ざわついてゆとりが無いと
あたりまえの景色さえ
目に映らなくなり心も体も
動きが鈍くなってしまいます。
気を取り直し落ち着いて周りを見渡せば
あちらこちらでイルミネーションが光り
今年も残すところたった半月
ようやく昨夜クリスマスツリーを飾り付けました。
まわりの木々が冬越しにふるい落とした枯れ葉が
カサコソ吹き溜まりに集まって
行き先を探っているようにも見えます。
向かいの工場敷地では解体業者が年内に済ませたいと
ガチャガチャ建物を壊す音が気忙しく聞こえます。
地域で区画整理のような話も立ち上がり
５年１０年１００年先に向けての気の長い計画も始まりました。
周りの風景は時の流れに乗って着々と
抗えない力で変わっていくのです。(R)
食事が取れにくくなっていた母の様態が悪化し
緊急入院、転院と師走の慌ただしさに拍車が掛かりました。
持病を６年間診て戴いている先生の計らいで
ようやく母の様態も落ち着きそうでホッとしていますが
入居していた施設から退去せねばならなくなり
引越と年越しが重なりそうです。
互助会の申し込み、新しい施設の下見と模索をしながらも
美味しいものを口にしたり楽しんだりすると
ふと後ろめたさを感じてしまうほど“ナーバス”になってしまい
自分の心の弱さを実感。
じたばたと頭痛や肩こりとともに足掻きながら
幾人もの医師、看護師、ケースワーカー、施設従事者の方と接し
日本の高齢化、介護、医療現場、福祉等々
抱える問題の切実さと深刻さを目の当たりにし
鬱々とうつむき加減の自分がいました。
若い人、元気な人にとっては
『パンドラの箱』のようなもの…
我が身が直面する日は、さほど遠くないと思っています。(R)
