monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

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4/15の4時ごろに京都を出て、名神→新名神→伊勢道と繋いで6時前に多岐駅へ到着。道すがら桜が咲き誇っており、雲一つない日の出を拝み、幸先良さそうです。のどかな田舎の早朝は気持ちよく、この風景の中に身を置く事が出来ただけでもう満足してしまえるようなさわやかな朝でした。

2089レの追いかけは初めてで、以前重連で新宮折り返しであった頃以来のお出かけ出撃となりました。その背景には、近場で朝練できた6170レ、502M、4002レの3月での廃止が大きく影響していることは間違いありません。
しかし、ここ紀勢貨物も凸に必ず会えるとはいえ、原色機に当たる確率は低く、必ず原色重連の岡見貨物に比べれば、条件は悪いのです。それでも、これから出撃の機会が増えそうな紀勢貨物を久しぶりに追いかけて慣れておこうというのが今回の目的です。ですから今回は定番追っ掛け、しかも北部のみというお手軽出撃でした。

1発目は、今回、櫛田川橋梁を選びました。もっと北部から開始してもいいのですが、天気がよく風もそれほど強くないため水鏡を期待して向かったのでした。30分ちょっと前に現地に着くと、誰もいません。これも廃止確定となればずらっとカメラが並ぶのでしょう。河川敷並んで上下段で大人数さばけるので賑わっても捌ける撮影地です。今回は水鏡を狙うため、ややさざ波が出ていますが、水面に近づいて下段から撮影とします。ですが、人気は上段被りつきポイントのようですね。

下段に立つと、背後の道路のガードレールが列車で隠れてくれます。背後の跨線橋は如何ともし難いですが、ここを踏切ではなく跨線橋にするメリットてなんでしょうか?いわゆる公共工事の産物でしょうか。以前に比べて背景は壊れてしまいましたが、跨線橋はなるべく目立たないように端に追いやることにしました。その奥の線路際(画面右手)に満開の桜が咲いているのですが、列車の向うなのでほとんどわかりませんね、きっと。よく目を凝らし、見てみてください。見えてきましたね(笑)。実はささやかな桜コラボ写真となっています。
線路に近づいて正面勝ちとするか、離れて側面からとするかどちらも可能ですが、跨線橋対策と正面は日当りが若干弱いため側面強調位置で構えます。
背後の小山のなだらかな稜線が水面に写る姿を眺めながら、出来栄えを想像して待ちます。

多岐発の上り列車が反対側から橋を渡って行く姿で構図を確認し、本命に備えます。前日が原色機だったようで、本日も原色機で来てくれる事を祈りながら待っていると、定刻にエンジン音が響いて、列車がやってきました。残念ながら更新色でしたが、満コンで紫に統一された7両のコキ編成は短いながらも見事です。稜線から鼻先が飛び出る直前を狙ってシャッターを切りました。水面はやや乱れていますが、形は十分わかる範囲で写っておりOKです。

多岐駅に停車するため、駅の先でもう1発撮る方は急いで駆け出して行きましたが、ゆっくり片づけて次の定番へ向かいます。
お次は定番中の定番である、イセカシS字です。高速が徐々に伸びているため、追いかけが可能です。しかし、これが全通すれば、トラック輸送に切り替わる可能性が高く、高速の延伸は追っ掛けには有利ですが、複雑な思いです。まだまだ全通は先と言われていますが、最近、高速道路建設ブームが再来しているようですので、油断は禁物です。年内に紀伊長島までは伸びるようですし。

文句言いつつもその高速を活用して、10分前に到着。すでに10名以上がスタンバイしています。谷間の水田地帯を走る線路ですが、7時台には十分線路に日が射しています。周辺の桜はもう散り初め、田圃はまだ土の状態で季節を絡めるには狭間になる状況です。過去の作例を参考にS字を強調する構図で頂きました。カントがかかって首振りしている釜とSにうねるコンテナの作る曲線美は秀逸です。光線状態もばっちりで、原色機でないことだけが残念ですが、それは次回の課題としておきます。いっぺんにすべて叶うと、楽しみがなくなってしまいます。


