monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

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先日まで、富山機関区へ貸し出されている門司機関区の銀釜ことEF81-303と赤釜(?)ことEF81-302が羽越・奥羽本線の芋臨貨に充当されており、話題になりました。今春の震災支援の列車とは違い、気分的にも趣味として撮影に行くことが憚られない状況でしたから、撮影に行こうと計画していました。しかし、予定より早く運転週リュとなってしまい、日本海縦貫線での活躍の姿をまたも記録しそこなってしまいました。今回の貸し出しでも、固定機がループで運用をこなしており、撮影条件は早朝かつ光線状態も決して良いとは言えないものの、確実に撮影できる点が魅力でした。

本家、門司機関区の銀釜は、当然他の機関車と共通運用であり、ある程度は規則的に運用が流れるものの、ホームグラウンドの北九州ターミナルで終始する運用がほとんどです。いつ釜が差し替えられてもおかしくない環境下のため、なかなか釜狙いでの撮影は難しく、遠方から出撃して失敗した時の痛手が大きいため、これまで挑戦してきませんでした。
しかし、今回どうしても銀釜を撮影したくなり、九州の銀釜304号機の運用を注目していましたが、1週間ほど順当に流れてきていました。そこで、一か八かの要素は大きいですが、かなり勝算がある(予定通りの運用で流れる)と踏んで週末にスクランブル遠征してきました。

鳥栖手前の弥生が丘駅で無事運用に入っていることを確認すると、レンタに乗って追跡開始です。弥生が丘を選んだのは、駅撮り可能なこともありますが、鳥栖インターのすぐ近くですぐ高速に乗って南下が可能であったからです。4093レは鳥栖で長時間停車があるので、余裕をもって追い越すことが可能です。撮影地としては、線路が東南東に向いて午前順光で撮影できる有名な長洲-大野下を選びました。
南下を開始すると次第に晴れてきました。光線状態は期待できそうです。現地に着くと、少し離れた路肩にスペースを見つけて機材をもって撮影地へ急ぎます。しかし、撮影地には誰もおらず、いろいろ歩き回りながら、最適の角度を探します。地元では定期的に銀釜は走っており、現在それほど注目されているわけではないようです。
普通列車がうまくやってきたので、試し撮り。カーブから後ろがほとんど隠れてしまったので、もう少しカーブ寄りに移動して、奥のコンテナが見えるようにセットします。背後の架線柱はどうやっても釜に掛かります。まあ、仕方ありません。
列車はここも定時でやってきました。長編成で良い感じです。北は雨が残っているため背景の空は曇っていますが、釜は朝日を浴びてステンレスのボディーが輝いています!これ、これが見たかった!!無理してやってきて本当に良かったと感激しながらシャッターを切りました。
ベストの位置で止めた写真は、前パンが見事な串パンになってしまいました。個人的にはあまり気にはしていないのですが、その2カット前はパンの間に架線柱が来ており、どのみち釜に刺さっているのですが、こちらを少しトリミングしてトップの写真ととしました。

2011.10.23 8:44 長洲 - 大野下 4093レ(EF81-304)
Nicon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D 145mm f8.0 1/1000sec ISO 400


話を、前日夜に戻します。
小雨が降り続く天気でしたが、翌日は朝から晴れるという天気予報を信じて、前夕に博多でレンタカーを借り、朝1発目撮影の予定地まで行って朝まで仮眠をとりました。
銀釜は早朝に北九州ターミナルを出て、昼過ぎに鹿児島ターミナルへ到着する列車に充当されるはずです。しかし、この目で確かめるまでは安心できません。そこで、撮影には条件が悪いものの釜確認の意味を込めて、1発目は朝6時半過ぎの弥生が丘駅撮りとしました。
朝、6時前に起きると、まだ雨がぱらついています!予報では降水確率20%なのに。まあ、釜確認が主目的なので、諦めて駅へ入場して列車を待ちます。日の出時間を過ぎて、1分ごとに露出が上がってくる時間帯ですが、暑く雲が垂れ込めて露出は全く上がりません。そんな中、列車は定時で現れました。コンテナの積載状況もまずまずです。304号機は約3年ぶりの再会。落ちると噂されながらも、ここまで生き延びて元気に運輸をこなしている姿を見れて本当にうれしく思いました。
写真自体は暗いので、ISOを目いっぱいあげて、何とか写った程度です。小さな写真でupしておきます。

2011.10.23 6:39 基山 - 弥生が丘 4093レ
Nicon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D 200mm f2.8 1/800sec ISO 2000


大野下で撮影後、熊本で再び20分程の停車があるので、その時間を利用して高速利用で追い越してもう1カット狙う事にします。先ほどは首振りだったので今度はストレートの編成写真を狙い、小川駅を目指します。西側からの撮影となるので、今度は曇ってくれるのが都合よいのですが、果たしてどうか…。
高速を降りてからの国道で工事渋滞しておりヤキモキしましたが、通過予想の10分ほど前に無事到着。入場券で入場して、撮影場所を決めます。古くからのホームで舗装も嵩上げもされていない熊本方の先端よりで構え、背景が緑になる位置まで引付けて撮る事にします。
願い通りに太陽が陰ったところで、熊本で貨車を切り離して身軽になった列車がやってきました。こんなに思い通りに天気が変わってくれるのはとても珍しい事です。大概逆になってしまうのですよね。

2011.10.23 10:08 松橋 - 小川 4093レ
Nicon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D 200mm f7.1 1/1000sec ISO 320

さらに高速で追えば、少なくとも1箇所は撮影できそうです。たとえば、西方で海を入れて撮影なんかも逆光ですがそそられます。ですが、再び車を返しに博多まで戻るのも大変ですし、満足いくカットが2つ撮れたのでこれ以上の追いかけは止める事にして北上することにしました。もちろん、ちゃんと目的あって北上するのですが。
鹿児島往復の翌日に、流れ通り熊本往復したあと、304号機は小倉工場へ入場してしまいました。きれいになって出てきてくれる事を願うと同時に、思い切って撮影に行っておいてよかったなと改めて思いました。
九州では必ず前パンを下して運転されており、日本海縦貫線で両パンあげて走る姿の方がさらに魅力的には感じます。もし、機会があればぜひ挑戦したいと思います。

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