みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「ペンギンズ ザ・ムービー from マダガスカル 3D」観ました。

2015-11-29 15:00:00 | 劇場用アニメ
2015年:米ドリームワークス。 監督:エリック・ダーネルほか。 セルBDにて視聴。
現在ユナイテッドシネマ系で上映中の作品です。3D版での劇場公開はなく、3Dで観たい人は
ローソンあるいはHMVでソフトを購入するというちょっと変わった販売形態になっています。
(劇場でのソフト販売はすでに終了している模様です)
この作品、あの”マダガスカルシリーズ”からのスピンオフなのですが、結構面白かったですね。

 
苦労して入った金塊の倉庫。             目的はチーズスナックの自販機。

ある重要な秘密作戦を実行するペンギン隊。
山のような金塊が保管されている金庫室に押し入り、金塊を....じゃなくて、
突きあたりの壁に設置してある自販機が目当て。
自販機の中にはお目当ての”発売禁止の幻のチーズスナック”が大量にある!!

 
ペンギンたちを呑みこんだ自販機は脱出を開始。    屋根を突き破って空中に躍り出る。

しかしコインを入れてスナックを取り出そうとしても出てこない。そのうち自販機が
ペンギンたちを呑みこんでいく。
その後、自販機は金庫室から天井を破って空中に躍り出る。
それを待っていた大型ヘリコプターが自販機をキャッチ。そのままいずこへともなく去っていく。

 
拉致の犯人は優れた科学者オクト博士。        その実体は大タコのデーブ。....って、だれ?

ヘリコプターはオクト博士のアジトに着く。でもオクト博士って一体だれなの?
ペンギンたちに向かって過去の恨みを綿々と語るが、ペンギンたちには一向に思い当たらない。
イライラした博士はとうとう正体を明かす。俺さまは大タコのデーブだ、どうだ思い出したか?
しかしそれでも分らない。そりゃそうだ。デーブの恨みって、完全に一人相撲の逆恨みなんだもの。
ペンギンたちにもようやく経緯は呑みこめてきたが、だからといって何とも対応しかねる話だ。
だが長い間にじょじょに溜めこんできたデーブの悪意はもはや単純にペンギンたちに
仕返しすれば良い、という段階を超えていた。
オクト博士(デーブ)の復讐計画は全世界を標的として実行段階に進みつつあった....。

『マダガスカル3』が良かったので、HMVでポチってみました。
けっこう面白いと思いましたね。ディズニーのアニメも良いけど、同じアニメといっても
ドリームワークスの作品はまた違う文化圏に接するような新鮮さがありました。
3D効果もなかなか良い出来とは思いますが、本作の場合もやはり自然な立体感をめざしている
感じです。それと『マダガスカル3』の”あのシーン”を意識しているな、と分りますが
あのとんがった立体効果にはイマイチ及ばないですね(^^;

「ウォレスとグルミット~ベーカリー街の悪夢」観ました。

2015-11-28 16:00:00 | 劇場用アニメ
2008年:英アードマン制作。 監督:ニック・パーク。 セルBDにて視聴。
2008年のクリスマスに英国でテレビ放送された作品です。
ストーリーや雰囲気は、いつもの「ウォレスとグルミット」そのものです。
マンネリと言われればそうかもしれませんが、自分にはなかなか楽しめました。

 
連続パン屋殺人事件の記事。             パイエラ嬢が出演している有名なパン広告。

最近ある事件が新聞一面をにぎわすようになる。それは連続パン屋殺害事件。
今朝で犠牲者はもう12人目。グルミットは「自分たちも用心しなくちゃ」と思う。
(この作品ではウォレスとグルミットの二人はパン屋をやっています)
それはさておき。いつものようにパンの配達に出かける二人。
その途中でステキな女性を見かける。

 
坂道で自転車のブレーキが故障。           何とか無事に救出成功。

元ベークライトガールの名でパンの広告に出ていたパイエラ嬢だ。
残念ながらいまはチョッピリ太めの体形に変わっているが、それでも十分に魅力的。
たまたま坂道で自転車のブレーキが故障~危ないところでウォレスとグルミットのコンビは
パイエラ嬢とその飼い犬フラフルスの救出に成功。

