ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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島之内寄席~初参加~繁昌亭大賞受賞記念

2008-04-19 22:05:49 | 島之内寄席
私にとって、初めての、ワッハホールでの落語会。
《繁昌亭大賞受賞記念》の4月席の島之内寄席への参加。

ほぼ、満席、この府民のささやかな楽しみも無くすとは
橋下はん、もうすこし、考えてみなはれ。

一、露の団姫・・・・・・・・・「大仏の目」

話しは「東の旅」の発端。
目のくりくりとした、笑顔のすばらしい、表情。
しゃべりも、きちっとしていて、好演。

ただ、拍子とりの、右手の張り扇が、
勢いあまって、最後に一拍、
おまけの弱音が、聞こえるのが、残念。
(基本はいかなるものか、知らぬが)

元気はつらつの、高座、好感。
上方落語・最年少の噺家の今後が楽しみ。

二、林家卯三郎・・・・・・・「隣の桜」

なにわ芸術祭新人賞候補とあるが、
それなりの、年令。年鑑をみると、1970生まれの38才
ただ、入門が1999年4月とあるので、
この世界、9年目の新人か。

演目は「隣の桜」・・・鼻ねじか。
隣の家とのトラブルのはなし。
その中で、活躍するのは丁稚さん。

卯三郎さん、芸歴より、年令なりの話しっぷり。
人柄の良さが出た、一席。

三、桂歌之助・・・・・・・・・「七段目」

繁昌亭輝き賞・受賞の一席。

うまい。忠臣蔵の七段目の茶屋の場。
しっかり歌舞伎の世界を見せてくれる。

米朝一門の本格派か。
米朝一門では、異端児の方を探すのが難しいのか。

歌々志時代を知らぬだけ、襲名後の変身ぶりがわからず
逆に残念。

でも、今日の「七段目」、品の良さ、ありましたでー。

四、桂あやめ・・・・・・・・・「Oh・舞妓(マイガール)」

繁昌亭奨励賞・受賞

先月で終わった「ちりとてちん」の主人公のモデルは
あやめさんですかと、周りの人から良く聞かれました。

創作落語へといううのはダブルけど、基本的には
違うでと、答えていました。
実は、「若狭」フアンで、・・・・・・・・・。

ぽんぽこさんも、私がモデルというてるらしいが、
すると、師匠の「草若」は、「文福」師匠かいな・・・・。

話は、現代っ子の「金龍」、「市じく」のドタバタ御座敷の劇。
現在女性の生態を凝縮した視点は見事。

次は、「古典落語」を女性の側からみた、あやめさん版を
聴いてみたい。

「桃太郎、母版」、「厩火事」、「子は鎹」など。

五、桂三風・・・・・・・・・・・「農といえる日本」

繁昌亭創作賞・受賞。
と、あるので、この「農といえる日本」は三風さんの作か。
解りやすい、おもしろい。

三枝師匠の話のエッセンスを継いでいる。
登場人物が、無駄なく、キャラクターをもって
役割りを果たしている。

単なる、話のかけあいだけの笑いでは無く、
人物を演じることにより、古典と同じ
人間のおもしろさが、滲みでる。

次も、創作落語でと、期待させる一席でした。

六、笑福亭三喬・・・・・・・「首提灯」

繁昌亭大賞・受賞

三喬さんの、「マクラ」はおもしろい。
先週に続いて同じネタなので、・・・・・・・・。
あまり、営業妨害になってはいけないので
マクラは出来るだけ飛ばしているのですが、
次回、違うのが聴きたいので、あえて、ご披露。

三喬師匠が、喬若さんの結婚式に際して
仲人の労をとられたとか。

今仲人を立てる式は何割かと・・・・・・・・・一割とか。
しゃべる商売なので、さぞかし上手と思われていますが、
いらん事は喋れても、肝心の事は、さっぱり。

伝説の話ですが、あの小文枝師匠でさえも、
池田のカトリック教会で式をされた三枝さんの仲人を
されたとき。・・・・・披露宴で、
「三枝さんと、・・・さんは、とどこうり無く、
池田カントリークラブで無事、式を・・・・・・・」と失敗。

八方師匠が、ぼんちのまさとさんの結婚式で、頭が真っ白
「新郎のまさとさんは、昭和26年、旭区に生まれ、・・・
・・現在に至る。」と大幅なる中抜きの御紹介であったとか。

本題の「首提灯」・・・・やはり随所に三喬さんらしさ。

酒のあても、「イカと小芋の炊いたん」をプラス。
「鷹の爪」を、「イーグル・フィンガー」と。

道具屋ヘ行って、「穴のあいた花瓶」、「首の取れる人形」
と、道具屋のネタでくすぐり。

刀を買ってきての小学校時代。
加代ちゃんの「蝿、分度器、小刀」の話。

あちこちに、笑いのエッセンスを。
おもしろいことは、客に言わなければならない性分か。

どんな、話も、進化する。
どんどん、おもしろくなる。

やはり、大賞受賞にふさわしい、一席でした。

ただ、このワッハ上方。府の財政難も解りますが、
「大阪の子供たちが笑える街に」と選挙公約ありましたが
「大阪の大人たちにも笑い」を、橋下知事。
大阪から、笑いをとると、何も残りまへんで・・・。

このあと、田辺寄席ヘ。


月例・島之内寄席・四月席
2008年4月19日(土)午後2:00開演
ワッハ上方5階ワッハホール

一、露の団姫・・・・・・・・・「大仏の目」
二、林家卯三郎・・・・・・・「隣の桜」
三、桂歌之助・・・・・・・・・「七段目」
四、桂あやめ・・・・・・・・・「Oh・舞妓(マイガール)」
仲入り
五、桂三風・・・・・・・・・・・「農といえる日本」
六、笑福亭三喬・・・・・・・「首提灯」
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