みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『新劇場版 頭文字D』観ました。

2017-02-28 16:00:00 | 劇場用アニメ
2014~16年:サンジゲン×ライデンフィルム制作。 監督:日高政光。 WOWOWからの録画。
しげの秀一氏と言えば、自分にとってはあの『バリバリ伝説』ですね~(^^;
その後四輪の世界に舞台を移して描かれたのがこの『頭文字D』。
ご存知の方も多くいらっしゃるでしょうけどアニメ化、実写化もされていて、
『バリ伝』同様に高い人気を得ています。

 
ここは群馬県・秋名(=榛名)町。         夜には走り屋たちのバトルがしばしば発生。

全3話で構成。1話1時間ほどで上映時間はトータル3時間くらい....となりますけど
ストーリーと言えるほどのものはなく、サラサラっと観終わってしまいました(^^;
しかしクルマというものにある程度の関心をもっている人ならば、退屈さを感じない
でしょう。

  
左から拓海、なつき、イツキの高校生トリオ。    毎朝早くにトレノで豆腐の配達をこなす拓海。

拓海とイツキは小さい時からの長い付き合い。二人ともに町のガソリンスタンドでバイトを
している。だがイツキがクルマに入れ込んでいるのに比べて拓海の方はあまり関心がない。
クルマなんて走ればそれでいいと思っている。

ある時ちょっとした事件が起きる。たまたま秋名の峠を流していた赤城レッドサンズの
ナンバー2、高橋啓介が古いトレノに軽くカモられてしまったのだ。
啓介のプライドはズタズタに。なんとか借りを返そうと、
秋名の地元チーム・スピードスターズに親睦を目的とした合同走行会を申し入れる。
自分を圧倒するくらい走れるレベルなら、そいつはどこかの走り屋チームの主要メンバーか、
そうでなくとも、そいつが誰なのかくらいはあぶり出されてくるだろうとの目論見だ。

 
いくら懇願されても首を縦に振らない藤原氏。    いつになく大勢のギャラリーがやってきた。

いくらクルマが好きでも、あの有名な高橋啓介とタメを張れるほどの腕前の奴なんて
ウチのチームにいるワケがない。何かの間違いだろうとは思いつつ、リーダーの池谷は悩む。
名目こそ親睦走行会だが、これは実質的な挑戦状なのだ。
思い悩んだすえに気がついた。その走り屋とは豆腐屋のあの藤原さんのことに違いない。
若いころはクレイジーとまで言われたテクニックを誇っていたと聞くし、
いまでも豆腐の配達で腕はサビさせちゃいないようだし。
こうして池谷の藤原豆腐店への日参が始まった。
「今度の走行会にウチのメンバーとして出場してほしい」と。
だが藤原氏は首を縦に振らない。大人の俺が若い連中の問題に首を突っ込むのもなあ~と。

 
きゃぴきゃぴの即席女性応援団。          勝負の前。拓海と啓介の顔合わせ。

走行会当日。走行会の開始時間が迫ってきているのに藤原氏はまだ来ない。
最早ここまでか、と諦めかける池谷。
だが、もうダメかと思った正にそのとき、ようやくトレノはやってきた。
ただし乗っているドライバーは藤原氏ではなく、クルマなんぞ走れりゃそれでいいじゃんと
常日ごろ広言している息子の方の藤原拓海だった....。

とにかくストーリーが思いっきりシンプルなので肩が凝らずに観ていられます。
エンジン音なども存分にサラウンドしていて楽しいです。
ヒロインのなつき、魅力的です。でも『バリ伝』の歩惟もいいな(^^;

サッポロ☆エーデルピルス 飲みました。

2017-02-26 16:00:00 | ビールの話
近ごろは大メーカーから少しづつ高級なビールが出されるようになってきました。
これは日本各地の中小ブロワーから優秀なクラフトビール(いわゆる地ビール)が
出てきていることと無関係ではないと思います。
当初の地ビールブームの時期を経て、本当に良いものでないと生き残れない
状況になっていると思います。
さてサッポロから出たこの”エーデルピルス”の場合ですが、
305ml入り瓶ビール×5本に特製グラス×1個でワンセットとなっています。
アマゾンで見かけたのでポチってみました。


新商品・エーデルピルス。 305mlしかありません(^^;

味はシッカリした苦みと旨さが感じられるもので、なんだか昔のキリン限定醸造の
「ブラウマイスター」を連想してしまいました。
自分はどちらかというと苦みバシったタイプは好きではないのですが、この味なら
納得かな?

