ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

染雀さんの「質屋芝居」最高~第3回質屋寄席

2009-07-26 01:31:48 | 落語
・・・・・・・・・・・・・・・・なんと男前揃いのチラシ・・・・・・・・・・・・・・

中央はめがねで、福車さん・右上は頭と貫禄で梅團治さん
左下は目が離れているので佐ん吉さんか・・・・残るは
左上が歌之助さんで、右下が染雀さんですか。
でも、過大広告で訴えられそうなチラシですな。



・・・・・・・・・・・・・・落語会で初めて貰った領収書・・・・・・・・・・・・・

案内状をもって行ったら、前売りの1500円。
受付で、支払うと何も言わなくても、領収書が。
質屋協会主催だけに、札は必要ですな。



・・・・・・・・・・・・完売ながら、空席が目立つ会場・・・・・・・・・・・・・・・・

入場の際受付の方に聞くと、90人前売り完売、30名予約で
今日は120名の大入満員といいながら、ほぼ90名のお客さん。

領収書が必要な方への販売は・・・実際はお越しになるかどうか、
別物というのは、ようわかりましたで・・・・。


一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」

得意の、手水廻し、余裕さえ感じられる。

長頭を回したり、手水を呑んだりの動きと表情を
マンガティックにやる人が多い中、
無駄な台詞も一切なく、シンプルでかつ静けさのある
手水廻しである。

例えば、番頭が、「だんさん、ついに大阪の朝がやってまいりました」
の一言で、場面変換をする様に、いたって簡素で、凛としてますな。


二、桂歌之助・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」

いつものおばちゃんの乗車の際のマクラ。
ぼちぼち、次のバージョンが聞きたいですな。

本題の「青菜」。この一週間に3回。いくら旬のものと言えども、
こない続くと、「わい、青菜きらいやねん。」と、
歌之助さんが悪いのではないが、多少飽き気味。

旦那、植木屋、大工の竹、女房と四人とも、印象が薄く
噺全体が、薄味に感じてしまう。

まあ、なんでも食べ続けるのはあきまへんな。


三、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」

このあと、繁昌亭で独演会があるので、中トリで登場。

昨日、昼席のあと、天神祭りの花火を見ず、鳥取の若桜ヘ。
若桜鉄道のSLとそこの花火と一緒に見れるという
至福の時を過してまいりました。

また、今日は、やまぐち号の客車が大阪の工場から山口に向って
運ばれていくのを、淀川の鉄橋で、写真に撮ってまいりました。

ほんま、独演会の前は普段こんな余裕はないのですが、
ゲストの市馬さんの効果、凄いですな。
個人でのチケット販売で営業に回る事もなく、・・・楽・・。

噺は、「禁酒関所」、関所の代官が酒に酔いつぶれていくさまは最高。
梅團治さんの日に焼けた(と思うが)顔が、酒焼けの顔に見えてくる

仕事をこなさなければ、と思いながらも、酔ってしまう酔態は、
あの中川大臣を思い出させますな。

今夜は、追いかけていきまっせ。


四、桂染雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・「質屋芝居」

本日の秀逸・・・チラシに「質屋芝居」と一つだけ演目が・・。
終って見て、納得。

質屋の会なので、出演依頼が福車さんからあった時、
「質屋芝居」でもやりましょかと思わず言ってしまったと。

この噺、やるのは大変ですが、笑いは少し、
労多くして、益少なしという感じ。

私も、今回で三回目ですが・・・。いやいあ、なかなかのもの。
歌舞伎の科白廻しといい、本物の歌舞伎を見たことがないので
差異は正直分りませんが、本物にもひけをとらぬぐらい
さぞ立派な出来であろうと思う。

迫力と毅然とした舞台に、こちらまで思わず背筋が伸びました。

今まで、他の人でも何度も聴いた噺ですが、
今日初めて聴いた初物に出逢うたような感動。

ほんまええもん、聴かせてもらいましたで、染雀さん。

染雀さんの「質屋芝居」チラシ等で見たら、必聴でっせ。

追伸・・・・・・・・・下座とのかけあいで
佐ん吉さんの科白に、こちらまで緊張しましたで。


五、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」

出てくるなり、もうよろしいやろ、三人分ぐらいたっぷり聴かれて。
あと、何をすれば良いのか、トリヘまわってくれと言うたんですが。

噺は「花色木綿」
余韻を消さぬよう、前座噺をくっつけるなんぞ
このあたり、福車さんの、センスを感じますな。

この、質屋寄席、中身は、オメガ、ロレックスの高級品がずらり
ほんま、充実の落語会でっせ・・・
・・チケット買うだけでなく是非見に来てください。

次回は、年末か、年明け一番ぐらいとか。




第3回質屋寄席
2009年7月26日(日)午後3:00開演
大質ビル5階

一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
二、桂歌之助・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
三、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
仲入り
四、桂染雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・「質屋芝居」
五、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」

09-53-244


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トリは吉弥さん~久しぶりの... | トップ | これ市馬さんとの二人会~桂... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (質屋の買取)
2010-07-04 02:32:39
いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
返信する

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事