 
二人は次第に親しくなる。              彼女は家に押し掛けてくるようになる。

それ以来、二人の仲は急接近。デートでは飽き足らず、パイエラ嬢はウォレスとグルミット
の家にまで押し掛けてくるようになる。
グルミットは正直ちょっと迷惑に思っている。しかし二人の仲を応援しなくちゃとも思っている。
しかしあるときパイエラ嬢が財布の忘れものをする。
届けに行ったグルミットが彼女の家で見たものは....。

このBDが発売された時は、30分の作品なのに値段は一人前。迷いつつも購入を見送った
記憶があります。”内容に比べて高い”という感じがありましたので。
今回、安い中古を見つけて購入。新品の半値以下だったので良かったです。
盤質さえ問題なければ、観賞にはまったく差し支えないですから。

「アバウト・タイム」観ました。

2015-11-27 16:00:00 | 洋画
2013年:英・米。 監督:リチャード・カーティス。 WOWOWからの録画。
いわゆるタイムトラベルものですが、これをSF作品と呼ぶのはやや安直かも。
しかし本作のような狙いの映画なら、この程度の設定で十分とも言えますね。
明るく楽しい健康的なストーリーに終盤はウォームな感動がプラス。
多くの人にとっては”観て良かった”と思える映画なのでは。

 
父から子への一族の大事な申し送り。         魅力的な妹の友だちシャーロット。

ティムが21歳になったとき、父親から重大な秘密を打ち明けられる。一族の男子は21歳を
迎えると代々受け継がれてきたタイムトラベルの能力が開花する。その能力は良く考えて
有効に使わねばならない。さもないと周囲にも自分にも害をもたらすことになるから。
金銭や自分の欲に能力を使った場合は大抵が不幸な結末になると言われたティムは
素敵な女の子をゲットするためにタイムトラベルの能力を使おうと決心する。
これには父親も大賛成。
ちょうど妹キットカットの友だちシャーロットが夏休みを過ごすために家にやってきた。
彼女はなかなかの美人であり、ティムもその気になって色々と努力はしたものの
シャーロットとの間には何も起こらないまま夏は終わる。
結局タイムトラベルの能力は万能じゃないと知るティム。
夏が終るとティムはロンドンへに出て弁護士として働き始める。

 
父の知人宅に下宿。                 同僚に誘われて暗闇レストランに入る。

父親の知人宅に下宿することになるが、家主ハリーの口の聞きようがかなりキツイ。
もっとも腹の中には何もない。特に気にすることはなさそうだが....。
仕事に慣れた頃、同僚に誘われて面白そうなレストランへ。

  
暗闇で相手の顔が全く見えない。           明るい場所に出てお互いを観察。

その店は暗闇の中で客に食事をさせる趣向。案内された席には女性二人の先客が。
ただし互いの顔も判らぬ暗闇なので美人かどうかは分らない。
いったん外に出ようということになり、ご対面~。

 
どうやら相手に気に入られたようだ。         軽い心でネグラに戻る。

相手の女性メアリーとティムの顔合わせ。どうやらお互い満更でもないようだ。
次回の約束を交わしてティムは軽い心で下宿に戻る。
それからのティムは自分のタイムトラベルの能力を存分に使いまくってメアリーに大接近。
なんとか結婚まで漕ぎつけようと涙ぐましい努力の日々....。

この映画、単純に明るいだけでは有りませんね。いくらタイムトラベルの能力が有っても
どうにもならない現実もある、といったクール視点もあり、お話がバカっぽくなりません。
それにしてもこの映画でのティムの父親って最高です。一つの理想ですね。
自分も『パパ~』とかいって抱きつきたくなりそう(^^;

「汚れなき悪戯」観ました。

2015-11-26 16:00:00 | 洋画
1955年:スペイン。 監督:ラディスラオ・バホダ。 セルBDにて視聴。
とても古い作品です。自分は今回はじめて観ました。
一応名画とされている映画なので、筋書きくらいは何となく知っていましたし、
主題歌「マルセリーノの歌」も当時家に有ったソノシートで聴いて知っていました。
ちょっぴり物悲しいメロディに惹かれてときどきは口ずさんだりしていました。
しかし肝心の映画そのものは今まで目にすることはありませんでした。

