みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「劇場版NARUTO 雪姫忍法帖」観ました。

2015-10-31 16:00:00 | 劇場用アニメ
2004年:スタジオぴえろ制作。 監督:岡村天斎。 WOWOWからの録画。
”ナルト”が人気TVアニメだという認識はありましたが、実際に観たのは本作が初めてです。
劇場版第一作だそうですが、割とキッチリできていて楽しめるアニメでした。

 
戦う雪姫(奥)。清く正しく美しい存在。       映画だと判っているけど....あんな美しい姫ならゼヒ仕えたい。

大人気の映画「雪姫シリーズ」。例にもれずナルトたちも熱烈な大ファン。
映画鑑賞を済ませたのちにカカシ先生と合流する予定のナルト、サスケ、サクラの三人。

 
おわっ雪姫!?                 追手を懲らしめるナルトたち。    

ちょっと遅いなと思っているうちにナント本物の?雪姫が現れる。
どうやら雪姫さまは追われている様子。得意の忍術?で追手を撃退する三人。
しかし完全に勘違い。
現場を逃げ出した女優さんを掴まえようと映画のスタッフが追ってきただけのことだった。
遅れてやってきたカカシ先生は状況を見て平謝り。ペコペコ(^^;

 
カカシ先生がひら謝り。勘違いだってばよ。    ナンダカンダのうちに雪の国をめざす撮影隊一行。

件の女優さん=富士風雪絵は”雪の国”が次回作の舞台になると聞かされて出演を即座に
拒否。そのまま撮影現場から逃げ出したようだった。
彼女は雪の国に行くことを異常なまでに恐れていた。なにか特別な事情がありそうだったが、
カカシ先生+三人の弟子にとってこれはビジネス。彼女の護衛をいったん引き受けた以上は
キチンと仕事をしなければならない。心ならずも力づくで雪の国行きの船に乗せ出港。

 
あれが目的の雪の国。寒そう~。         上陸直後に怪しい爆煙が!

船の上で撮影を進めているうちに雪の国に到着。雪と氷しかない。寒そう~。
だがスタッフが上陸して早速撮影がスタートした途端に怪しい爆煙が起きる。
姿を現したのはかつてクーデターによりこの国の権力を奪った前王の実弟ドトウの手下ども。
富士風雪絵こと風花小雪は、女優とは仮の姿、実は前王の愛娘だった。
彼女が所有している六角水晶は王位継承のしるし。これを奪い取るのが奴らの目的だ。
熱くシッカリと敵の攻撃から彼女を守り抜こうとするナルトたち。
だが肝心の小雪は半ば諦めモード。そんな弱気で敵の激しい攻撃を撃破できるのか?

なかなか面白いアニメでした。高い人気の作品というのが頷けます。
なお短編「木ノ葉の里の大ウン動会」の方も有りがちなネタながら無難にまとめてありました。

「EXODUS:神と王 3D」観ました。

2015-10-30 16:00:00 | 洋画
2014年:米20世紀FOX。 監督:リドリー・スコット。 セルBDにて視聴。

旧約聖書に書かれた出エジプト記を題材にした宗教劇。象徴的な”海を渡る”故事を
クライマックスに置いて描かれている、ある意味オーソドックスなつくりです。
もっともこの美味しい見せ場を省略しちゃう映画なんてあり得ないですけど(^^;

 
奴隷としてエジプト神像を建設するユダヤ人たち。  モーゼとラムセス王子㊨とは兄弟同様にして育った仲。

紀元前1300年ころのエジプトが舞台。
モーゼは王家の養子として育てられ、実子ラムセスとは実の兄弟同様の仲だ。
だが父王の信頼する巫女が次の戦争で王子の命を救った者が
指導者となるとの託宣をくだす。
ストーリーが進めば、これは単なる紛らわしい言い方だったと判るのですが、
このためにさまざまな誤解を生むことになります。

 
間一髪で王子を救ける。              戦いに勝って凱旋。

モーゼは戦闘中にラムセス王子の危ない状況を救う。戦争には勝ったがモーゼが
次期ファラオとなるのではないかとの疑念がラムセス王子の心にわだかまるようになる。
王子の実母などはハッキリと彼を殺してしまうべきだとまで言う。
だがラムセス王子も兄弟同様のモーゼに対して、そこまではできない。

 
ピトムに反乱の気配。モーゼ㊨は総督に会う。    現地ピトムを視察。

そんな頃、ピトムの地では奴隷たちに反乱の気配があると王に報告される。
はじめはラムセス王子が総督に会うよう命じられたが、モーゼは代理を買って出る。
総督の暮らしは王族なみに豪奢なものだった。どうやら奴隷たちからきつく絞りあげて
自分の腹を肥やしている様子だ。これでは奴隷たちの不満も当然だろう。

