錦の秋が足早に降りてきました。
目の前の並木はすぐに見頃を迎えそうです。
民家まばらな我が家の周りですが、
徒歩圏内に芸大があり
そこかしこでその道を究める
音、美の芸術家の卵の姿を目にします。
飄々と散歩する御仁が結構名立たる画家であったり
素人然としたスケッチを描いていると思いきや
大学の講師であったりと
我が目の凡人の域を思い知らされることに。
年の頃60を超えたと思しき隣人は
界隈をよくジョギングされている方ですが
あいちトリエンナーレ・プレイベントとして
県美術館で展覧会開催と伺い観覧に参りました。
40年近い画家活動の一連の作品展示があり
作風の流れや変化が一目瞭然。
絵画を評するなど及びもつきませんが
“袖すり合うも他生の縁”
隣家の明かりの下で絵筆を揮う人となりに
不躾ながらなにかしら近しいものを感じます。
同館所蔵の作品マネ、ピカソ、クリムト、ロダンら
巨匠の油彩画、ブロンズ像も拝覧しつつ
“創造”という人の心の表現は
良し悪しではなく、強弱や濃淡を有す
研ぎ澄まされた感性の持続力なのかと
ふと思えました。(R)