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ヨット&クラフト&ガーデニング、日々の暮らしの備忘録

落穂(おちぼ)拾い

2009年09月27日 | 日記

  ジャン=フランソワ・ミレーの

『落穂ひろい』の絵はあまりにも有名ですが

麦穂を拾う農民の、

その心情を図ることはなかったと思います。

ましてやミレーがその“風景”のなにに感じ入ったかなど

知る由も無かったに違いありません。

  

 5月の田植えから丸4ヶ月を経て育った

もち米の稲を鎌で先週刈り取り

竹竿で作った稲架けに干しておいた稲わらから籾をとる

通称“いねこき”といわれる脱穀の作業がありました。

    

 いまどきは刈入時にコンバインなどで

稲刈り脱穀等一連の作業を機械化

農家の負担を軽減するところが多いのだそうです。

    

 あえてこだわった“古式ゆかしき”手刈り、ハザカケ

脱穀の締めくくりが『落穂ひろい』。

八十八の手間隙かけた大事なお米、

一粒といえどもおろそかにできません。

 

工程の途中で落ちた、

いわゆる取りこぼしの稲穂を

『もったいない』と単純な気持ちで拾い集めた茎穂は結構な量。

 

ひと歩きだけで黄金の実は、

およそどんぶり一杯分になったでしょうか。

  

                

 役目を終えた田んぼには株元の根っこだけが残り

秋日に照らされて乾いた土には深いヒビ割れが入っていました。

 

はちきれんばかりに詰められた

籾袋の山を見て思わず田んぼに一礼。

 

 たぶんここには、

絵画のような貧農の“落穂ひろい”の人ではなく

鳩やカラスがおとなうと思います。(R)


まてばしいの実

2009年09月25日 | 日記

 戦時中に彼岸花の球根を食べたと、

母から聞いたことがあります。

    

 今年も地域のボランティア活動で

小学校に泊まる行事があり

“マテバシイ”という

ドングリの実を食べることになりました。

その粒は予想よりもはるかに立派で

コロコロたくさん転がっている実に頬が緩みっぱなし

ダイの大人数人でニコニコわいわい拾い集めました。

    

 試作用に持ち帰り、あれこれ皮むきをこころみるうち

“なんでもくちにいれたがり”のツレアイが

穴を開けたひとつをレンジに。

 

ブ~ンという電子音をききながらガラス越しに見ていたら

突然マテバシイがくるくるまわり始めまるで独楽のよう。

キャッキャと笑いながら取り出し

熱々の皮をむいて口にほおればホクホクのナッツ味

ウレシ楽しの“マテバシイ”体験でした。

      

 

10月にこの実をグラッセにいたします。

実りにグラッセ、グラッチェ、グラッツィエ。(R)


2009 秋の彼岸参り

2009年09月25日 | 日記

 その時期、その場に約束通り咲いてくれる彼岸花。

今年も菩提寺の“彼岸祭”に参拝しました。

    

 25年近く前に義父母が戒名を頂いてからの

お寺様とのお付き合い。

 

境内敷地に当時はまだ数少なかった墓石は

いまや見渡す限り霊園化で林立しています。

    

 彼岸の参拝者にはお下がりのお菓子が振舞われ

枯山水風の庭を眺めるひと時も。

 

建立地を北へ下り庄内川を渡ったところが

義父の故郷 JR『定光寺』駅。

 

岩場の水遊びなど思い出話をよく聞きました。

いまだ同姓の表札が掛かる家がたくさん立ち並んでいます。

    

 その昔、名古屋からの手軽な温泉泊地で賑わったという形跡は

残念ながらのこっていませんが

近年はやりの“隠れ家カフェ”が増えました。(R)


モリコロの森乃・・・

2009年09月24日 | 日記

2005年愛知万博開催地だった我が家の近隣は

潮が引いた様に静まり、荒れた空き地が目立ちます。

 

そんな中、“リニモ”の生き残りを賭けて頑張る周辺自治体や

顧客の付いた店舗もちらほら。

「森乃談話室」もその一例かもしれません。

   

 

 