 
初めて聞かされる自分の出生の秘密。        自分は奴隷たちと同じユダヤ人だと聞かされる。

そこで出会ったユダヤ人の長老から、自分の出生の秘密を初めて聞かされる。
最初は半信半疑でとても信じられない。だが母と姉にこのことを問うと否定はしなかった。
自分だけが何も気づいていなかったようだ。
やがてユダヤの神の使いが彼のもとに子どもの形をとって、姿を現すようになる。
そのお告げによりモーゼは自分がユダヤ人として何をなすべきか、次第に自覚するようになる。

古い映画ですがチャールトン・ヘストン主演の「十戒」(1956年)の方が
あの海のシーンは迫力を感じます。
現在のCG技術ならどのような映像でも自在に作れるはずですが.....。
リドリー監督があえてそれをしなかったのは何故ですかね。自分にはよく解りません。
観客として言わせてもらえば「ナンダこんな程度の映像かよ~もっと凄いのを期待してたのに」
としか思いませんでしたから。
ただ重低音が凄いですね。10秒もない僅かな時間ですが床がユサッユサッと動いてました。
サブウーファー×2台のご利益が出たようです(^^;

「斬る」観ました。

2015-10-29 16:00:00 | 邦画
1962年:大映。 監督:三隅研次。 WOWOWからの録画。
三隅研次監督+市川雷蔵主演による「剣」三部作と呼ばれる作品群の第一作。
この映画は大きく二つのストーリーに分けられます。
  前半部:主人公・高倉信吾の出生に関する秘密。
  後半部:幕府大目付松平大炊頭に仕えた三年間。

 
三年間の武者修行に出る信吾。           父とともに兄の帰りを待ちわびる妹・芳尾。

高倉信吾は父=小諸藩士・高倉信右衛門の許しを得て三年間の武者修行に出る。
三年の後、信吾は必殺の剣を体得して国元に帰ってきた。

 
水戸藩士との真剣勝負。              死ぬ間際に出生の秘密を打ち明ける義父。

ちょうどそのころ水戸の剣客・庄司嘉兵衛が小諸藩の招きに応じてやってきていた。
当時の通例として、歓迎の意味もあり早速剣術の試合が催される。
抜群の強さを見せる庄司嘉兵衛に信吾は必殺の剣で勝利を収める。

話が変わって隣家の池辺義一郎・義十郎父子。
息子・義十郎の嫁にと妹・芳尾を望んだが高倉信右衛門に断られ、
これを恨んだ池辺父子によって信吾の留守中に父と妹は斬り殺されてしまう。

 
国境で追いつき父と妹の仇を討つ。         亡き実母の墓守として生きる実父。

すぐに池辺父子を追いかける信吾。国境で彼らに追い付き父と妹の仇を討つ。
そのまま彼は藩を脱するが、信吾の出生の事情を知る藩主は「追いかけては成らぬ」と厳命。
しばらくあてどのない旅をした後に江戸に流れ着く。
千葉道場の門を叩き、道場主と手合わせするが、「これは相討ちになってしまうしかないようだ」。
信吾も納得して勝負は引き分けということになる。
そこの道場主に見込まれ、就職先の世話をされる。幕府大目付松平大炊頭の護衛職だ。

ここからは後半部となりますが、敢えてこれ以降は書かないことにします。
ただ言えることは、日本的情感が流れるシーンが多いなあという印象です。
明確な筋書きは必ずしも意味をもたないのかもしれない映画と感じます。

「イヴの総て」観ました。

2015-10-28 16:00:00 | 洋画
1950年:米20世紀FOX。 監督:ジョセフ・マンキーウィッツ。 セルBDにて視聴。
子供の頃このタイトルを見て”大人だけが観る、とってもイケナイ映画なんだろう”と
勝手に想像していました。何といってもアナタ、”イヴの総て”なんですよ、”SU・BE・TE”(^^;
しかし今回この映画を観て、まったく考えていたようなものじゃないと判りました。
あの頃なんで大人たちは「子どもの観るような映画じゃない」とか否定的発言してたんだろう?
子どもの理解力というものを随分と見くびってますねえ。
この映画に影響されたと思われる少女マンガなども今考えると結構あったような気がします。
ここに描かれているのは芸能界の本質。下剋上によって新陳代謝を絶えず繰り返している。
それが芸能界に不死鳥のごとき永遠の活力を与える秘密にもなっているのでしょう。

