2015年:WIT STUDIO制作。 監督:牧原亮太郎。 WOWOWからの録画。
SF作家としてその大きな才能を惜しまれつつ亡くなられたという伊藤計劃氏。
その遺された作品たちをキチンとした形で世に出そうという動きがあることは
TVCMなどで薄っすらとながら知っていました。
しかし突っ込んだ意味では彼に対して全くの無知だったです。
最近WOWOWで、彼の原作・原案による劇場版アニメが三本放映されました。
これは良い機会と思い録画して今回視聴しました。
先に結論をいえば、成程これは確かに優れた作家さんだったんだな~と
深く頷ける、観ごたえのある良いアニメ映画に仕上がっていました。
それで最初に観たのが、この『屍者の帝国』です。
19世紀末のロンドンでこの物語は始まる。 軍隊は専らゾンビによって編成されるようになる。
19世紀末の英国。死者を蘇生させる技術が発明・確立される。
以降、次第にゾンビたちはさまざまな仕事や兵役に就き社会にとって不可欠の存在となっていく。
ここロンドンの一隅でも若い医学生ワトソンが失った親友を蘇生させようと
日々研究を重ねていた。ただし彼の望みは単なるゾンビをつくりだすことではない。
生前と変わらぬ理性を持った人間そのものとしての再生を目指していたのだった。
友人の死体を独力で蘇生させるワトソン。 警察に踏みこまれ、交換条件を飲まされる。
ある時、彼のアパートに警官たちが踏みこんでくる。
政府の許可なくしてのゾンビ研究は重罪なのだ。
とはいえ、独力で高いレベルで研究を進めているワトソンの能力は並みのものではない。
逮捕・収監するのは簡単だが、この男にはもっと良い使い道がある。
英国諜報機関のMと名乗る男から、ある交換条件を提示される。
政府機関の者だと名乗るM。 長旅を経て、ようやくインドに到着。
史上初めてゾンビ研究に手を染め、これを成功させたフランケンシュタイン博士。
最終的には知性と感情を持ったゾンビを造り出すことに成功したようだ。
その特別なゾンビの名は”ジ・ワン”。
Mの要求は、”ジ・ワン”の身柄確保と研究内容を詳細に書き残したという日誌の入手。
虫の良い要求ではあるが、いずれにしても収監されてしまえば自分の研究は頓挫してしまう。
なにより同じ道の先達者としてのフランケンシュタイン博士の研究内容に興味がないといえば
嘘になる。
結局、ワトソンはMの言い分を飲むしかない。
小舟に乗換えボンベイに上陸。 街はゾンビたちで騒然としていた。
こうしてワトソンはフライデー(=元親友であり、実験の対象でもある)を伴い、
インドはボンベイにやってくる。
今回の調査の手助けをしてくれるエージェントと落ち合うためだ。
ボンベイの街は騒然としていた。
大勢のゾンビたちの襲撃を受け、あわや、という状況を何とか切り抜ける。
だがそんな困難もほんの序の口。さまざまな危険が一行の前に待っていた....。
最初にも書きましたが、これはなかなか楽しめるアニメでした。
ただ(かつて見たことのないような)斬新な着想だとまでは言えないかも。
でも骨太に組みたてられたストーリーは”大作を観ている”と感じさせ
られるものがあります。
■
SF作家としてその大きな才能を惜しまれつつ亡くなられたという伊藤計劃氏。
その遺された作品たちをキチンとした形で世に出そうという動きがあることは
TVCMなどで薄っすらとながら知っていました。
しかし突っ込んだ意味では彼に対して全くの無知だったです。
最近WOWOWで、彼の原作・原案による劇場版アニメが三本放映されました。
これは良い機会と思い録画して今回視聴しました。
先に結論をいえば、成程これは確かに優れた作家さんだったんだな~と
深く頷ける、観ごたえのある良いアニメ映画に仕上がっていました。
それで最初に観たのが、この『屍者の帝国』です。
19世紀末のロンドンでこの物語は始まる。 軍隊は専らゾンビによって編成されるようになる。
19世紀末の英国。死者を蘇生させる技術が発明・確立される。
以降、次第にゾンビたちはさまざまな仕事や兵役に就き社会にとって不可欠の存在となっていく。
ここロンドンの一隅でも若い医学生ワトソンが失った親友を蘇生させようと
日々研究を重ねていた。ただし彼の望みは単なるゾンビをつくりだすことではない。
生前と変わらぬ理性を持った人間そのものとしての再生を目指していたのだった。
友人の死体を独力で蘇生させるワトソン。 警察に踏みこまれ、交換条件を飲まされる。
ある時、彼のアパートに警官たちが踏みこんでくる。
政府の許可なくしてのゾンビ研究は重罪なのだ。
とはいえ、独力で高いレベルで研究を進めているワトソンの能力は並みのものではない。
逮捕・収監するのは簡単だが、この男にはもっと良い使い道がある。
英国諜報機関のMと名乗る男から、ある交換条件を提示される。
政府機関の者だと名乗るM。 長旅を経て、ようやくインドに到着。
史上初めてゾンビ研究に手を染め、これを成功させたフランケンシュタイン博士。
最終的には知性と感情を持ったゾンビを造り出すことに成功したようだ。
その特別なゾンビの名は”ジ・ワン”。
Mの要求は、”ジ・ワン”の身柄確保と研究内容を詳細に書き残したという日誌の入手。
虫の良い要求ではあるが、いずれにしても収監されてしまえば自分の研究は頓挫してしまう。
なにより同じ道の先達者としてのフランケンシュタイン博士の研究内容に興味がないといえば
嘘になる。
結局、ワトソンはMの言い分を飲むしかない。
小舟に乗換えボンベイに上陸。 街はゾンビたちで騒然としていた。
こうしてワトソンはフライデー(=元親友であり、実験の対象でもある)を伴い、
インドはボンベイにやってくる。
今回の調査の手助けをしてくれるエージェントと落ち合うためだ。
ボンベイの街は騒然としていた。
大勢のゾンビたちの襲撃を受け、あわや、という状況を何とか切り抜ける。
だがそんな困難もほんの序の口。さまざまな危険が一行の前に待っていた....。
最初にも書きましたが、これはなかなか楽しめるアニメでした。
ただ(かつて見たことのないような)斬新な着想だとまでは言えないかも。
でも骨太に組みたてられたストーリーは”大作を観ている”と感じさせ
られるものがあります。
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