たちが、当時を思い出して
異口同音に話されたのは『こんな大きな艦が沈む訳がないから絶対安心だと思った』。
冷静に考えれば、どんなに大きな艦でも、原理は水に浮かぶ小さなお椀と同じですから
”大きい船だから沈まない”というのは妙な理屈でしょうけど、
”自分は武蔵という、世界最大最強の戦艦の乗員なのだ”という高揚したプライドが
そう言わせたと考えれば納得です。

ただこのBDの内容は、武蔵が撃沈したところで終るわけではありません。
見えない武蔵史、とでもいうか、沈んだ武蔵からやっとの思いで生き残った人々を
待っていた悲惨な運命。これが可なり重い。やっと陸地に戻れたものの、食料がない。
雑草だろうが木の根だろうが何でも口にした。弱って死ぬ者も多かった。
その後フィリピンの陸上部隊に編入させられ、これまた命を使い捨てにされる運命に。
戦争の悲惨さが否応なしに伝わってくる、たいへん重い内容のBDと感じました。

『ぽっかぽか』読みました。

2017-03-12 16:00:00 | 漫画
2015年:集英社刊、YOU漫画文庫。 全15巻。 著者:深見じゅん。 
地域の図書館からお借りしました。



都合上、いま借りている3冊のみ写しました。

郊外の一軒家を購入して、仲よく楽しく暮らしている田所一家。
妻・麻美、夫・慶彦に幼い娘あすかの3人家族。絵に描いたような『核家族』なわけですが、
結婚・育児・近所づきあい・老いていく親たち等々、テーマは結構多岐にわたります。
サラリーマンである夫・慶彦の会社での奮闘ぶりも過不足なく描かれているのは良いですね。
まあお話としては毎回結構キレイごとで纏められている気もしますが、
作品に流れる明るさは、ヒロインである妻・麻美の朗らかなキャラクターに良く合っていると
いえますし、本作の魅力の大きな部分とも言えるでしょう。
作者の力量からいって、どの話しでも重い感じに描くことも出来るのでしょうが、
そんなのってやっぱり読んでて暗くなるだけの気もしますしね。

TVドラマになったこともあるようですが、自分は観ていない....というか、もともとTVドラマは
まったく観ない人間なので、知りませんでした(^^;
でもこの漫画の明るさに目をつけたTV関係者は好いアンテナをお持ちだなと思いますね。

『ひつじのショーン(バック・トゥ・ザ・ホーム)』観ました。

2017-03-10 16:00:00 | 劇場用アニメ
2015年:英・仏。英アードマン制作。 監督:マーク・バートン、リチャード・スターザック。 
セルBDにて視聴。

面白いと評判のアニメなので購入しましたが、しばらく塩漬けになっていました(^^;

 
朝。眠い目をこじ開けて今日もお仕事。       ヒツジたちも全員お目ざめ。

朝起きるのは誰にとっても辛い。特に牧場主ともなると、あれこれと仕事が多い。
今日も何とかベッドから抜け出して、お仕事スタート。
彼の仕事のメインはヒツジの飼育。羊毛を刈って現金に換えている。
羊たちは全員やんちゃで元気。絶えず牧場主にイタズラを仕掛けてくる(^^;

 
ヒツジが柵を順番に飛び越える。          円状に並んでいるためエンドレス。

柵を飛び越えさせて、ヒツジたちの数を確認する。しかし円状に
並んでいるため、いつまでも終りがこない。
ヒツジが一匹....ヒツジが一匹....ヒツジが一匹....ヒツジが一匹....
牧場主はついウトウトと眠りに誘われ、遂に爆睡状態に。
ヒツジたちの作戦は大成功だ。
牧場主をキャンピングカーに運び、ベッドに押し込む。

 
グッスリ寝入ってしまう牧場主。          家の中で、好きに振舞うヒツジたち。

”鬼の居ぬ間の洗濯”よろしく、禁じられている家の中に勝手に入りこみ
好き放題をやらかしだす。それを見て飼っている豚たちも同じように振る舞いだす。
主人のいないときには主人に代わって、まとめ役を務めねばならないはずの牧羊犬も
ヒツジの計略(骨)に釣られて職務放棄。
だがおフザケが過ぎ、ひょっとしたことでキャンピングカーの車輪止めが
はずれてしまう。熟睡した牧場主を乗せたまま、キャンピングカーは
街に向けて一路暴走を開始。

 
車止めが外れて動き出す。             キャンピングカーは街じゅうを走り抜け....。

やたらガタゴトと揺れるのに、さすがに牧場主の目は覚めて、窓外の様子に驚く。
だが数々のあわや、という危機も何とか乗り切って、キャンピングカーは何とか
無事に停止。

 
街の真ん中でようやく停止。            運悪く、頭上にボール電球が落ちる。

キャンピングカーから外に出たとたん、すぐそばの街路灯の大きなボール電球が
頭を直撃。このショックにより、牧場主の記憶は失われてしまう。
一方、牧場に残されたヒツジたちやそのほかの面々。こうなってしまうと自分たちの
世話をしてくれる人間がいなくなる、ということがどういうことかジワジワと見えてくる。
なんとか早く彼を牧場に連れ戻さなければ。
はじめはショーン一匹だけで、しかし結局は全員で迎えに行くことになる。
さまざまな困難を乗り越え再会を果たすものの、
牧場主の記憶喪失症のために、彼はヒツジたちのことを全く思いだせない。
それよりも牧場主は、いまや超人気を誇るカリスマ美容師であって牧場主などではない。
次々に押し寄せてくる指名のお客の相手だけで精いっぱいなのだ。
ワケの解らんヒツジどもの相手なんぞしていられないのだ。
やむなくヒツジたちは引きさがり、都会で自活してゆく道を模索することになる....。

結論をいえば、これは結構たのしめるアニメでした。続編もあるようなので楽しみです。
濃いキャラやギャグが配置されていて、観ていて飽きませんでした。
音声は2chと5.1chを選べますが、音質はまあ普通ですね。それでも両者の差は
結構あるなと感じました。当然というか、5.1ch(dts)の方が音が良いです。

ヴァイツェンビール×3種。

2017-03-08 16:00:00 | ビールの話
ヴァイツェンビール×3種飲みました。いずれもヴァイツェンらしさが楽しめる良品でした。


左から①銀河高原ビール(小麦) ②同ヴァイツェンボック(無濾過)
③常陸ネストビール(ヴァイツェン)


①はちょっと品ぞろえの良いスーパーなら今は大抵見かけるようになりました。
 ヴァイツェンの標準品として時々飲んでいます。
 ヴァイツェンとして適切なバランスの味で、最近のお気に入りです。
②は①と同じ会社の製品ですが、期間限定醸造のため興味のある人はメーカーHPや
 アマゾン等を注意している必要があります。味は①よりもさらにアップ^^)v
 価格は送料込みで6,800円でした。いまは品薄のためか11,800円くらいするようです。
 でも来年まで待てば良いだけのこと。この手のブローカーさんを儲けさせるのはどうもね。
③茨城の高品質ビールメーカーさんです。良い評判は耳にするものの、
 実際に製品を飲んでみたのは初めてでした。
 上質なヴァイツェンの味がまず来て、後になってキリッとした苦みが来ます。
 これもなかなか美味しいビールと思いました。