 
今日もまた新しいスターの誕生だ。         カレンの紹介でマーゴに会う。

ピューリッツァー賞やアカデミー賞とは違って地味ながら演劇界最高の権威を持つセイラ・
シドンズ賞の授賞式が今年も行われた。受賞者は新進女優のイヴ・ハリントン。
だが列席者のうちの、イヴの本性を知るほんの少数の人間の顔には複雑な表情があった。

 
イヴの悲しい身の上話は一同を感激させる。     マーゴはすっかりイヴに同情。

受賞者のイヴ・ハリントンもはじめはちっぽけな無名の存在にしか過ぎなかった。
彼女は有名女優マーゴに狙いをつけてその友人カレンに取入り、何とかマーゴに会わせてもらう。
奇跡のように上手くマーゴに取入って付き人に。それ以降は着々と地歩を固めていく。

 
その日のうちにマーゴはイヴを付き人として雇う。  完璧すぎるイヴが鼻についてきた。

マーゴの領分をじわじわと浸食していくイヴ。
だがマーゴ自身も周りの友人もはじめのうちはそれに気づかない。
しかし、あまりに完璧に見えるイヴの付き人ぶりに理由のない嫌悪感を抱きはじめるマーゴ。

 
イヴの計略で舞台稽古に遅刻したマーゴ。      有力な脚本家に取入るイヴ。

じょじょに本性を現わしてくるイヴ。
マーゴの位置に自分が取って替わろうと、さまざまな計略を練る。
カレンを利用してマーゴの足止めをさせ舞台稽古をわざと遅刻させる。
その間にイヴが代役として出て大きな評判をとってしまう。
マーゴは確かに実力ある大女優だが、そろそろ周囲はフレッシュな新人を求めてもいた。
マーゴのために書かれていた新作も、この際イヴを主役に据えて脚本を書きなおすべき
だとの声も周囲から出はじめる....。

創作物としてのこの手のパターンってよくある話なんですが、
実はこの映画あたりが嚆矢だったんですかね~?
1950年の当時ならば、結構これは衝撃的だっただろうと思います。
139分の結構長い映画ですが、内容が面白いので観ていられます。
でももう少し上映時間を削ってくれた方がより有難いかな?
あ、最後に。まだ無名時代のマリリン・モンローが端役として出演しています。
この人似てるなあ、と思いケース裏を確認したら本人でした。若い....(^^;

「冴えない彼女の育てかた」観ました。

2015-10-27 16:00:00 | TVアニメ
2015年:A-1Picture制作:全12話。 監督:亀井幹太。 フジテレビからの録画。
正直イマイチな印象が拭えないアニメです。ありがちな着想や展開がてんこ盛りで
この作品だけが持つ魅力のようなものはあまり感じられませんでした。


ほぼオールメンバー。左端から紹介すると
 ・美智留(みちる):倫也とは同い年のイトコ同士。音楽担当。
 ・倫也(ともや):本作の主人公。ギャルゲーの自主製作を志す。
 ・英梨々(えりり):倫也の幼な友だち。イラストや美術担当。
 ・恵(めぐみ):倫也のクラスメイト。地味ながら聡明。一番まともな人物。担当は特に無い。
 ・詩羽(うたは):一年先輩の売れっ子作家。シナリオ担当。

ストーリー:
ちょっぴりだけHなアニメやギャルゲー(18禁じゃないやつね)オタクの倫也。
高校二年になってギャルゲーの自主製作を思い立つ。
思い立ったが一人では何もできない。まず有能なスタッフを。それに資金が必要だ。
周囲を見渡して使える人材に片っ端に声がけをして強引にスタッフに引ずり込む(^^;
ありがちな設定ですが、女の子は全員倫也に少なからずの好意を持っています。
ある意味ハレム状態と言えなくもない。そのため女子たちの暗闘がしばしばストーリーを左右します。
本作の笑いのポイントとも言えるところです。

結論を言うと倫也のゲームは完成しません。少なくともこのアニメの終るまでには。
でも登場人物のワイワイガヤガヤっぷりがむしろこのアニメでの一番のキモと思われます。
ですから別に無理に完成させる必要もないようです。
ところで物理的には存在しない、ギャルゲーのプロットを追った
映像集が倫也の脳内に存在
します。
最後にそれを並べてみましょう。各自ご自由に妄想してください(^^;

 
絶世の美少女との運命の出会いここに成る。     嗚呼何も言うな二人の目には愛が芽生える。

 
いつにしか物語は昭和初期の昔に移りけり。     万歳なるか悲痛の学徒出陣。

       いつの時代も送り出す側の心中や如何に。       なぜに地球を襲うか怪しき者よ。   

 
「もう大丈夫」シッカリせよと抱き起こす。     ああ成就なるか世紀の戀よ。唇はまさに触れあわんとす。