ヨッ友に誘われ潮風と磯味を目当てに小渡航。
台風1号発生の情報にたじろいだものの、
マリーナを出たとたん花を添えるかの如く帆が出現。
踊るように私たちのヨットを一周する見事なパフォーマンスに
思わず拍手喝采でした。
風がよければ3時間で行ける『佐久島』は、
三河湾一大きな島であるにもかかわらず
人口およそ三百人とか、“島おこし”盛んなところです。
仲間が一緒という心強さで機帆走と着岸を無難に終え、
さて昼食をと島の中心部に行くと店の前には待ち人の列、
予想外の人ゴミに「え~っ!?」。
連絡船が着くたびの更なる賑わい、
“連休”そしてここが“観光地”であることを思いだしたのです。
鄙びた佐久島という身勝手な思いとのギャップに戸惑いながらも、
とにかく例の“大アサリ丼”を注文しビールで乾杯。
予定なし、時間の余裕もたっぷり、
オキラク散歩で島をぐるり制覇、佐久島となりを満喫し
“ロビンソン・クルーソー”気分に浸りました。
4~5時間で一周できる島ってなんだかすごい!
などと大それた事をしでかしたような気分になりながら、
民宿のお風呂をお借りしてひと汗流します。
訪ねた店尽く「夕食不可」門前払いの憂き目に会い、
メゲながらもまったりと船上の夜は更け
漁船や諸々の引き波も快眠の“ゆりかご”になりました。
♪雨音に気付いて~♪遅くおきた朝ごはんは“さしみ定食”。
イキアタリバッタリ“出たとこ勝負”の醍醐味でしょう。
たぶん住んでる人以上に、より新鮮に“島の自然”を貪り、
ちょっぴり異邦人の気持ちになって帰路につきました。
時折強くなる雨に打たれながら5~6ノットの帆走、
ひんやりと伝う雨雫も、
ふつふつと沸いてくる想い出を押し包んでくれるようにさえ感じます。
もやいのヨッ友に感謝しつつ・・・
夏の“タコしゃぶ”冬の“コノワタ”を期待して、いざ再び海へ(R)