初撮影だった只見線蒸気を一旦切り上げ、次はD51の走る磐越西線へ転戦します。往路只見線SLを撮影したため、津川以東でのD51撮影を1回諦めていました。少し早めですが、次の撮影が今回本命の撮影であるので、早めに現地入りして駐車スペースと撮影場所を確保する必要もあるため、このようなスケジュールを組んだのです。
今回本命であるのは、2年前の夏のリベンジを果たしたいためです。この場所は画面左上の一段高い位置の田んぼの縁で構えてアウトカーブから俯瞰撮影するのが有名なのですが、わたしはインカーブから広角気味に引き付けてあおって撮れるこの場所の方が気に入りました。2年前も天気は曇っており、引き付けるならシャッター速度を上げないといけないのに1/400で切って被写体ぶれを起こしてしまいました。今回はそのリベンジが目的、しかもD51で成功させようというのが狙いです。列車通過の1時間ほど前に現地に着くと狭い駐車スペースはなんとかまだ空いており、まずは一安心。近くの学校では運動会をやっているようで、その放送が聞こえる山里ののんびりした景色が広がっています。とても気持ちのよい場所で、1時間ぐらいの待機時間は何でもなく思えます。
撮影地を見に行くと、上の田の縁にはすでに5名ほどスタンバイされていますが、下のインカーブにはやっぱり誰もいません。好きな位置に三脚を立てて景色を見渡すと2年前に奥のカーブ入り口にあった大きな木がなくなっています。あの木が画面を作る目印だったのですが、再度前走りの通過列車で画面を作り直さないといけません。また、道路工事の標識もあり目立たないように工夫しないといけません。
しばらくするとインカーブに1名こられ、2人で撮影することになりました。一方、俯瞰場所は後から後から撮影者が詰めかけて狭い田んぼの縁には数え切れないほどびっしり三脚が並んでいます。もう駐車スペースもなくそのあたりに止めていくため、とうとうパトカーが巡回にやってきて、一部車の退去を命じていました。最近各地で駐車問題が起きている鉄道撮影ですが、よそでよくあるような、長時間あたりを何度も巡回してから、さあ撮影という通過直前に(嫌がらせとも思える)移動命令を出すというやり方ではなく、「まだ時間があるから今のうちに退けてきてください」と優しさを感じるやり方でした。
定刻になると、期待通りの煙を上げてカーブの向こうから近づいてきます。速度は只見線のそれとは比べものにならないぐらい速く、かっこよくて動きに見とれてしまいました。そのため広角と標準で2台用意していたカメラのうち、手前で切らないといけない方を切り逃してしまうというというアホなミスを犯してしまいました。けど、格好良かったからしかたないか・・・。我に返って広角側で夢中でシャッターを切りましたが釜はあっという間にファインダーからはみ出していきました。煙はうまく車両に沿って棚引き、思ったような絵を得ることができました。ただ、1/800でもやや被写体ぶれはあり、1/1000以上で撮影しないとフルサイズ表示は厳しいようです。
2011.05.21. 徳沢 - 上野尻 8226レ
Nikon D700 AiAF NIKKOR ED 28-70/2.8D PL
↓↓2年前の写真と比べて見たい方は下からどうぞ↓↓
http://blog.goo.ne.jp/monjiro80/e/69715b6ba359bb21a54e2507449e4654
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ここまで引きつけると最低、1000分の1秒は欲しいですね。最近、私はインカーブ撮影の場合、列車の速度にもよりけりですが、1250で切ることもあります。胡麻のインカーブは1600です。
やはりインカーブ撮影はかっこいいですね!
それもSLとなればなおさらです。
修行が足りないところが露呈されました。曇っているとついついシャッター速度を落としてしまう悪い癖が出ています。また挑戦します。
いつもコメントありがとうございます。
ここは条件がそろっているのでお気に入りです。願わくば望遠気味でも1枚撮りたいところですが、路駐の車や並行道路を走る車が入ると被るので、引き付けることしかできない点が難点ではあります。
C61も走ってくれないかなと期待していますが入れないのでしょうか?DD51重連が可能ならいけそうにも思いますがどうでしょう。