五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

記念館周辺の散歩

2011-05-07 05:06:35 | 五高の歴史

庭の花菖蒲も咲いてきた

立田山の登山道路を道路沿いに登って来ているが、続いてはリデル・ライト記念館である。英国教会の宣教師であったリデルがこの場所に回春病院を開設したことはつとに知られている

明治26年イギリス国教会の伝道師として熊本に赴任して、ハンセン病患者のために生涯を捧げたハンナ・リデルとその姪エダ・ライトの功績を記念した建物で、回春病院の跡地にある。

明治期、当時ハンセン病は「伝染する不治の病」と誤解され、患者は迫害を受けていた。患者のためにリデルが、英国、日本の教会、政財界に寄附を募り創設した病院で、姪のエダライト

は明治29年に来日、リデルの後継者として活動した。しかし太平洋戦争時には強制的に解散させられた。

大正7年に建てられた「ハンセン病病原菌研究所」の建物が両者の業績をたたえる現在のリデルライト記念館である。。、

ここには当時使用された机・椅子のほか、貞明皇后からの手紙など資料数千点が展示されている。

なお、この敷地内には記念館のほか、リデル、ライト記念老人ホームや両者が眠る納骨堂などもある。ここもゆっくり見学すると2時間くらいは必要である。

  
  花桃の季節も終わってしまった。