『オートマタ』観ました。

2017-02-24 16:00:00 | 洋画
2014年:スペイン・ブルガリア。 監督:ガベ・イバニェス。 WOWOWからの録画。
以前ちょっと話題になった映画なので観てみることにしました。
2030年ころ。太陽のフレア光が活発化したことにより地球の気温が上昇して砂漠化。
このために人口の99.7%が失われてしまい、深刻な人手不足の事態になる。
この対策として、民間のROC社により人間型ロボットが大量に生産された。
おかげで人手不足の状況はひとまず解消されたのだが....。


 
人間型ロボットが大量に生産される。        病院内での患者への奉仕。

ストーリーの設定に新味はさほど感じられません。正直、どこかで聞いたような話?な
感じは拭えません。そのためか一般的に評価もさほど高くはない映画のようです。
しかし特に後半、自分的にはかなり魅かれてしまいました。

  
人間に代わって危険な外界での労働をこなす。    保険調査員ジャック・ヴォーカン氏㊨。

ヒト型ロボットの生産を一手に引き受けているROC社。
主人公ジャック・ヴォーカン氏は、そのROC社を担当する保険調査員だ。
もうすぐ妻は出産の予定。仕事はキツイが頑張らねばならない。
しかし非常に困った事態が明らかになる。
どうやらロボットの改造を勝手に行っている者がいるようなのだ。
ROC社にとっては、修理も大事な収入源だし、まして勝手に改造などされるなどは大問題だ。
社のコントロールの範囲外で事態が勝手に進んでしまうのは何としても避けなければならない。
ともかくジャックは急いで犯人を突き止めるべく奮闘。

 
ロボットに改造の形跡を確認するジャック。     報告を受けるROC社の重役ホーク氏。

ロボット法には、こう規定されている。
ロボット法① ロボットは生命体を害してはならない。
ロボット法② いかなる場合もロボットに改造を加えてはならない。

にもかかわらず、改造の形跡が認められるロボットの発見数はジワジワと増えていく。
調査を進めるうちに意外な真相がジャックの前に浮かび上がってくる。
改造を行った者など、どこにもいない。
つまりロボット自身が自ら修理・改造を行っていたのだった。

 
二人組の子ども。実はプロの殺し屋。        皮肉にもロボットに助けられるジャック。

現実にはロボット法が堂々と破られている。
そうした事実が公になるのはROC社にとっては如何にも都合が悪い。
会社の存続にもかかわる事態に蓋をするべく、ジャックに対して殺し屋を差し向ける。
辛くも危機から逃れるジャック。
だが重傷を受けた彼は、意に反してロボットたちの助けを受けざるを得ない....。

この映画、多くアイデアを盛り込み過ぎて、消化不良の感がありますね。
そのアイデアってのが、どれもすでに聞いたことがあるようものばかりだし(^^;
しかしロボットたちに自我が芽生え成長していくという着想は、もちろん新しいものでは
ないですが、その語り口には秀抜なものが感じられ、その一点で思わぬ収穫と感じました。
一種テツガクに触れる思いのするお話の展開に、自分的にはすっかり魅かれてしまいました。

『小さな世界はワンダーランド 3D』観ました。

2017-02-22 16:00:00 | 洋画
2014年:英BBC制作。 監督:マーク・ブラウンロウ。 セルBDにて視聴。

コンパクトな作品ながら、3D効果が割りに評判が良いようなので購入。
テレビの『ダーウィンが来た!』(NHK)を毎週のように観ているので、内容の点で
いまさら驚くようなところはないのですが、ハズレでも無いという感じですかね。

 
本BDの扉絵。                    若いシマリスは冬に向け食料の確保に忙しい。

初めての冬を迎える若いシマリス。食料の確保に日々忙しい。
偶然そのドングリの貯蔵庫を見つけた年上の別のシマリス。ちゃっかり横取りをする。
若い方にしてみれば、これは命に関わる大問題。
あちこちと探し回ったあげくに、ようやく年上シマリスの巣に行きあたる。
かくて最初のバトルとなるのだが、若い方は経験不足もあって負けてしまう。
そうなると別の方法で何とか食料を準備しなければならないが....。

 
頑張った甲斐があってドングリがたくさん。     文字どおり命を懸けた戦い。

いろいろとやってみるが、どれも上手く行かない。
いよいよ冬が間近に迫ったいま、悠長に構えてはいられない。
決死の覚悟で年上のシマリスと戦い、ドングリを奪い返すしかないだろう。
こうして二度目の死闘が繰り広げられることになる。勝負の行方は?

