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ヨット&クラフト&ガーデニング、日々の暮らしの備忘録

月見の当たり年

2009年10月31日 | 日記

今月はバタバタと数名入居者の入れ替わりがあり、

たぶん創業以来の変わり年。

星回りや占星術といった

天文光年的な事はよくわかりませんが

人間の終生に起こる吉凶事も

、月星太陽に起因するのかと

漠然と畏れてみたり。

 

  “暦”の世界で、ことしは月見が10月に2回。

3日の“中秋の名月”

そして30日の“後の月見”と賞する十三夜。

 

ひとつきに重なるのは稀だという話で、

その風流を極めると

2回の月見は同じ場所でと言うのが通説らしく

その根拠もよくはわかりませんが、

知ってしまうと気になり

「行かねばなるまい」と遊び心旺盛とも単なる口実とも・・・

  

 同じ場所のデッキで観た月は、

満ちる前の楚々とした雰囲気。  

 

  珍しいたこの缶詰やら

アジ、帆立、イカの塩辛などを肴に

ウルワシク、月見の夜の宴会が続きましたとさ・・・(R)


秋深し隣は…Ⅱ

2009年10月30日 | 日記

たとえば「映画」をみたり

「旅行」に行ったり

「読書」をすると

違う世界に浸り、

普段の生活と切り離されたひとときを過ごした気分になります。

 

疑似体験のような感覚でもあり、

心地よいリフレッシュを味わうこともあります。

 余暇や休日を、休息に当てるならまだしも

無味乾燥に送るには忍びなく

ギャップや落差にややもすれば疲れたり憂鬱になるのも考えもの。

ヒトそれぞれに心和む憩いの場所を得たいと思います。

  

 戸惑いがちだったマリーナでの休日は、

このところ集め切れないほどの

新旧情報収集の場となり

頂き物の多いレストランやマーケットとなり

生々しくリアルな語らいの場になり

心情と実情入り混じるSalonとなりつつあります。

 

居る人会う人、烏合の衆とおもいきや

百戦錬磨的つわもの、豪傑、猛者、強者ぞろい

自信の無い自分としては

出来るだけ一線を画していたいと思うのだけれど

やたらその鳴き声や呼び声は

魅力的で抗うことが出来ません。

 いつしか我が身を見直し家族に思いを馳せ

信念、信条、死生観をも見つめなおす・・・

“人はパンのみにて生くる者に非ず” 

の境地でしょうか。(R)


薄明

2009年10月26日 | 日記

 一日が終わりに近づく、

薄暮と呼ぶ“たそがれ”時が好きで、

隔てる物のない空を見に

その時間を選んで海に出ることがあります。

焦がす様に海の向うに沈んだ後しばらく、

なごり惜しむように空や雲に映る残照。

 

  夜明けと日暮れ

それぞれに薄明はありますが、

その呼び名に

『市民薄明』『航海薄明』『天文薄明』とあり、

日の出前や日没後と夜の闇のあいだを移り行く

明るさを指すのだそうです。

 

中間の“航海薄明”とは、

地平線や水平線が識別でき

1等星2等星を空に見る明るさ。

 

とかく海において

レース以外は大雑把な時の観念

ましてや気晴らし操作の漂流艇

人為の及ばぬ太陽を、

待つ身は長く“待たぬ月日はたち易い”といい

時間通りに下ろされる銀行のシャッターの如き宵闇に

うろたえ焦りながら目を凝らし、

ゆく宛てを探します。

 

その不安や苛立ちは、

乗り遅れたバスや行き損ねた好地を追うに似て

さながら明日への準備を促すように

我が身を振り替えさせ

判断力と、強い決意を高めるかとも思えるのです。(R)


なごみ系

2009年10月23日 | 日記

 過日作陶した穴窯作品が

焼きあがってまいりました。 

今回の焼成は上々だったそうで、

割れや白焼けがほとんどなかったとか。

 

