土曜日の行事で会ったyacht友から
“篠島サンバカーニバル”の話を聞き
降って湧いたような思いつきで出掛けることに
自分にとっては10年ぶり、
今回はセーリングでの島再訪です。
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朝昼の携帯食を準備してマリーナ着
熱帯夜と緊張で眠れぬ夜をすごし4時起床5時出航。
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港を出ると豊川の方角に今日の暑さを予感させるでろんとしたご来光
海上は朝っぱらからブワッとした生暑い風がセールを孕ませ
グイングイン島の方向へといざなってくれます。
ほとんど一直線、あっというまに・・・といいたいのですが
船上で眠って起きたら目前に篠島。
8時過ぎに野島との間を通過し岩礁のある松島の横を
慎重に進みながら新しく出来たと言う『港』探しです。
GPSにも載っていない“らしき”入り口をおずおず進んでいくのですが
堤防の上に釣り人はいても船影は見えず
がら~んとした港内は貸切みたいで係留し放題
一発着岸大成功、大汗かいて乾パ~イがジャスト9時。
這い上がってみるとそこはまだまだ工事途中状態で
道も見あたらずぎんぎら太陽が照り付けるばかり。
とりあえず日射病予防の帽子をかぶり
トラサクや重機の間をすり抜け島巡りに出掛けることに。
島だからと言って涼しいはずもなく、
磯香のきつい熱風とぎらつく日差しに閉口しつつ
路地を進めば見覚えのある商店街やフェリー乗り場
10年前とほとんど変わっていません。
ぶらぶら歩いていたら島のお巡りさんに
職質・・・じゃなくって親しげに声を掛けられ
世間話などをしたあと連れ合いはようやく開放。
海べりには蛸壺をつかった縁石や島特有の植物
そして目の前に現れた海岸のきれいなこと!
「ビーチパラソルどぉ?ムシロおまけしとくよぉ」
などと声を掛けられつつ
10年前の記憶を呼び起こし辿りながら
高台の小学校、清正の枕石、歌碑公園展望台へ
アスファルトに陽炎が立ち昇り
ビーチサンダルは溶け出しそうです。
松島を望む島の西側にあたる周辺は
うっそうと茂る山あいと岸壁が多く
さざなみの音とミンミンゼミの鳴き声がいかにも夏風情。
展望台からの景色に見とれながらも
帰路の灼熱セーリングの不安が胸を過ぎります。
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汗を拭きながら港までの近道を島人や駐在所に尋ねたら
「熱中症に気をつけてくださいねぇ」
とお巡りさんにまで心配され
早足で船に向かいましたがすでにその予兆の頭痛あり
延々3時間の“島の時”を過ごしました。
炎暑酷暑猛暑著しい今夏
真夏の海には出るまいと心に誓ったはずなのに
(早朝なら大丈夫、帰路も夕涼み気分で何とかなるわ♪)などと
いわゆる“ケセラセラ脳”になってしまったのがそもそも。
明日の朝刊に『漂流中の船上で熱中死!』などと
写真記事がのるんじゃないかとおののきながら
ガブガブお茶を飲み塩の効いたおにぎりを食べビタミン飲料を摂り、いざ。
往路は引き潮、復路は満ち潮のともに
ツレシオと呼ばれる潮流に乗り
5~6ノット、瞬間7ノットの好スピードは出るものの
風との角度が悪いのか
ダッチロールとサーフィングを繰り返す愛艇、
素手素足なら火傷しそうな炎天下の船上。
足手まといにしかなれなかった3時間後、
さらに不安定な烈風にあおられての帰航となったのです。
この夜、家に向かう車窓から
それはそれは見事な大輪の花火が見えました。
打ちあがる音のこだまに後ろ髪を引かれながらも
車を停める気にはならず一目散。
我が家が見えたとき、ほんとに心底マコトにホッといたしました。
現在太陽光対策を練りにネッております。(R)