monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

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16連を組んでいたころから好きだった500系ですが、JR東海に嫌われて早々にのぞみ運用から撤退する事になり、短編成化されて現在は8両で山陽区間のこだま運用に細々とついています。
他の新幹線とは一線を画す独特なフォルムと塗装はメカニカルな印象が漂っています。このように感じていたのは私だけではなかったのだなと思ったのが、エヴァンゲリオン塗装で走らせるという計画が発表された時でした。正直アニメ自体にはそれほど興味は無くまともに見た事は無いのですが、メカニカルな印象が一致しての抜擢なんだろうなと妙に納得した覚えがあり、出来上がりを見ても違和感なく受け入れられる塗装であり、一度は撮影しておきたいと思いつつ月日が経ってしまいました。

好評につき1年程度延長されたこの塗装も、まだまだ人気がありますが契約終了なのかこの5月で終了との事。お尻に火がついてしまいましたので、今回の西武遠征のメインターゲットの一つとして撮影を目論みました。スジから考えると、駅撮りでなければここしかないという超有名な大津トンネル西側を目指します。72レを撮ってすぐに高速移動すれば30分ほどで到着できるはずで、3時間前なら場所は確保できるとふんでの計画でしたが、蓋を開けてみれば最後の立ち位置を滑り込み確保という危ない状況でした。どうやら背景に桜が配置できるため、この日に集中したようです。私自身は桜に関してはノーマークでしたので、72レが無ければもっとゆっくり来ていたでしょうし、危ういところでした。

線路に沿った凸凹した斜面を足場に、超望遠レンズを乗せた三脚が密集しています。先のものほど斜面下側の比較的足場の良い位置を確保し、徐々に斜面を上がって行くという流れになります。ある程度斜面を上がると編成後半のカーブにかかる車体が架線と重なって窮屈な絵になってきます。従って、16両は編成後半が厳しくなるのですが、かといってあまり斜面を下がると屋根の上の向こうの編成が見えなくなるため、上ギリギリの今回の立ち位置はベストに近いと個人的には感じています。今回のメインターゲットは8両編成なのであまり問題はありません(ただしもう架線柱1本分ぐらい手前に引っ張れるので、8両ならしっかり側面が出せるかもしれず、望遠で圧縮するより塗装が良く見えるかもしれません)。
下り線は金網を隔てたすぐ横で、トンネルから飛び出してくると風圧が大きく、不整地に設置した三脚が風圧で倒れないように手で支えてやる必要があります。飛び出してくる前の予告として、空気砲が炸裂するので、防御行動をとるには困りません。足場が悪い中、密集して数ミリ単位での調整が必要な超望遠撮影が行われるため、いつもに増して三脚との接触には気を使います。普段使わない脚の筋肉がしばらくすると悲鳴を上げてきました。

天気は晴れたり陰ったりを繰り返し、一喜一憂しながら撮影を行います。数が少なくなった700系」のレールスター編成が来たときは良好な光線状態でした。これも最近はこだま運用がかなり増えていますね。


続いて、時刻表にない時間に九州新幹線直通のN700系が登場。どうやら団体か回送列車のようです。さくらと桜のコラボが実現しました。


一番多くやって来るのは当然N700系。良い光線で撮れたものもありました。


3時間待っていよいよ本命の時間になりますが、空は曇の流れが速く、晴れたり曇ったり。ドン曇りとまではいきませんが、1/2000sのシャッターにはちょっと辛い明るさで、ISOが上がり、被写体深度も浅くせねばならず、あまり明るくない先代のVRⅡレンズには厳しい環境です。結局あまり改善しないまま、岡山発車時刻の11分後に列車はやって来てしまいました。初めて直に目で見る紫ベースの車体は格好よく、颯爽と走り抜けていきました。側面の模様もまずまず判別できます。
5月で終了後は、なんとハローキティーとコラボ!?の予定とか、メカニカルな新幹線とどこがマッチするのかよくわかりませんが、白とピンクの塗装例が出ていましたが何かピンときません。何でもかんでもコラボすればいいものではないと思いますが、相手をもっとちゃんと選んでほしいと個人的には強く感じます。

これで撤収でもよかったのですが、時刻表をめくると10分ほど後に、山陽区間では絶滅危惧種の700系がやって来る事になっていますので、もう少し撮影を続行。Eva通過後はお決まりの天気持ち直しパターンで、露出が戻った中を700系が通り過ぎていきました。


2018.04.01. 岡山 - 相生 730A
Nikon D7200 AiAF NIKKOR ED 80-400/4.5-5.6D

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