みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「鑑定士と顔のない依頼人」 観ました。

2015-03-31 16:00:00 | アジア映画
2013年:イタリア。 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ。 WOWOW録画。
監督=ジュゼッペ・トルナトーレの名を聞けば、映画好きな方ならば
直ぐにあの「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い浮かべられるのでは。
自分の場合も彼の監督作ということで大いに期待しての視聴でした。

 
美術鑑定士としてオークションで辣腕をふるうヴァージル氏。      自宅でのホッとするひととき。膨大な美術コレクション。

 
電話での財産処分のオークション相談。 何か事情が有りそうだ。     自宅を訪ねても扉ごしでの会話。 『対面恐怖症』だというのだが。

初めはミステリー?と思ったが、いつの間にか恋愛話に変わって.....。
ここの部分、ネタバレになるので自粛(^^;
けっこう伏線や仕込みのある映画ですね。
漫然と観ていたら見落としそうな部分が結構ありそうですのでご注意を!


「オズの魔法使 3D」 観ました。

2015-03-30 16:00:00 | 洋画
1939年:米ワーナー。 監督:ヴィクター・フレミング。 米3DBD盤。
'39当時に既に3D技術が有ったんでしょうか。
気になって調べてみましたら、オリジナルの2Dを今の技術で3D化したもののようです。
まあ3Dになったといっても映画の内容自体が変わるわけじゃないですけど(^^:

 
名曲そして名唱:「虹の彼方に」を歌う。               竜巻に襲われて逃げるドロシー。

竜巻に襲われて、何とか家の中に逃げ込んだドロシーは、そこで力尽きて気を失う。
そして夢を見る。
憧れていた「虹の彼方」までの旅。極彩色(カラー)で表現される世界。
まあ当時モノクロ映画が多くてカラー映画は少ない、という時代だから通用した
手法でしょうね。
今だったら逆にモノクロの方に何か意味を持たせた映画が作られそうです。

 
竜巻で飛ばされた家の下敷きとなり悪い魔女(姉)が死ぬ。        魔女(妹)はドロシーとグリンダ(良い魔女・右端)を深く恨む。

 
家が恋しい。だが帰る方法はグリンダにも判らない。          それぞれ悩みをもつ三人と共にオズの大魔術師のいる城を目指す。
オズの大魔術師ならば或るいは帰る方法を知っているかも?

一応、期待通りに3Dの映像にはなっていました。
でも元々スペクタクルシーンが売り物の映画ってわけじゃないですから、
手間暇かけて3D化を果たしても、さほどのアドバンテージは感じられない
かもと思います(^^;

日本の場合は3D盤が欲しければ不要なDVDまで入った高いセット物を買うしかない
のですが、米国では3D/2Dのセットが比較的手頃な価格で入手できます。

「クルードさんちのはじめての冒険」観ました。

2015-03-29 16:00:00 | 劇場用アニメ
2013年:米ドリームワークス。 監督:K・デミッコ & C・サンダース。 WOWOW録画。
良く練られたストーリーで面白いアニメでした。これはお薦めです。
本当を言うと、最近は3Dアニメばかりなので、この辺で2Dのうんと上質なアニメを
観たい気分なんですが....残念ながら本作も3Dアニメ(^^;

 
クルードさんちは洞穴の中で安全に生活。               ガイ(右)によると極く近いうちにこの地は大災害に見舞われるという。

 
大災害の前触れ。 住んでいた洞穴は地震で潰れてしまう。        幸いケガ人もなく全員無事だった。

 
一刻も早くこの地から逃げなければ。 束の間、美しい星空に感嘆。    ようやく旅は終盤に。 しかし大災害は猛烈な速度で一家に追いついてきた...。

アニメに限らず、映画というものはしっかりしたストーリーが重要だなあと改めて感じます。
「ヒックとドラゴン」もそうですが、近頃のドリームワーク作品には良いものが多いと感じます。

出来れば3D版のソフトを購入するべきなんでしょうが、
諸般の事情により2D版(WOWOW)での視聴となりました(^^;
でも結構楽しめましたから自分的には良しとします。

「レイルウェイ」観ました。

2015-03-28 16:00:00 | 洋画
2013年:豪・英。 監督:ジョナサン・テプリツキー。 WOWOW録画。
太平洋戦争時に日本軍のシンガポール占領の後、英軍人に対して非常に過酷な扱いを
していたことは断片的な知識として自分にもあります。
泰緬鉄道の建設に関わらせたのもその一環で、過酷な労働のため多数の犠牲者が出た
と聞きます。
今でも英国系の人たちの中に強烈に日本を憎む層が存在するのは、このときの後遺症
とも言われています。

 
英国内を鉄道で旅行。 すぐに親しくなる二人。             結婚までの期間は短かった。

 
ローマクス氏は強烈な戦争のトラウマに悩んでいた。          夫の苦しみを理解したい。 だが当時の事情を知る友人の口は重い。

そんな折、当時の日本軍通訳=永瀬氏が今もタイに居ることを知る。
悩んだ挙句、結局は直接彼と会うことを決意する。

 
捕虜として鉄道建設の現場に送られる。 過酷な労働。          スパイ容疑で拷問(水責め)を受ける。

戦争の大きな渦の中で、似たような経緯を心の中に持つ人は多くいらっしゃることでしょう。
ですが、この映画のように一応の和解を見た例はむしろ稀なことと思います。
「戦争は悪。しないに越したことは無い」と口で言うのは簡単。
にもかかわらず、人間は戦争を繰り返してしまう生き物でもあります。


「岸辺の二人」観ました。

2015-03-27 16:00:00 | アニメ
2000年:英・蘭。 監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット。 WOWOW録画。
原題=「父と娘」。
わずか8分の作品ですが、スタートから心を鷲掴みにされる思いがします。

幼いころに父親に置き去りにされて以来、娘は一生父を寂しく思い続ける。
そのひたむきさが哀れでもあり悲しくもあり.....
アコーディオンによる「アニバーサリー・ソング」が情感をいっそう盛り上げてくれます。

 
ある日。                               父娘は自転車で岸辺に向かう。
 
最後の名残を惜しむように娘を抱き上げる父親。            娘を残して父親は舟を出す。

小さくなってゆく父の姿。 決して娘のもとに戻ることはない。

現実的に考えると、まず娘の幼かったころに父母の離婚があり
(母側に引き取られた)娘は大好きだった父親と離れ離れにならざるを得なかった。
娘は成長し夫をもち子をもち、月日は更に過ぎて老女となったが
しかし父との別れた時の悲しみは今も癒えることがない....。

もちろんセリフ一切なしの作品なので、どう受け止めるかは
各人によっても異なることでしょう。
機会を見て何度も観なおしてみたい作品です。

2001年に米アカデミーを受賞しています。