 外観よりもずっと異次元的空間を思わせる店内は

 クラシカル欧風調でなんとも優雅。

喫煙者用に中庭にも席が設えてありました。

     

washroomは我が家のリビングよりマッタリできそうな雰囲気。

オーダーはギャルソンがテーブルの横に侍りつつ見上げながら・・・。

「予約席」もあって7名以上なら席料なしで予約可能。

最近千種の四谷通りにも出店したとか。

滅多に外でお茶などしませんが

昔から喫茶店舗数で全国に勝る当地

たまに友人知人とダベリングする

こんな場所が静かに残っていてくれるとうれしいです。(R)

ps. am8-11  名古屋名物“モーニング”あります


maiden voyage

2009年09月23日 | 日記

  船齢25歳、1GMエンジン

悩み多き乙女『MOONRAKER』初の大海へ

鳴り物入りすったもんだを経て漕ぎ着けた

感動も到達感もひとしおの物語。

  

 台風の余波を避け、一日延期の21日午前5時、4艇揃ってマリーナ発

思い思いの準備と心持で舫いを解くも、逸る気持ちは同じのはず

朝陽を背に受け一路「神島」方面へ。

    

 “関所”的伊良湖水道越えは

どうティラー(舵)を握っていたか記憶に無いほど波に翻弄され

前後左右にいるハズの船影は青黒い壁に見え隠れし

そのまま怒濤のごとく太平洋へと突入。

不安も緊張も解けぬまま

GPSが指す目的地までの矢印のみを頼りにワッチ。

 

大嫌いなジェットコースターや

ホワイトサイクロンも確也というほどに弄ばれ

頭も胃袋も数え切れぬほどデングリかえりし尽くしました。

 

        

                       

 正午前、ようやくたどり着いた的矢の入り江は

さっきまでの荒波が嘘のような穏やかさ。

 

 

 スペイン村の椰子の木背景の“温泉”もまったくの別天地に思われ

安乗埼の灯台は観光地そのもの。 

 

敢えて言えば灯台の上から拝んだ眼下の波しぶきだけが

ついさっきまでの洋上を髣髴させていました。

                 

ご一行様揃ってウレシ恥ずかしの岬めぐりの後

待っていたのは“海鮮三昧残酷焼き”料理。

荒波に揉まれて来た身

“あの海で獲れた”魚貝と思えばより一層際立ち

愛しく恋しく美味しく頂戴することができました。

 

夜の安乗港は時ならぬ異人ヨット乗りたちに占拠され

漁船に囲まれた6艇のyachtは一晩雨音を聞きながら海の眠りに沈みます。

      

 翌朝はしっとりとした小雨のなかを

答志島行きと帰航組みそれぞれが再び外洋へ発進。

 

帰路の太平洋はうねりの山々が延々水平線まで続き

例えるならば蠢く“青いゴビ砂漠”。

波間に数メートルも上下している周りの艇上や目の前に見る

シート(yachtの帆を据えるロープ類)操作の姿が

どれほど頼もしく思えたことか・・・

  

 

 近寄り難いモノにおずおず近づき

先人の一挙手一動をチラチラ垣間見

あわよくば我が身に置換えて英気を養う。

“高嶺の花”を仰ぐに留まらず観察しその魅力をも検分してみる。

好き勝手をしているのだと、重々承知の上での心底辛い船酔いも

「偉い、よく頑張った」などと誉められればすぐ舞い上がり

ではもうちょっとなどと又思っている自分にヤレヤレ。

    

 今朝、朝刊の紙面もパソコンのモニターも

おおきく長~く“うねって”います。(R)


Disport with

2009年09月18日 | 日記

disport    “気晴らし、遊び戯れる”

 

 秋の特別連休は週間予報もまずまず、

yacht友の賑わいが楽しみです。

     

 栗の収穫もほぼ終わり、今年は“甘露煮”にして保存することに。

      

 ベランダの“月下美人”が、連休初めに2輪咲きそうです。

       

恒例の『クラフト展』作品募集の手紙が来たので

手始めにちょっと編んでみました。

         

 故障した2台の洗濯機も新製品に置き換えられ

ワックス掛け後ののピカピカランドリーに映えてます。

    

 連休最終日に、今年初のお部屋見学の予約が入りました。

    

 チック、タック・・・小さく大きく、

抗えない“時の刻み”が聞こえます。(R)


