ウーマンエキサイト - 2016年7月7日
「選挙」というと、どうも「めんどくさい」「誰がなっても変わらない」という声が毎回多数上がるように思います。
しかし、本当にそうなのでしょうか? 私たち、子育て世代が選挙に行かないことで、実はすごく損をしていると私は思うのです。
■ベビーカー優先車両が廃止になった理由
少し前、電車でベビーカー優先車両設置案が進んでいました。けれども、おもに年配の方から「私たちの時代は抱っこで頑張ったんだから、そんなものはいらない!」という声が多数あったことから廃止になったのは知っていますか?
私はこのニュースを見たとき、思わず「嘘でしょ!?」と声に出してしまいましたが、実際に今も見送りになっています。
また、「イクメン」という言葉が定着したにもかかわらず、男性の育休はなかなか上司が認めてくれない。もしくは、認めてもらっても出世が遠のく…なんていうことが実際に起きているのを、知らない、または気づいていない人も多いのではないでしょうか。
「海外はもっと進んでいるのに」「これだから日本は遅れてる…」なんて言ってしまいたくなりますが、子育てに優しい環境を望んでいるはずの私たち「子育て世代」の投票率は半数にも満たない中、年配層の投票率はとっても高いのですから、年配層を考慮した政策が通っても、それは仕方がないというものなのかもしれません。
■投票に行きもしないで文句ばかり言っている場合じゃない
最近ではイギリスのEU離脱も年配層の指示多数で決まってしまい、若者たちからは「自分たちの未来を年配層が決めてしまった」という声も噴出していました。
今の時代、未来を決める選挙の投票に行きもしないで、将来に不満を言っている場合ではないと思うのです。私たちの世代こそが選挙にいかなければ、時代を変えることはできないのですから。
■匿名ブログでも国は動き出す
とはいえ「誰に投票しても変わらない」と言いたくなりますよね。
実際多くの報道がスキャンダルや不祥事ばかり取り上げるので、私たちはそちらに目がいきがちです。そこで「またか…」と、うんざりしてしまうこともあるでしょう。
しかし、匿名の人が書いた、たった1つの「日本死ね」というブログだけで国が動きだしたのも事実です。
私たち世代は拡散する力を持っているし、良いニュースも悪いニュースも、報道されようとされまいと身近なスマホやSNSで簡単に知ることができるし、伝えることができます。
「いつか国が保育園を作るだろう」
「いつか子どもの学費がタダになるかもね」
ではなく、私たちが望むことを達成させようとしている人を選ぶのは、私たちに課せられた責任だと思うのです。
まもなく参院選があります。そして、東京都に住む人は、知事を決める都知事選も控えています。
まずは選挙ポスターや選挙公報を、いま一度見直すところから始めてみてはいかがでしょう。
今回の選挙、最大の争点は「憲法」です。安倍政権は争点を隠していますが、この選挙で2/3以上の議席で「改憲」を目標にしています。子育て世代こそ、子どもの未来に「平和」を届けましょう。「戦争」への道への「改憲」に1票か、「平和」への「憲法改正反対」への1票か、よく人物を、政党を調べてください。イギリスのEU離脱のように、あとから「反対」だったなどといっても始まりません。