2016年・スペイン。 監督:ラファ・モレス。 WOWOWからの録画。
自分はフラメンコには疎い人間です。
ただ、あのフラメンコの特徴的なリズムと踊りに、”面白そう”と思い観てみました。
スペイン・フラメンコ界の大御所、サラ・バラスに数年にわたる密着取材をもとに
構成された番組ですから、見ごたえある内容となっています。
将来はなにか創造的な仕事に就きたいと願望していた少女時代。
まわりからはあまり本気にしてはもらえなかったけど。
フラメンコの世界に入って以来、つねに努力を重ねてきた。
才能がなければ努力しても無駄だと言う人もいる。
人に才能があるかどうかは、だれにもわからない。
才能というものは必死の努力を重ねてはじめて開花の可能性が出てくるものだ。
だから努力をしない人には心底腹が立つ。
まだ駆け出しだった若いころの数年間、契約で日本にきて踊ったこともある。
とてもハードな日々だったが、結局はやり通した。
今になって思うと、そのことが自分にとって貴重な心の財産になってると感じる。
その時に幾人かの日本の友人もできた。
順調にキャリアをつんで”大御所”と言われる地位にまで上りつめたサラ・バラス。
世界各地を公演、どの地でも高い評価を得てきたが、それは彼女の絶えざる努力の賜物でもある。
フラメンコダンサーだから尊いというわけじゃない、
どんな仕事をしていても、つねに努力を怠らない人間が尊いんだと思う。
そう述懐するサラ。
フラメンコを愛して下さる皆さまには限りない愛と努力をもって報いたい。
番組はそのように締めくくられます。
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