いくぶん期待を掛けていたあのブタさん、

いい具合の焼き色加減。

ちょんぼりちょろりのシッポも愛らしく、

云わばなごみ系作品となりました。

 

次の夏まで蚊遣りとしては出番待ちですが

置き物として来訪者との

“ほっとコミュニケーション”役になると思います。

 

11月末の窯焚きは熟年夫妻と約束を取り交わし

炉火でなにを焼こうかと思案中。

 

こちらは口に入るほうの

焼き物、串物、あぶりモノです。(R)


秋深し隣は…

2009年10月22日 | 日記

錦の秋が足早に降りてきました。

目の前の並木はすぐに見頃を迎えそうです。

     

 民家まばらな我が家の周りですが、

徒歩圏内に芸大があり

そこかしこでその道を究める

音、美の芸術家の卵の姿を目にします。

 

飄々と散歩する御仁が結構名立たる画家であったり

素人然としたスケッチを描いていると思いきや

大学の講師であったりと

我が目の凡人の域を思い知らされることに。

    

 年の頃60を超えたと思しき隣人は

界隈をよくジョギングされている方ですが

あいちトリエンナーレ・プレイベントとして

県美術館で展覧会開催と伺い観覧に参りました。

 

40年近い画家活動の一連の作品展示があり

作風の流れや変化が一目瞭然。

絵画を評するなど及びもつきませんが

“袖すり合うも他生の縁”

隣家の明かりの下で絵筆を揮う人となりに

不躾ながらなにかしら近しいものを感じます。

      

 同館所蔵の作品マネ、ピカソ、クリムト、ロダンら

巨匠の油彩画、ブロンズ像も拝覧しつつ

“創造”という人の心の表現は

良し悪しではなく、強弱や濃淡を有す

研ぎ澄まされた感性の持続力なのかと

ふと思えました。(R)


HeroにHeroine

2009年10月21日 | 日記

BGMがこれほど際立たせるものとは思いもよらず・・・

      

旅先での集合写真や記念写真などは

昔からせいぜいキャビネ判止まりで

忘れた頃に見開いては振り返る、手頃な手段でした

 

 

 最近は、パソコンに備わる数々の映像ソフトを使うと

そんな写真集もちょっとした映像アルバムになり

さらに卓越、気の利いた音楽にのせられたその画像は

景色も登場人物もまるで映画の主人公にさえなり得ます。

   

 結婚式もこどもの運動会もビデオが当たり前となり

さらには会葬の場にまで異を唱えるとも無く

ポートレート風に故人の生い立ちの映像を流す趣向。

 

ある意味、どなたでもビジュアル化されつつあるようですが

ともなうその『BGM』の選択には配慮や気遣いを要し

“作り手”の感性や資質が色濃く顕れます。

    

 時々手元に届く「海のポートレート」、

音楽に載せられて映し出すモノは

往時を懐古し美化させ、

自分たちがヒーロー、ヒロインに見えてくるのが

摩訶不思議

 

マイムービーなら

誰にも気兼ねなく、何度でも観られます。(R)


2009クラフト展

2009年10月20日 | 日記

応募締め切りぎりぎり。

2009年クラフトバンドの

展覧会作品が出来上がりました。

過去に作った編み籠のリメイク版

お気に入りクッション生地を使ったもの。

初春に手を掛けたジャンボ盆籠も同梱。

秋が深まるにつれ、

部屋の中での手仕事が更に楽しくなります。

  

恒例、来年2月の高校“手工芸講座”も

早々と連絡が入り、家業と同時に多忙となる気配。

 

紅葉の始まったトウカエデの如く青・黄・赤と、

冷え込みで移ろう顔色心色。

 

気力体力とも維持していたいと思います。(R)


初牡蠣

2009年10月19日 | 日記

 牡蠣シーズンの到来です。

三重県浦村に、海路陸路でお出掛けの方から

“はしり”の殻付きカキを頂きました。

     

 ぎっしり詰まった食べ切れないほどの牡蠣

母の所にもお福分け。

 

まずは簡単お手軽にレンジでチン

剥き手の特権あれよあれよと口に運ぶツレアイ。

寄寓にも冷蔵庫にはホロ酔いサイズのシャンパンが

キンキンに冷えていて“しゅっぽ~ん!”

