monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

個人的な範囲以外での画像の無断使用を禁じます。
 



以前より気になっていた近鉄名物の鮮魚列車。そのうちにと思いつつ放置してしまうのはいつもの悪い癖で、いよいよ廃止というニュースが出てから重い腰をあげるいつもの悪いパターンでした。
なかなか腰が上がらない最大の要因は、撮影地までの距離と運行される時間。逆光をついて早朝に西へ走り、夕方に東へ走るダイヤになっており、走行写真が撮りづらいなという思いで棚上げにしてしまっていました。

折しも、世間はウイルス騒動で人込みは避けるのが良識ある社会人のマナーとなってしまった時期と重なり、おまけの回送列車が順光で撮れる大阪界隈に単なる趣味目的で足を踏み入れることがはばかられます。どうせ明るくもないし、いっちょ松坂まで行ってしまうことにしました。明け方の松坂駅で半バルブの方針です。
夜のうちに一般道経由で松坂駅前へ到着。ネットカフェを使う事は当然はばかられるため、そんなに気合い入れて撮りたいというわけでもないのですが、撮影地でマルヨとなってしまいました。趣味を守りつつも仕事に穴をあけないようにするためには仕方ないことです。

列車到着の正確な時間がわからないため、5時半ごろに機材をもって駅構内へ。中線に入るはずと名古屋方面ホームへ降り立ちますが、この時点で撮影者の姿はなく安心してゆっくり撮影が出来そうです。停止位置目標から停車するであろう場所っ割り出し、構図を構えます。
しばらくすると、鮮魚列車の乗客になると思われる男性が1名、大きな箱をいくつも持って中線ホームへ現れました。最近は利用客ゼロという日も珍しくないというほど需要が落ちてしまった列車のようですが、本日は少なくとも1名の利用が松坂からあるようです。


今後は1両専用車両として連結される形で残るようですが、行商専用の列車(車両)も輸送システムが飛躍的に発達した現代ではもう風前の灯火です。利用者があるなら乗り込む様子を停まるホームから狙ってみたいとも思いましたが、対抗ホームと両方掛け持ちするだけの時間はないと諦めます。

空がだいぶ白んできたころになってようやく、中線のホームの案内板に団体の文字が現れます。その頃になると両ホーム合わせて10名ほどの撮影者となりましたが、平和そのもの。ゆっくりとホームに入ってきた列車は前照灯を付けたままで停車。大阪型先頭には昔懐かしの系統版が掲出されています。これは「鮮魚」幕が故障した大阪方だけ半年ほど前より掲出され続けているようで、修理しないということは・・・という憶測が飛んでいましたがビンゴだったということのようです。最近はフォントの違う旧系統板を掲げて引退サービス?とのことですが、もう見に行くことはできなさそうです。
5分ほどの停車で列車を後続の列車をやり過ごすと、大阪へ向けて発車していきました。

2020.02.29. 松坂
Nikon D700 AF-S NIKKOR 70-200mm ED VR II/2.8D


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