三脚の足をたたむのもそこそこに、車に乗り込み、3発目に向かいます。これまた超有名な大内山カーブです。イン・アウトどちらも可能ですが、今ならインの草もそんなに伸びていないだろうと考えインを目指します。大内山駅に止まっている列車を確認してカーブに横着すると、インにもアウトにも撮影者がいます。アウトから撮るとインの撮影者が入るような気がするのですが大丈夫なのでしょうか。そんな疑問がわきましたが、既にインに撮影者がいるため大丈夫なのだろうと判断し、後ろ側から撮影する事にしました。インにはロープが張ってあります。おそらく寄りすぎる撮影者対策と思います。しかし、これがあるおかげで、安心してロープの外で待つ事が出来ます。今回のように寄って線路レベルからも可能ですが、離れて下側から見上げて広角で引き付けて撮る方が好みです。今回は先客が居て無理でしたが、草が伸びてこないうちに、次回以降の課題とします。
撮影準備をしていると背後から大内山駅で交換する特急南紀が通過。余裕をもって準備をすることが出来ました。
そして、ゆっくり貨物が加速しながら黒煙を上げてカーブを近づいてきます。列車の側面から勢いよく水を吐き出しています。こんな勢いよく水を吐く姿を見たの初めてです。こんなに流しても大丈夫なのというぐらい盛大に散水して通過していったため飛沫がかかってしまう程でした。


8時前には全撮影を終了してしまう、紀勢貨物北部追っ掛けでした。京都から2時間足らずなので、今庄へ日本海を撮りに行っていたのと感覚は同じです。これから通って四季折々で色々とアングルを増やしていきたいと思います。

2012.04.15 徳和 - 多岐 2089レ(上)
Nikon D700 ED AF NIKKOR 28-70/2.8D

2012.04.15 阿曽 - 伊勢柏崎 2089レ(中)
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D

2012.04.15 大内山 - 梅ヶ谷 2089レ(下)
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D


コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
おはようございます☆ (kon)
2012-05-03 05:52:07
紀勢貨物素敵ですね~♪
天気が良いので、余計に列車が引き立ちます!!
行ったことはないですが、魅力的な被写体ですね。
原色釜で田んぼに水が入れば…と想像すると^^
行ってみたいな~☆
 
 
 
Unknown (mon)
2012-05-04 17:29:56
こんにちは。
この日は本当に天気が良かったので、列車が輝いていました。ちょうど今頃はイセカシあたりが水鏡と思いますのでぜひ行ってみてくださいね。
 
 
 
私も… (トヤキです。)
2012-05-05 15:45:29
行こうかな!
ワムが無くなりアサレン対象が近所から無くなったのは本当に痛いですね。季節が良くなってきたので近いうちに考えたいと思います。関までは下道でも知れてますからね。
 
 
 
コメント有難うございます (mon)
2012-05-06 18:28:23
こんにちは。
出撃できなくても朝練でしのぐという事が出来ないのは辛いですね。
早朝の1号線は流れが良いので、八幡からなら高速で大回りするより早そうですね。
1日時間があれば上りもこれからの季節はかなりの区間で撮影できますからね。
 
 
 
なつかしい場所です。 (しゅうやん)
2012-05-09 15:45:44
こんにちわ
なつかしい S字カーブ、大内山カーブ 撮影時期としてはこれからが本番の季節ですよね。

 
 
 
Unknown (mon)
2012-05-11 23:24:24
こんばんは。
こちらにおられたころは、撮影に行っておられましたね。私も久しぶりの訪問でしたが、線路際は大きな変化はありませんでしたよ。
今年は季節を変えて何度か足を運びたいと思っています。
 
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