最近、ちょっと面白い?本を読みました。
タイトルは、ちょっと長い......「誰も書けなかった 死後世界地図」。
誰も死にたくはないが、さりとて誰しも永遠に死なないというワケにもいかない。
いつかは死ぬ。死ぬのは誰だって怖いし、厭だ。
そこで「死ぬ」ということ、「あの世に行く」ということに対して前向きな解説を
加えて、「死ぬこと自体は別に怖くないのだ」と明るい希望を抱かせてくれるのが
この本というワケです。
この本が成立した経緯が最初の部分にちょっと紹介されています。
それによると、あるイタリアの貴族の霊が、しばしばこの本の作者の枕辺にたち、
死後世界の解説を行ってくれたとあります。
作者の名は、A・ファニース。残念ながらどこの国の人かは書かれていません。
ひょっとして、自身の身元を迂闊に明らかにすることで、予想のつかない悪意に
会うことを恐れたのかも知れません。
この本が書かれたのは百年前、まだ異端排斥の気分はあったのかもしれません。
とにかく、ファニース氏が霊から聞いたことを忠実に文章にして、まとめたのが
この本というわけです。
物語の調子としては、ダンテの「神曲」に非常に良く似ています。
ひょっとしてこれは欧州では昔からある”神の物語”のパターンなのかもしれません。
西欧人でない自分には判断がつきませんが。
(この項つづく....かもしれない)