monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

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7月の関東出張の合間にアクアラインで海を渡り、小湊鉄道を訪問して来ました。
朝の6時頃にもかかわらず、アクアラインの下りは大渋滞。うみほたるの手前までノロノロ運転で、五井駅に着いたのは7時ごろ。小湊カラーのキハ40を繋いだ列車が出ていくところを見送ります。
その後、駅の跨線橋から車庫を1枚。敷地の奥には保存上記も眠っており上手く整備してミニ資料館にでもすれば、多少の入場収入も得られそうですが、今の状況にちょっともったいない感じがしました。
端っこに里山トロッコ、奥の方には東北標準色の緑帯キハ40も見えます。


しばらく観察すると、線路に沿って里見駅へ。今回の訪問も目的は非自動閉塞な様子の観察です。
朝8時半でも汗ばむ暑さです。駅の横では地元の方が売店を開く準備をされています。


木造の古い駅舎はこれだけでも貴重品ですね。


駅舎に入るとまずは切符の購入。信号扱いのため、始発から終列車まで運転係の配置が必要で、有人駅としてた保たれています。
入場券と隣駅の飯給駅までの乗車券を購入し、駅舎をじっくり観察します。


切符はもちろん硬券です。今や骨董品である硬券販売機ももちろん現役。うれしいですね。


窓口の片隅には、ダッチングマシンと改札鋏も現役で鎮座しています。現役で見かけるダッチングマシンは天虎工業が多いように感じていますが、ここでは菅沼が現役でした。


続いて、信号扱い関係について見て回ります。
信号を扱う機器の前には次列車を示すアナログなシステム。合理化とは真逆な人の手と目が必要なシステムです。


1日の閉塞扱いの記録するための専用紙が用意されていました。列車の交換があるのか、通建を発行するのか、実際の扱い時刻はいつだったかなど、1日の状況が一目でわかる内容になっています。もちろん手書き。


その横には通券箱。里見~上総牛久は通券閉塞となっています。


そして、閉塞区間の対の駅と閉塞のやり取りをするための専用電話。どんな形の電話でもよいので、普通のプッシュボタン電話が使用されていました。普通の電話と間違わないように張り紙がしてありますね。


上総中野からの列車がやってくる時間が近づくと、専用電話で上総牛久駅とやりとりし、通券を用意。出迎えの時刻までは、机の横に引っ掛けて保管するようです。


時刻になると、キハ40を先頭に2両連結の列車が入線してきました。どうして、キハ40コンビにしないのかは不思議ですが、小湊鉄道既存車との併結運用が基本になっていますね。
到着した上り列車から受け取るキャリアは「スタフ閉塞」のキャリア。上り列車として受け取ったスタフを持って里見~上総中野を往復してきたのですね。運転本数が少ない里見より末端区間はこれで十分なのでしょう。駅長の反対の肩にはこれから受け渡す「通券閉塞」のキャリアが掛かっています。パッと見てわかるように、スタフ閉塞の方は白いテープが巻き付けてあります。


駅長は構内の上り方にある踏切扱いを行います。


キャリアを持ち換えて


もう1方のキャリアを渡し


列車は出発していきます。祖父と孫ぐらいの年齢差がありそうな車掌と駅長の仲がよさそうな挨拶に心が和みます。


見えなくなるまで列車を見送ります。この時の里見からの乗客は2名でした。


しばらくすると、おそらく上総牛久で交換してきた下り列車がやってきます。今回は首都圏色のキハ40が付いていました。


地元の方の出店が列車をお出迎え。停車時間に乗客が立ち寄るようです。
この日は列車が遅れていたようで、乗客がホームに出る余裕がなかったようです。


上総牛久からのキャリアを受け取り


この先のキャリアを渡します。


ホームを確認し、ドア閉め・出発の合図。


ここまでたっぷり観察すると、暑くてたまりません。地元の方の売店で朝ごはんとともカキ氷を購入して駅を後にしました。

2022.07.02. 小湊鉄道・里見駅ほか

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
Unknown (たけ)
2022-09-22 18:58:41
こんばんは🌙😃❗

この時、里見駅で、ご一緒に撮影した、JR久留里線の運転士をしているものですが、覚えていますか?
 
 
 
ご訪問ありがとうございます (mon)
2022-09-24 11:58:46
たけ様

こんにちは。
よく覚えていますよ。里見駅では楽しいひと時をありがとうございました。記事に上げるのに大変時間がかかってしまい申し訳ありません。

普段から気軽に小湊鉄道乗りに来れる所にお住まいで、休みの日に乗って応援されているご様子が印象的でした。
また、お仕事でも久留里線を運転されておいるなんて、趣味者として大変うらやましく思います。

関西からでは遠く、久留里線も長らく乗っていませんが、また訪問したいなと思いました。その時にうまく運転されている列車に乗ることが出来たら楽しいですね。
 
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