 
廃車の下の空き缶からバッタネズミが顔を出す。   大ムカデと戦う。

お話かわって、アメリカ西部の砂漠地帯に棲むバッタネズミ。
スコーピオンマウスの別名を持つようにサソリやムカデを食べて生きている。
自分だけでなく、食べざかりの子どもたちのために獲物を取っては巣に運ぶ。

 
巣には育ち盛りの子どもがいる。          そろそろ独り立ちの時が近づく。

子どもは4匹。一番体の大きい子はそろそろ外界に関心をもつ頃だ。
母親の留守時を狙っては小さな冒険に出て彼は経験を積んでゆく。

画質はまあ普通かな? 3D効果の点では、評判どおり中々でした。
はじめにも書きましたが、『ダーウィンが来た!』(NHK)が毎週のように放送されており
こういったネイチャーものは、今はそんなに物珍しいコンテンツではなくなってきています。
昔のことですが、ディズニー映画『砂漠は生きている』('53)が当時かなりの評判をとりました。
”これは普通ではなかなか見られない映像を観ているんだ”というあの時の感覚を
まだ自分は覚えています。
まああの頃はそれだけ娯楽が少なかったってことでもありますかね?

『運命の門』観ました。

2017-02-19 16:00:00 | 洋画
2014年:仏・カンボジア・ベルギー。 監督:レジス・ヴァルニエ。 WOWOWからの録画。

かつての仏領インドシナ地域からフランスが撤退したのち、入れ替わるようにクメール・
ルージュと呼ばれる共産主義を標榜する政治組織が生まれ、じょじょに武力をもって勢力を
拡大していきました。
フランス人ビゾは一介の民間人だが、カンボジアの歴史的遺蹟アンコール・ワットに関心を
寄せ、その研究と修復・保存のために一生を捧げる決心でいた。

 
カンボジアの遺跡、アンコール・ワット。      現地の娘と結婚。

古い文献に関して、意見を聞こうと仏寺を訪れるビゾ。あいにく責任者は不在だった。
だが警戒心なく外を自由に出歩くのは非常に危険だ。僧侶たちから強く諭されるが....。

 
やはり共産軍に捕まってしまうビゾ。        スピード裁判で判決は有罪。

忠告はされたものの、大して意に介するふうでもないビゾ。のこのこと考えもなしに
クメール・ルージュの拠点に近づいてしまい、直ちに捕えられる。
裁判によって、たちまち有罪が確定。

 
直ちに鎖に繋がれて自由を剥奪される。       妻は夫の解放を求めてフランス領事に掛け合うが....。

鎖に繋がれ拘束された生活を強いられるビゾ。たまりかねて逃亡を企てるも、
所詮は勝手の判らぬ異国の土地。直ちに捕まって拠点に連れ戻されてしまう。                

 
耐えきれずに逃亡するが、すぐに捕まる。      クメール・ルージュから重要書類を託されるビゾ。

だが解放のときは意外なときに訪れた。捕まって厳罰を加えられるのかと思いきや、
あっさり「君は解放だ」とのご託宣を受ける。「その代わり君にお願いがある」。
重要な書類をフランス大使館に届けてもらいたい、と言われる。
後で判ったことだが、書類はクメール・ルージュの正当性を世界に向かって訴える内容で、
もしこれが途中で政府軍側に露見すれば、ビゾもただでは済まなかったことだろう。
クワバラッ!(^^;

 
クメール・ルージュは170万人の国民を殺した。    権力側にいた人物。自分の犯した罪を軽く考えている。

クメール・ルージュはカンボジアで勢力を増し続け、4年で全土を制圧、同胞に対して
暴虐の限りを尽くす。僅かな年月で犠牲者の数は170万人にのぼった。
だが理不尽な暴政にもいつかは終る時が来る。
ポル・ポト政権が崩壊した後に、それまで権力者の立場で無茶をやってきた人たちが、
今度は裁かれる立場に逆転したとき、彼らはいったい何を思うのか.....。

ここのところが、この映画のポイントのようですし、作劇的にも力の入れどころでしょうに
なぜか案外淡々としていて、訴えが弱くて迫ってくるものがないのには少しガッカリします。
このような映画を作るなら、そこが弱いと意味がないと思うんですけどね。
全体に流れる雰囲気は悪くないし、ちょっともったいない映画だと感じました。
俳優陣の演技もなかなか高水準だと思いました。