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ヨット&クラフト&ガーデニング、日々の暮らしの備忘録

ついに・・・(スナメリとの遭遇)

2007年07月15日 | 日記

まだうねりの残った台風一過の海の色は朝餉の味噌汁のよう。

時折りヒュルルゥーと威嚇するような風に、ジブセールが膨らみヒールする。

ティラーの操作が普段の3本指では敵わず、緊張から少し汗ばむ。

航路も時ならぬ風に押し流されていたため、

タックで進路を戻し間近に迫っていた陸の景色から遠ざかる。

ようやく風もおさまり、緊張も解けついウトウトしかけたころ

ふと波間に目を向けると「?」ぽかっぽかっと何かが見え隠れする。

たしかに海上に浮遊物が多いのだけれど、

流木や漂流物とは違うなにかが・・・と思ったとたん!

ザンブリザンブリと2頭のスナメリ(噂に聞いていたので多分そうだと思う)が

交互にヨットの後ろを付いてきているのが見えた。

急いでカメラをコックピットに取りに行き構えたけれど時すでに遅し・・・。

初お目見えの印象としては申し訳ないのだけれど、

目に焼きついているのは味噌汁に浮き沈みする黒銀の古タイヤ・・・

Himejimaminami この後ずっと目を皿にして探しても見つからず、

空模様も気になり始めたので姫島をぐるっと一周。

海岸では釣り人が竿を垂れ、『禁止』の標識の前で

大勢がバーベキューをしていた。

夕方幾隻かの大型船を見送りながら帰路に着く。(R)


梅雨の庭Ⅱ

2007年07月09日 | 日記

梅雨の庭Ⅱ

亡き父の三回忌法要の為 

一人暮らしの子供たちが帰省し 

家族揃っての墓参。

雨にも降られず日陰ならひんやりとする、梅雨の小休止。

Agapansasu1 心沈みふさいだあの頃も咲いていた、

庭先のアガパンサスが薄紫の首を傾げ、

凛とした容姿で今も慰めてくれる。 

49日、一周忌、三回忌と時が経てば心は落ち着き、

少しずつ悲しみも柔らかなものにくるまれていくような気がする。

唐突によみがえる思い出も、

波のように寄せては返し、静かに記憶の砂浜にしみ込んでいく。

あれこれ前準備やら仕度やら、

挨拶に報告にと気忙しく長い一日が過ぎ、ようやく家に落ち着く。

Gekkabijin1ふとみると、薄暮に沈んだベランダで

今年最初の月下美人が2輪、ゆっくりと咲きはじめ ていた。

妖艶で秘めやかな香りはいつになくかろやかで、

花びらも心地よげに、夜風にさわさわと揺れていた。(R)