磯香の湯気をほんわり立てる

ぷっくりとした牡蠣の身は、汐味が絶妙なり。

つづいて“バジル風味”“コチュジャン風味”とためし、

積まれる殻の山。

 

    

 翌日「牡蠣尽くし」第2弾。

晩酌は辛口熱燗。 

 

 

剥き身味〈ゴールデン劇場〉とばかりに

カキ茶碗蒸し、カキ土鍋飯、カキ味噌焼き、カキバター醤油etc。

     

 海を労わり慈しみつくしたご恩のようなこの“産物”を

連日連夜、慎み深く頂いております。

後日また10倍級回航快遊談を伺えば

よりいっそう味わい深くなると思うのです。

荒れ狂う海の渡来品とやら、ご馳走になりました。(R)


「潮果」チョーカあれこれ

2009年10月19日 | 日記

釣りの成果ならぬ海のチョウカいろいろ。

    

 

 待ち人来たりての仕事を終え、夜分サロンに着けば

賑々しい集い仲間から『東京ばな奈』の頂き物。

     

 

翌朝、今期の見納めに佐久島に向かえば

高潮時岸壁に打ち上げられたスナメリの無残な姿。

目を移せば暗礁に乗り上げた小型ボートが

必死で脱出を試みている。

小春日和の小道、

空腹で飛び込んだ“海”食堂で大アサリ丼。

海岸端には嵐で流れ着いた流木がわんさか。

     

 

       

 マリーナに帰着すれば今度は“浦村ツァー”yacht友からの

お土産シェル牡蠣。

潮の香りのしみ込んだ、

慈愛あふれる葛篭(つづら)を抱えて

帰路の途につく。(R)


粉モン

2009年10月16日 | 日記

爽やかな秋風に似つかわしい

匂い立つような金木犀の香り

続いてどこからか醤油やソースの焦げる

焼きモノの煙りが鼻をくすぐり、心も胃も揺さぶられる。 

    

 “ラジオ焼き”に“かしみん焼き”

聞きなれない粉モンのメニューを耳にして

好奇心がピクリ。

 

タコ焼きやお好み焼きのバージョンらしく

その昔、すじ肉を入れて焼いたハイカラな焼き物を

当時高嶺の花だったラジオの名に引っ掛けたものと

かしわ(鶏肉)と牛脂ミンチを入れて焼いた“かしみん”。

 

小学生の頃遊びに行った友だちんちで

おやつにタコ焼き型で焼いてもらった

“まん丸ホットケーキ”を思い出した。

       

 今どきはチーズにウィンナーソーセージにコーン

ケチャップにマヨネーズ味もありハイカロリー化。

大阪の知人は

「タコ焼きにはネギしか入れんねん。

キャベツはつこうたことないなぁ」

 

大阪の花博のときに食べた

本場のタコ焼きは何個でも食べられそうな気がしたし

その昔、広島じゃぁ“広島焼き”の店が何十軒と入る

専門ビルでお好み焼きを 食べつくした。

        

 日本国中、粉モンの店は

たぶんコンビニに負けないほど多いと思う。(R)


前倒し

2009年10月14日 | 日記

先んずれば人を制す、先手必勝とはいうものの

最近やたら早め早目に事が運びすぎて戸惑うことしばしば。

       

 いつも通りじゃない予想外の展開になると、

すぐに頭が働かなくて

正常に反応しにくくなったのは、

年齢的なものかしら…。

 

予定が狂うとおろおろ、寸時思考が止まり

とんでもないことをしでかしそうになる。

 

逸る気持ちを押さえ、

機が熟すのを待ち、

焦燥感と戦う。

 

