窯詰め
高さ1.2㍍奥行き8㍍ほどの穴窯の中は
10数年間何十万本もの薪がくべられ、
度重なる焼成のたびの灰釉が
天井を鍾乳洞の如く結晶化し、ところどころで垂下している。
閉所恐怖症にはちょっと我慢できないような穴蔵で、
凸凹の地面に作品を安定させる為耐熱板を敷き、
焼かれる陶土が板や壁面に付着するのを防ぐ“より土”を付けながら、
ややもすると欠け割れするまだ脆い作品を、
ひとつひとつ丁寧に幾段もの棚板に積み上げる作業。
酸欠防止の扇風機を回しながら筋骨・体力との戦いでもある。
これから三日三晩1200度を超える炎と熱風に晒される陶肌は、
融け崩れるのに耐え更に焼き締められ
過酷な変化を遂げたのちゆっくり冷やされ窯出しされる。
焼き上がりは100回100様二つとして同じものは出来ない。
まさに一期一会的焼き上がりに期待と願いを込めながらの窯焚きとなる。(R)
出会い素麺
過日魚屋で安く手に入れた青森産 アン肝を
どう食べるともなく 臭味抜き等下拵え
酒蒸しし冷蔵しておいた。
蒸し暑い昼下がり 体をシャッキリすべく
こんな日は素麺がピッタリ。
最近のお気に入り
島原手延べそうめん~鬼塚林之助~を
かために茹で上げキュッと氷で締める。
冷やしておいたわが家自慢のツユに
三つ葉 生姜 茗荷の三種の神器的薬味を入れ
つくり置きのアン肝を入れてみたら・・・
ウ~ン まったりとして 蟹味噌のよう!
偶然の出会い・アン肝素麺のできあがり!
アン肝の器にはトロリと栄養価の高そうな代物が溜まっている。
小さい頃何故か業者が小学校に
肝油ゼリーなる物を売りに来ていたのをふと思い出す(昭和40年代頃)。
調べてみたら
肝油にはビタミンA・Dが豊富で
目や皮膚の角化症に効果とあり
「最近目がしょぼしょぼ、踵がガサガサで・・・」
ってなんだかぴったりの気がしてきたけど続きを読むと・・・
昔はビタミン不足補給の効能が謳われたが
最近では必要無し・・・だって!
つまり たんなる“メタボ素麺”じゃん(>_<) (R)
上京
諏訪湖辺りで夜明けを迎え 小淵沢を過ぎて 富士を望む。
折りしも 山肌の残雪「農鳥(のうどり)」の記事が新聞に掲載されたばかりで
どれどれ?とばかりに遠景に目を凝らす。
農作業の合図にもされるといわれるが
この時期に出現するのは珍しく
異常気象の影響はMt.Fuji にも出ているのだという。
八王子付近の対向車線事故渋滞を尻目に
東京競馬場の脇を通り 4時間半で着。
とうきょうさついたべ(゜o゜)
梅雨とは思えぬ快晴の東京で一日の所要を済ませ
夕食は労いYAKINIKU!
本日はじゃじゃ~んフルコース!
うちが焼肉屋を知らなさ過ぎる故か
はたまた これが都会の焼肉屋なのか・・・
前菜からデザート・飲み物まで 目からウロコの大満足メニュー。
http://www.jojoen.co.jp/html/store/sakurajyousui/index.html
帰路ビーズを散りばめた様なきらめく甲府の夜景を楽しみ、
白々と夜が明けかかった午前4時帰宅。