monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

個人的な範囲以外での画像の無断使用を禁じます。
 



先に批判めいた内容の記事を記載しておいて、結局は趣味対象として追っかけているではないかと言われれば、その通りです。
どのような理由であれ、機関車牽引列車が滅多に走らないところを走るのであれば、ぜひ撮影したいと思うのが取り鉄の性。今回は多大な被害の出た被災地を「迂回」しての運転であり、常識的な範囲で普段の撮影同様に出撃する事にためらいはありませんでした(磐越西線の石油輸送はためらいがあり行かなかった)。勝手な自分の中の出の線引きの自己肯定ではありますが、2か月程度は走るのではないかという見込みもあり、運行決定の報に接すると、一度は出撃しようと考えていました。

また、個人的にこの区間の貨物列車は、かつて岡見貨物で3回出撃して3回とも突発ウヤ(凸故障・発電所故障・線路災害と理由もさまざま)を引き当てて撮影できなかった因縁の区間でもあり、山陰線の風光明媚な区間を走る貨物列車を何とかおさえたいと考えていました。当初は凸重連形式との噂もありましたが、結局単機牽引の短編成に落ち着きます。名撮影地は曲線も多くすっきり抜けないため却って好都合かもしれません。スジは益田近辺は岡見貨物のスジが予想され、上り・下りとも順光で狙えそうです。

9月半ばまでどうしても時間の捻出が出来ず、8月の好天の中を走る、後藤の原色凸を使用した訓練運転は指を咥えて見ているだけ、青浦海岸周辺の名撮影地でいい光線で撮れたようで、単機ならではの構図で撮れたのにと悔しい思いをしました。
8月終わりの本運転開始に向け、稲沢から関東経由の無動指定列車を乗り継いで岡山入りした3機の凸はやはり可動機の中から選ばれていずれも更新色なのは予想通り。そのうち2機はスノープロウ装備と嬉しいチョイスです。

今回は1日しか時間が取れず、どこを重点的に攻略するかスジを見ながら検討します。結局有名地を巡る月並みな撮影ですが、記録として押さえる事が目的なのでとりあえず出撃できてほっと一安心。

9/21夜に出発し西へ。運転終了が1週間後と前倒して確定されてしまったため、最後の休日となる3連休は天気予報が渋くてもかなり込み合う事は覚悟の上ですが、連休初日であるためまだマシだろうと考えて激戦地へ乗り込みます。途中のSAで今回も行動を共にするcho君と落ち合って軽く打ち合わせ。めいめい場所取りすべく西へ向かいます。中国道から浜田道を経て折居の道の駅・ゆうひパークに到着したのは午前3時前。駐車スペースは既にマルヨの撮影者の車でいっぱいです。スペースを見つけて駐車すると、撮影地となる道の駅横の坂道へ向かいます。駐車場の状況橋から想像通り、すでにびっしり場所取りされていますが、懐中電灯で丹念に隙間を探すと最前列にも少しはスペースがあり、場所を取ると仮眠をとります。最悪、内側からハイアングルでも抜けそうなので、何とかなるでしょう。

5時を過ぎてあたりが明るくなってきたため、暗闇で確保した位置を再確認。ベストポジションとはいきませんがまずまずの位置と確認し一安心。山口線沿線まで追っかける事を考えていましたがこの人出と車では戻って来た際の駐車位置や、場所は先に取っていたとしても、先に機材をセットした周囲の撮影者との調整も難儀する事が予想され、立ち位置は確保出来ていてもアングルがうまく撮れない可能性もあると考え腰を据える事に決定。雨は降らなさそうなので、三脚もさっさと設置しておきます。
cho君は悩んだ末に道の駅テラスから見下ろす角度を選択。手前の草木で沿線の家が隠れる立ち位置でなくとも、ハイアングルで見下ろせば足場が広がります。

通過する上下の旅客列車で試し撮りをしつつ本命の到着を待ちます。雲は思ったほどわかず、次第に減って行くようですが、太陽のいる側には厚めの雲が立ちはだかり、時折光線が射す程度。その一瞬に賭けて露出を変更し備えますが、通過十分前にはおそらく負けが確定と思われる大きさの雲の中へ太陽が消えていきました。

こんな事もあろうかと、海があまり入れられない望遠アングルは空を一切排除して作成。海の色がなまり色なのでごまかすことはできませんが、曇り空は排除できます。
標準レンズを付けたアングルは目いっぱい引付けます。今回確保した立ち位置からは引きが十分取れず、沿線の家の庭も引っかかるため海を広く取り込むことはできませんが、曇りなのでまあいいでしょう。
過去の作例をチェックし、尻切れとならない事を確認し準備完了。

追っかけ組が到着仕出し、慌ただしい雰囲気が流れると間もなく通過予定時間。立ち位置からはカーブの奥が伺えず、列車の接近が分からないため予定時刻の少し前からビデオはスタートして回しっぱなしで待機。少し遅れて、凸の「ピィッ~」という警笛とともに姿を現しました。天気も悪く原色でもない凸ですが、存在感十分にコキを牽引し近づいてきます。カーブを曲がりながら最後尾が山影から見えたところで望遠構図を無事捕獲。スノープロウも凛々しくいい感じです。


引き続いて、標準レンズで目いっぱい引付けてもう1枚(TOP)。予定通りの構図で仕留める事が出来ました。
ビデオの方も汽笛サービスがバッチリの満足な出来栄え。これで天気さえよければ・・・。ワンチャンスしかないためこれだけ撮れれば良しとせねばなりませんね。

2018.09.22. 三保三隅- 折居 9080レ
Nikon D700 AiAF NIKKOR ED 28-70/2.8D
Nikon D7200 AiAF NIKKOR ED 80-200/2.8D



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コメント
 
 
 
Unknown (レイルファンにっしー)
2018-10-02 22:41:51
monさんこんばんは。

出撃お疲れでした。・・・それにしてもスゴイ人出でした。予想してたよりもはるかに多い人数で驚きました。

お天気には恵まれませんでしたが、同じくゆうひパークにいた私自身も良い記録になりました。それよりも、地味な愛知凸が引退間際に良い仕事をしたことを多くのファンが実感した事でしょうね。
 
 
 
レイルファンにっしーさん (mon)
2018-10-04 05:01:57
おはようございます。
1ヶ月限定でしたし、一気に撮影者が集中してしまいましたね。
今回の凸の活躍は磐越西線同様に今後語り継がれていくでしょうね。
 
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