雨上がり決死隊

2009年09月14日 | 日記

むか~しこんな名前のコンビがいたような・・・

       

雷雨に見舞われた翌朝は、

気圧の谷通過?後の紛う事なき晴天の秋空。

雨上がりに“かぜ”は付き物だそうです。

     

朝一番で出航のつもりが

、舫い以外に船出を阻止するごちゃごちゃのトラブル。

 

おまけに左足負傷中の我が身は、

役立たずどころか大いに足を引っ張り

「お願いだから足踏まないでね」と懇願。

      

白波あちこち、風車グルグルの湾内を

30度近くヒールしながら帆走。 

 

6ノットのスピードににんまりしたのもつかの間

海上でメインシートが突然ブロックのカムから外れたり

ジブファーラーがうまく回らなかったり

レイジージャックが解けてぶらんぶらん・・・

       

ポンツーンに戻ってからは

来週のロングクルージングに備えてあれこれ。

エンジンとビルジの点検、燃料と水を満タンにしてたら

「水、なんだか濁ってない?」

「あれ?ギャレーが排水しない、あちゃ~パイプ交換しなきゃ」

「海にはまっちゃったよ~」

水没寸前をyacht友に助けて頂いたとか。

噴出す汗をぬぐいながらの特急準備、

夕方の約束の時間が迫りタイムアウト。

     

心残りは多々あれど、最低限の支度をして早々帰宅

なんとも慌しい一日の終了です。

 

足を引きずりつつも、

せめてこんな時くらい“お姫様”然としていたかったのに・・・(R)


ハイ High はーい

2009年09月12日 | 日記

HighGrade ハイクオリティー 

ハイクラス  ハイソサエティー・・・など

『ハイ』には多々あれど、

陶酔、高揚、恍惚、興奮といった

ハイな気分はなかなか抑えがたい。 

 

いつも感謝の心でハイ礼し押し頂く、気が合わぬからと

やたらハイ斥することなく同ハイや周りにハイ慮し

「はい」と素直に受け応えたい。

高貴、高尚、高潔、崇高などとなると近寄りがたく肩が凝り

ハイを身につけ食しても位が変わる筈も無い。

    

 Highを望み、ハイを極めようとすれば

スパイラルに陥り、抜き差しならない。

その“高さ”をはかるのは、出来得れば

懐具合ではなく“こころ”加減でありたい。(R)


9月の刺激

2009年09月04日 | 日記

  ドスッ!ぼったーん!と

ポリカーボネート製の駐輪場の屋根の上に

イガ栗が落ち始めました。

「来た来たっ!」と胸は弾むのですが

イガに刺される痛みは

全身を駆け巡るほど神経に障ります。

       

 ワックス掛けも中盤に入り、

肩、腰、背筋辺りがずんと重い感じ

食事の支度も次第に手抜きになりがち。

 

食傷気味の体に、「ピリッ!しゃきっ!」と

辛味と酸味が胃の腑を刺激してくれる

芽生姜の甘酢漬け“はじかみ”が爽やか

サラさらっとご飯が進みます。(R)


Crossroad

2009年09月03日 | 日記

  かまびすしい世情ではありませんが

強いて望まなくても抗し難い“流れ”のようなものがあって

あれよあれよとターニングポイントを迎えることがあります。

     

 傍目にはっきりわかる転換点もあれば

過ぎてしまった後で気付くものもあり。

峠に立ち、その方向を見極めるべくもなく選択を迫られた時

どっちに転んでも大差の無いものと雲泥の差がつくものと・・・

勘に頼るもよし、助言を求めるも手、

熱い思いや希望、好みで我を通すもあり。

 

       

  あれこれ煩わしかった諸々が落ち着き

ようやく恒例の本業メンテナンス

“全館ワックス掛け”行事が始まりました。

早ければ10月には入学予定の方から

問い合わせが来るやも知れません。

          

 

 9月は窯焚き、もち米の稲刈り、脱穀、ロングクルージング

彼岸参り、そして待ち人有りの

“栗の実の調理”もいよいよ。

 

夏にダメージを受けてしまった庭木の手入れも気が逸ります。

           

 

 転機を迎えたと思っても“ターニング”の先は

気付けば似たようなことを繰り返し

ほどほど悦に入って月日を重ねているのです。(R)