気がついたら佐久島
午前7時
1艇が出航するのを追い駆けるようにMarinaを後にする。
穏やかな水面にもうかなり昇ってしまった朝陽が硝子のモザイク模様を映す。
気儘に帆を張り、気儘に進路をとり、適当にパンを頬張りながら未踏(?)の海域へ進める。
初めて観る島の向こう、本州がぐるっと繋がっているのは当たり前なのに
行けども往けども又向う側に海岸や温泉が姿を現す。
・・・と幡豆温泉辺りの沖合いにでっかい汽船。
近付けば『銀河丸』とあり艀で人を運んでいる様子。
この辺りは帆船『日本丸』もよく来るという話しで、
気の利いた信号旗で もしたいと思うけど旗も無し・・・。
軽快に風を受けてSpeedMeterも記録を更新するかと思うほど流れるように景色が移り、
気がついたら『あれ、佐久島?』と視界にひょっこりひょうたん島風の
ピーナッツ縦半分仕様が横たわっている。
折りしも各HarborからMotorboatが8艇ほど
後からあとから合戦の如く出陣し、
佐久島の入り口とおぼしき一点に向かって
波を蹴散らし引き波を作って豪快に走っていく。
離れて帆走していた30ft程のyachtが目の前でタックし
Saildownしてボートの後を追う様子。
なんだかBargainSaleに走る主婦感覚で
ついついこちらも方向を変えてしまう。
噂には聞いていたけど初めての港につい
「おじゃましま~す」って声掛けして、釣り船や生簀の間を縫って闖入。
鯛の活造りやら蛸の踊り食いなどが頭を過ぎったけれど、
桟橋は一杯でアンカリングも侭ならないこちらはきっぱりと踵を返す。
帰路海老の尻尾で釣り糸を 垂れながら素人なりのRunningで一直線の途につく。
計8時間のSailingに話す気力も失いぐったり。
地上に付けた足元もフラツキ晩酌の後の眩暈はどちらのせいか不明。(R)
連休はいかがお過ごしでしたか?
私はとりあえずの目標であった佐久島まで行ってきました。
幸い天候には恵まれたので、航海を楽しむことができました。
マリーナを出航して約一時間半、西浦半島の温泉ホテル郡を横目に佐久島を目指します。
暫く進むと巨大な汽船が停泊しています。
船首には「銀河丸」という名前が。
家に帰ってからネットで調べてみるとこの船は、航海訓練所の訓練船だということです。
訓練の途中で三河湾に寄ったようです。