5~6年前から、主に中国の留学生をお引き受けし、
コミュミケーションの試行錯誤を楽しんでいます。
当初は筆談や身振り手振りを駆使、
中日・日中辞典も引っ張り出しての一言一句だったり。
中国語圏として結構相互理解できたのが
日本の漢字、麻雀用語。
安易に使えそうで役に立たない擬声や擬態、
ジェスチャーもボディ・ランゲージも
世界共通とはならなかったのです。
国際感覚とはかけ離れた保守的“大家”は、
「ニー・ハオ」「シェイシェイ」を連呼し、
「イー・アール・・・」人差し指をカギに曲げて「9」、・・・。
言語以外にも習慣や生活様式、
感性の違いに戸惑い驚き冷や汗憤懣の数々
可笑しくもあり苦くもある経験とドタバタの日々。
卒業就職で当館を去り行く彼らは、
日本人とほぼ変わらぬ言葉を操り、
所作も身なりも渡来往時とは段違い。
かたや、せっかく覚えた片言の中国語も
すぐに記憶のかなたに忘れ去り、
対応に慣れたこの頃、
時おり初心を懐かしむようになりました。(R)