monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

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常紋峠周辺は自然の中を走る列車が撮影できる好撮影地が点在していますが、アプローチのしやすさと光線具合などを考慮すると、8071レを撮影するには通称146Kpと呼ばれる撮影地が一番条件がよく、人も集まっています。とはいっても、アプローチが比較的マシなだけで、荒れた林道を分け入っていかなければなりません。この季節には冬支度のヒグマに対する注意も必要ということもあり、なかなかこの地へ撮影の足が向かなかった理由でもあります。
そんな146Kpに、2日間とも撮影に向かいましたので、順番にアップしたいと思います。


1日目

砕石が敷き詰められてパンクしやすいと評判のダートを3Km程走り、踏切を超えると泥と轍で凸凹と深い水たまりの続くぬかるんだ道を2km程行った先に撮影地はありますが、8時ごろに到着すると林道の谷側が伐採されて開けている所にすでに多くのカメラマンが準備をしていました。クマの方が恐れをなして逃げていく賑わいです。そして、撮影地より奥の林道には縦列駐車が伸びています。1日目は天気も良かったこともあり、ざっと数えてぎりぎり一杯に寄せて20台以上は停まっていました。中には方向転換して停まっている車もあるため、奥に回転できるスペースがある事を信じて、列の先頭に車を止めます。
伐採されて大人数こなせるようになったと聞いていましたが、予想以上に撮影者が多く、カメラと三脚をを取り出すと、撮影地まで小走りに戻ります。道の路肩から緩斜面一帯に40人程は散らばっていたでしょうか。撮影できそうな場所を探してウロウロしましたが、はやる気持ちがおさえきれず、斜面を下りようとして、滑ってしまいました。完璧に尻餅をつくと一張羅が泥だらけになり、レンタと言えど座る事がはばかられてしまう状態となってしまいます。また、カメラをかばわないと、大変な事になってしまいます。無理な体勢で何とかこらえ、服とカメラの被害を最小限に抑えましたが、その分変なところを延ばしてしまったようで、しばらく痛みが治まりませんでした。また、カメラの被害はゼロではなく、主力D700につけた大事な80-200mmレンズキャップとフードにたっぷり泥が被り、細かい隙間まで入り込んでいましたが、レンズカバーをした状態であったため、レンズに汚れはなく、泥を払うととりあえずそのまま使用することにしました。

撮影地中央よりやや左寄りに隙間を見つけてセットを行います。右手から日が射すため、列車の右側がより多く見える所が望ましいのですが、撮影地右手はすでに入り込む余地がありません。斜面を下ればまだ場所があるかもしれませんが、先ほど尻餅をついており、裏がツルツルのスニーカーでは荷物を持っての移動は困難であり、撮り下ろしとなるため、上からとっている方の視界から消えるのもかなり難しそうであるため、やむなくの設置です。明日はもう少し早く来なければ…。折角ならアングルを変えて撮りたいですが、順光側は人気でしょうから先に一杯になってしまうでしょう。

先ほど泥にまみれたD700+80-200mmが主力ですので三脚に設置し、w字カーブでの編成写真用にセットします。やや長さが足りなく感じますが、周囲の紅葉も入れて撮る事にします。サブのD300は28-70mmを付けて手持ちとします。天気が良いので奥で広く空までのカットを撮り、メインのシャッターを切ったのちに広角側で引きつけて手前のカーブで撮る。
頭の中で予行演習をし、実際に手を動かしてみます。ここは急勾配とカーブで歩くらいの速さで登って来るとの事であり、2台のカメラを三脚と手持ちで駆使することによってさまざまなカットを稼ぐことが期待できます。

8時半の少し前に、エンジン音が響いて次第に近づいてきます。いよいよ列車の登場。天気は良く、紅葉もまずまずで最高の条件です。奥のカーブの陰からゆっくりと赤い釜が顔を出し、そのあとにコンテナを積んだコキ続きます。先ほど見た編成とちゃんと逆向きです。まずは後ろの釜が見えてきたところで、手持ちD300を望遠一杯80mmで撮影します。青空を背景に146Kpの全景が映りました。


続いてメインのD700です。手前カーブに差し掛かった所にピンを置いています。露出は十分あり、ISOを落とし、被写体深度も可能な限り深くして待っていました。目標点を通過したところで予定通りシャッターを切れました。しかhし、光線状態が良いために、危惧した通り、向かって左側面の影が見えてしまいました。もっと右寄りから撮れれば完璧だったのですが…。


さらに手持ちD300に変えて列車を追うと、まだカーブを抜けきっていません。首を右へ振り始めたあたりを80㎜のままで撮影しましたが、上の写真とあまり変わりません。そこで、帰宅後縦位置に編成のみを大きくトリミングしたのが、トップの写真です。一番迫力があります。2台体制での撮影の限界ということで、大胆トリミングも容赦願いたいと思います。

最後はおまけカットですが、手前のカーブに入って釜が側面を見せた状態で広角に戻して撮影。曇っていればよいのでしょうが、手前側は完全に影になります。ただ。後ろの釜が光を浴びて輝いているので良しとします。


結論としては、80㎜以上のレンズで十分で、良い位置で編成写真を撮るなら300㎜程度までの用意は必要と言う事がわかりました。
以上を踏まえ翌日の撮影に臨みました。





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