ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

今年は一日・中味の濃い~彦八まつり

2011-09-04 02:28:22 | 落語

彦八まつり・・・
今年は、台風で4日(日)の一日の開催ですが、年に一度の上方落語のおまつり
雨が降ったり止んだりの中、熱心な落語ファンで賑わう・。

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笑い相撲 いくたま場所・・・素人の部
周りを元気にする笑い方・・・・優勝は女性、それも独特の今風の笑いで。
司会は、実行委員長の梅團治さん、雨天で中止、決行の判断で気苦労の多い中、元気に務められる。


笑い相撲 いくたま場所・・・プロの部
三人一チームで、四チームで対抗、
優勝は、団姫、ぽんぽ娘のコスプレチーム、・・最優秀個人賞はぽんぽ娘さん。


住吉踊り、かっぽれ、など、流石皆さん、芸達者。


生玉の富くじの抽選会の司会は、鶴二さんと瓶太さん。

舞台では、二日分、だんじり囃子、落語家バンドにピン芸など
雨の中にかかわらず、次から次へとくり広げられる。




一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・「延陽伯」

でてくるなり、実は松鶴の直弟子ではなく、孫弟子ですが、間違っての舞台ですと。
噺は「延陽伯」・・・どっしりしていて、初舞台のまっしぐらの雰囲気があって好演。
飛梅さん、多少の緊張感のある舞台の方が、武骨でよろしおますな。


二、笑福亭岐代松・・・・・・・・・・・・「紙入れ」

番組では、鶴二さんの出番ですが、このあと下で、ピロポンズハイの出演があるので、出番入れ替わりました、と。
桂VS笑福亭、見台を使ったり、使わなかったり、一門のカラーは随分違います。

噺は、色恋噺の「紙入れ」、岐代松さん、R-15指定と言いながら、韓国ドラマのようで、濡れ場はあっさり目。
一門では一番、米朝一門に近い様な、さらりとした噺っぷりでおましたな。
(いつも、鶴志さん筆頭に濃い味ばかりなので、新鮮ですな)


三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

得意の「豊竹屋」、米左さん、大向こうからの、掛け声のサンプルで楽しませる。
大会場なので、マイクが仕掛けられているが、米左さん、目一杯の声量。
それでも、前のM子さん、朝からの疲れか、うつらうつら。
米左さん、更にボリュームアップするが、・・・・・リズムが良過ぎるのか、うつらうつら。
聴かせ上手、名人の域なのか、ほんま、名調子の米左さんの一席でおました。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」

稽古をつける米朝師匠と、一切稽古をつけない松鶴師匠。
入門したての頃、師匠の「あれっつ」、「あぁ」とか、言葉にならない奇声にも、察して即動かなければ・・。

笑福亭得意の、お酒の噺へと。
「替り目」、今年の独演会、目指して、目下「らくだ」の稽古中と聴くが、「らくだ」を手掛けてから、
酒のみの噺、酒のみの酔態は、最高。今回の「替り目」でも、余裕が感じられ、、単にグデングデンの酒飲みではなく、
酔っている自分を楽しんでいるような、心地良さがこちらまで、伝わってくる。
「らくだ」で、鶴二さん、酒の噺は(「猫の災難」、「替り目」)いまや完熟していますな。
来年あたりは「一人酒盛」などを、ものにして欲しいですな。


五、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」

最高に良かった米二さんの「牛ほめ」
前座さんがかけることの多い噺。大ベテランが演じるとこれほどまでオモシロイのか。
淡々としたなかに、田舎の大きな庄屋の家と空気が広がり、噺のもっている愉しさだけが、薄味ながら、美味として伝わる。
噺っぷりに、松之助師匠の語りがだぶってみえたのだが、単にベテランということで重なったのか・・・。

本日の、秀逸、米二さん、米二さん。

六、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」

掴みネタの「百獣の王」ではじまり、これも、前座ネタの「犬の目」を、米平さんが・・・。
筋が解っていても笑ってしまう。ここは笑うとこと、客席と一緒におさらいしている様な気持ち。
ベテラン運転手のタクシーに乗っているような、心地良さでほっこりでおます。


七、笑福亭鶴光・・・・・・・・・・・・・・「荒茶」(荒大名の茶の湯)、

豊臣の七人衆ノ福島正則、加藤清正、池田輝政、細川忠興、浅野幸長、加藤嘉明、黒田長政と、軍師本多正信。
秀吉の亡きあと、七人衆が茶会に呼ばれるが、茶の湯の作法が解からぬ武骨な者ばかり。そこで、多少知識のある本多氏を頼り、仕草を真似ることに。

講談噺のようであるが、鶴光さんらしく、小ギャグがあちこちで、楽しい。
「木津の勘助」といい、こういうジャンルの落語もあるのかと、再認識。
鶴光さん、落語の楽しさを拡げてくれてありがとうさんでおます。

落語まつりには、やはり落語と、愉しませてもらいました奉納落語でおました。


彦八まつり奉納落語会・・・・笑福亭直系×米朝直系
2011年9月4日(日)午後5:00開演
生國魂神社・参集殿

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・「延陽伯」
二、笑福亭岐代松・・・・・・・・・・・・「紙入れ」
三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
五、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
仲入り
六、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
七、笑福亭鶴光・・・・・・・・・・・・・・「荒茶」




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2 コメント

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彦八まつり (ゆういのおかん)
2011-09-06 12:04:50
私達親子も行ってました♪
息子は『地車囃子』の際に龍踊りを踊らせて頂きました(*^o^*)

返信する
ほん近くにいたかも。 (ごまめ)
2011-09-06 22:50:35
結構、狭い境内なので、ほん近くにおられたかも。
地車囃子はビールタイムで、じっくり見てないんですよ。・・・残念。
返信する

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