五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

班別学習について考える

2011-05-19 04:43:01 | 雑件


班別学習というのは小学校の総合学習の一端である。ここでの班別学習は小学生の修学旅行で各班5~8名程度の班に分け、修学旅行前に自分たち班員自身で学習を行う場所を企画立案しどんなことを見学するか、どんなことを調べるか、地図、参考書、旅行案内等で2~3時間の予定で実施するように計画して出て来る。教育の理想、生徒が自主自立の精神を育成していくことを目標にしているのである


生徒の学習の意欲、これは担当の教官の良し悪しで次第で決まるようである。今まで数十回かこの班別学習の生徒を案内したが、この2~3時間の時間帯は教員は自分たちの時間になると考える者、心配してしゃにもに生徒について来る者色々ある。旅行に来ている生徒の態度を見れば教員の態度はもちろんのこと、その学校の性格までも見えるように感じる。

校長先生以下ついて来ている学校、カメラマンを同道してくる学校、どの学校も修学旅行は学校の一大行事として実施しているのであろうが、そのあたりは俺たちボランテイアには殆ど伝わってこない。

班別学習のその時間はボランテイアに任せると考える教員の方が俺たちにはどれほど都合が良いだろうか、市内の繁華街を通行することも多いので生徒が交通事故にでも遭えばそれこそ眼も当てられなくなってしまう。それ故に各班6~7名に一名当て案内者を配置してある、班別学習の案内が始まった当初はそう感じなかったが、しかし最近は教員が心配してボランテイアに任せ切らない者も多い様に感じるもちろん担当の教員の性格にも寄ろうが・・、その時間にも生徒は生徒で先生、先生と言ってやはり教員の言うことを聞いてしまう。そうかといって案内者は教員に任せきりと言うにもいかないだろう。案内者は自分の子供や孫を見るように眺めているので生徒が言うことを聞かぬ時は叱りもする、この班別学習が始まった時期にはそう感じなかったが、近頃は生徒がボランテイアの注意を守らない子が段々多くなってきているように感じるのは担当の教員の態度であろうか?早い話生徒が教員をなめているまた教員は生徒を甘やかしている感じである。
生徒と教員の対応を黙って眺めていると特に感じる。もう少し教員として生徒に対して威厳はもてないのだろうかとさえ感じる。学級崩壊等が多いことをそれを心配しているのかもしれないが・・。

教員も父兄からは学習にうんぬんと屁理屈を言われ、生徒からはなめられ、もし生徒をビンタでも一発張ってやると監督者からはまた叱られる。現在の教員の立場は全くない。教育に意欲のある教員がノイロゼーになり休職する者も多いと聞く無理はないことである。、現在の教育制度はどうなっているのか俺には全くおかしいとしか感じられない。

時代が違うと言われるかもしれないが俺の小学時代中学時代までは、教員の生徒に対する鉄拳制裁は当たり前で強制的に学習させられていたと言うことを思い出される方も多いと思う。
それは五高の歴史を調べて特に感じていることである。