まわりを伺いながらの“深慮”と言う

体裁の良い出遅れは

悪意の無い“後出し”のつもり。

 

「前倒し」がとても苦手な自分に気付く。

 

  

 知らぬ間に咲いていたサンセベリアの花。

“みどりの精”と名付けたくなる、

深い森のような濃厚な香りに

しばし魅了されている。(R)


炭火の醍醐味

2009年10月12日 | 日記

 ジギングとやらにお出掛けの

「釣果」の頂き物、太刀魚です。

    

 Sailingしながら釣りもするという

ハイブリッドyacht友、前G氏からの貴重なお裾分け。

 

敬意を表して神棚に上げたのち、

炭を熾して“秋味”賞味。

ギラリンと光る長々とした銀色のその姿を観賞し

ぶつ切りの半身を炭焼き、

残りは三枚下ろし骨を唐揚げ。

柚子を絞った“ポン酢”の刺身も好し、塩焼きも好し。

 

夜気の冷え込む秋の夕餉が熱燗とともに勧み

ほろ酔い気分でアップしております。

鋭い歯を剥く顔付に似合わぬ、

ほろほろとした白身が

ホントおいしゅうございました、

ごちそうさま。(R)

 


海燃ゆる

2009年10月12日 | 日記

50年を機に「伊勢湾台風」を回想していた矢先の

台風18号被害。

リンゴやキャベツなど農作物が被った損害や、

被災状況が伝えられるにつれ

紙面には“爪あと”という語句が頻出しています。

 

 憂慮した時間の割りに、

あっという間に過ぎ去った猛威の跡、

無残に晒された諸々の残骸。

 

一見しただけではわからなかったものも、

じわじわ徐々にその影を濃くしつつあります。

 

 何十年何百年の時を経て培った人間の知恵を、

見事に覆されたり打ち払われるようで

そのダメージの深さ大きさは、豊かさや傲慢さに

比例するかのように思えます。

   

  一過の三河湾を確かめようと洋上に出れば、

洗われたように透明度の高い海面。

刻々と沈む陽と暮れ行く空、

さなかを鵜の群れがかよって行きました。

     

 それはもう見事なほど赤朱と、

燃ゆるように海が観えていました。(R)


Melor(メーロー) Typhoon  台風18号 

2009年10月06日 | 日記

日本を直撃するらしい台風18号、

まともに上陸するのは丸2年ぶりだそうです。

   

 なんだかピンとこなくて、他人ごとのように聞いていた台風情報も

危機感が高まるにつれ、せかせかと雨風対策をし始めました。

       

 大雨予想に排水溝、雨どいの詰まりを点検し除去。

暴風に倒されたり飛ばされそうな物を下ろしたり縛ったり。

停電用に各部屋数分ロウソクを準備。

懐中電灯やラジオも必要かしら・・・

 

 過去に強風で幾つも花鉢を割ってしまった経験があり

せっせと避難させた植木は大小およそ50鉢。

おかげで建物も周囲も庭も色々チェックできました。

尽くしたつもりでも不安は拭えず、万全を期すにはたぶん程遠く。

    

 日々の平穏に慣らされていると心も鈍感になりがち。

かといって天変地異の“お灸”は、ほどほどに済んで欲しいモノです。

    

6日現在  中心気圧940hPa最大風速45m/s暴風半径170km。(R)


月夜の“時”

2009年10月05日 | 日記

091004b  マリン・クロックを探し当て

満月の晩、艇の壁に掛けました。

船室に併せ小ぶりながらも気温・湿度・気圧計付き。

計器の見方はよく分からず“持ち腐れ”的でもあります。

 思った以上に硬い壁板に阻まれ

悪戦苦闘のすえようやく収まった時計は

暗い船内で真鍮風の光を放ちながら音もなく時を刻んでいます。

    

 MOONRAKERが月夜に照らされ、この海この地に

静かにゆっくりじっくり馴染んでいくようです。(R)