 
今日はマルセリーノのお祭りの日。          病気で祭りに行けない子どもを見舞う修道士。

今日は聖マルセリーノの祝祭日。しかし中には病気で祭りに行けない気の毒な子どももいる。
修道士さまは子どもを見舞い、聖マルセリーノの謂れを話して聞かせる....。

 
修道院建設を町長に願い出る。            篤志家たちの協力で修道院は無事に完成。

かつてナポレオン率いるフランス軍に攻め込まれたスペイン。兵士も国民も力を合わせて
これを撃退。なんとか国は守れたもののスペイン国内のあちこちが荒廃していた。
そんな時にある町で、三人の修道僧たちが修道院建設を願い出る。町長は快く申請を認める。
復興は心のよりどころである信仰の場を確保することから始まる、そんな思いからのことだった。
初めは修道僧たちだけで工事を始めるが、篤志家の住民たちが協力を申し出てきてくれる。
おかげで順調に修道院の完成にこぎつけることができた。

 
ある日、修道院の入口に捨子が。           養親を探すが、結局は修道院で育てることになる。

修道院もじょじょに軌道にのり、今では寝起きする僧の数も12人までに増えてきた。
ある朝、門のところに捨子が発見される。
院長の指示により僧たちは本来の親さがしをする。つぎに養ってくれる養親をさがす。
いずれもうまく行かず、結局は修道院で引き取り育てることになる。
赤ん坊は僧たちのアイドルとなっていた。
僧たちは本心では赤ん坊を他人には渡したくなかったから皆大喜び。

 
12人の修道士の愛情を受けて5歳に成長。        他の子どもには皆ママがいる。

修道僧たちに大事にされ素直に育ったマルセリーノ少年。
あるとき同じ年頃の子どもたちにはみんな優しいママがいるのに自分にはいないことに
気がつく。なぜ僕にはママがいないの?
ママは誰にでもいる。干からびたような高齢の院長さまにさえママはいる(ただし天国に)。
周りの誰に聞いてみても「お前のママは天国にいるんだよ」との答え。
しだいにマルセリーノ少年は「ママに会いに天国にいきたい」と願うようになる。
そしてあるとき、その願いは神の聞き入れるところとなる....。
その状況を一人の修道僧が目撃していた。神の行った奇蹟として少年マルセリーノは
聖者として列せられ、毎年の祭りが行われるようになった....。

当時、この映画は特に女性観客の涙を誘ったといいます。ナルホドそうなんでしょうね。
マルセリーノ少年を演じたパブリート・カルボは女の子のような可愛い顔だちの男の子です。
こんな可愛い男の子の”一心にママを慕う姿”を見せられれば
当時の女性観客がついつい心を動かされたのも無理はないのかもしれません。
しかし自分の感覚では「神さまのくせに子どもの願いをすぐに聴き届けたりして考えが安易すぎる」。
あるいは少年を死後の世界に連れ去ってしまうことに大して意味は感じていないのかも。
なにせ神さまはエラ~イですから子ども一人が生きようが死のうが「別にィ~」って感じなのかも
しれません。そうであれば”神さま”というものに非常な恐ろしさを感じたりしますね。

「夜のとばりの物語 3D」観ました。

2015-11-25 16:00:00 | 劇場用アニメ
2010年:フランス。 監督:ミッシェル・オスロ。 セルBDにて視聴。
寓話風な六つの掌編集です。
手法としては「影絵」なのですが、良く見ると3D作品らしく”立体感のある影絵”に
なっています。尤も小さな画面のTVだと潰れてしまって平べったくしか見えませんが。
絵画的には大変美しい世界が展開されていて、それだけでも観る価値があるアニメです。
オスロ監督は若いころに絵画修業でもしていたのでしょうね。
ストーリーはいずれもフランスらしく?ラブストーリーになっています(^^;

 
第一話『狼男』                   第二話『ティ・ジャンと瓜ふたつ姫』

オスロ監督には本作に先だって発表された『プリンス&プリンセス』というアニメ作品が
あります。手法や内容はまったく同じパターンですから元々は同時期に作られたものと
考えることができます。諸般の都合により分けられたものと思われます。

 
第三話『黄金の都と選ばれし者』           第四話『タムタム少年』

『キリクと魔女』(1998) の大ヒットで注目された方ですが、残念ながら当時はDVD時代でしたから
BDとしては残されていません。今となっては彼の全作品をBDの高画質で観るということは
かなわぬ夢になってしまいました。

 
第五話『嘘をつかなかった若者』           第六話『鹿になった娘と建築家の息子』

唯一この作品がBD、それも3D版という最良の条件で観賞できるのは有難いことです。
気が向いたときに、絵画を愛でるような気持でじっくりと向かい合いたいアニメです。