ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

2019年・ごまめの本の少し・BEST30(上期)

2019-12-30 06:07:08 | 年間BEST・・・・
「神様の住所」・九螺ささら
(2019.01.03)

“九螺ささら”さん、独特の感性と手法で、短歌にアプローチ。
一見難解にうつるが、足湯のごとくゆっくりと馴染んでくる。
不思議な短歌、オンパレードです。

「上方らくごの舞台裏」・小佐田定雄
(2019.01.10)

小佐田定雄さんの「裏舞台シリーズ」の枝雀、米朝、に続いての第三弾。
今回は演目は、精選38と定番の演目ではなく、ちょいと捻ったもの。
「お囃子さん列伝」では、歴代のお囃子さんから、現役のお囃子さんまで紹介。
師匠とお弟子さんの関係が解かって、スッキリ。

シリーズのなかでは、個人的には一番のお奨めですな。


「無私の日本人」・磯田道史
(2019.01.14)

「無私の日本人」、私利私欲の為ではなく、人の為に生きる。今も政治家さんには
是非読んで、爪の垢でも煎じて欲しい。

「正直」、「誠意」、「浄化」、「利他行」、「感謝」、「先他後私」などの我が国にあった
良き倫理道徳は何処へ・・・。「日本人の幸福」とは・・・・。

日々の暮しを考えさせられる本でおます。

「しびれる短歌」・東直子・穂村弘
(2019.02.06)

東直子さんと穂村弘さんの短歌について・・・。二人がお互いに真似をして相互に
歌を詠みあうのですが、穂村さんが東さんをまるっきり真似すると、当たり前だが本人のよりもずっと見劣りしてしまう。
30%味付けが入っているのがわかるけど、それを抜くと歌全体がダメになってしまう。
その30%がその人の味。歌風、作風、なんでしょうな。
私の歌には、その風、匂いが吹いているのかきになるとこです。
大事に、大事に、詠む時に読み返す本できましたな。


「神田松之丞・講談入門」・神田松之丞
(2019.02.16)

講談界の救世主の呼声高い、神田松之丞さんの本。
今回この本を読んで、漠然としていた講談の知識が気持ちよく整理されていく。
本の半ばに松之丞さんの持ちネタの解説があり、これから講談に接する度に、
この本を広げなければと、机の横の棚に・・・・・。


「家族の歌」・河野裕子・永田和宏・その家族
(2019.03.07)

歌人一家の本。元々は産経新聞の「お茶にしようか」に連載。
始まって、河野裕子さん、乳癌を再発、科学治療を行う。
家族の死を見つめながら、気遣いと思いやり、優しさが入混じっての歌が沢山。
短歌って、日頃言えない、思いが・・・・。  31文字にちらりとみえる。

「デザインのひきだし」
(2019.03.19)

編集者の津田淳子さんが紹介されているNHKの番組を見てこの本を知り、
ネットで、4200円の定価の倍以上で買った本。
ものづくりに携わる者としても、こだわり、創意工夫、挑戦、熱意などヒシヒシと伝わる本。
心の支え、バイブルの様な本でおます。

「あの人  この人  いい話」・文藝春秋編
(2019.03.25)

「オール読物」の連載で「ちょっといい話」を再編集したもの。
山川静夫さん、山根一眞さん、水口義明さん、矢野誠一さん、の四人が書かれており、芸談というか、人の魅力の良いばかり、昔の芸人さんって、粋でおましたな。

「藤田嗣治・異邦人の生涯」・近藤史人
(2019.04.23)

藤田が修行していた頃のパリは、ピカソ、モディリアニ、マチス、ルノアール、
世界の画家が集まる1920年代。
遠く離れたパリで、時代の寵児とモテはやされたが、日本の画壇からは決して良い評価は得られなかった。
「乳白色の肌」と評される嗣治の絵、是非見たいものですな。


「これから泳ぎにいきませんか」・穂村弘
(2019.04.15)

大好きな穂村弘さんの本。
なかなか買えなくて「きっとあの人は眠っているんだよ」と二冊一緒に。
読書感想、書評集ですが、凄いのは、本の粗筋を追いかけるのではなく、
その中の一カ所、ひとつのことについて、掘り下げて書いている。
フォーカスの当て方に感心して読んでいると、いつの間にか読了でおます。

「食う寝る座る 永平寺修行記」・野々村馨
(2019.05.07)

一般のサラリーマンが30才の時、突然出家し雲水として、曹洞宗大本山永平寺にて一年間の修行生活に・・・・。
日々繰りかえす単調で平凡なことこそ、人間が気づかなければいけない真理がひそんでいると・・・・・。

「寄席の世界」・小沢昭一
(2019.05.14)

あの小沢昭一さんが、落語家、講談師、浪曲師、漫才師、小屋の支配人と、
芸に関することを対談方式で掘り下げていく。


「牧水の恋」・俵万智
(2019.05.23)

牧水の時代は、こんな好き好きのストレートの恋歌、短歌で良かったのか。
牧水の歌・・・好きです、好きです、ヨシコさん(三平風)。
全編、ラブレターのごとく、のぼせあがった歌・・・一辺倒に思える。


「夜にあやまってくれ」・鈴木晴香
(2019.06.11)

あの短歌好きには堪らない“葉ね文庫”へ行って購入した本。
5月の「借り家」の歌会でご一緒した鈴木晴香さん。
一見クールに見える美人さんだが、どこかホットな心情が見え隠れする。

「イタリアン・カップチーノをどうぞ」・内田洋子
(2019.06.18)

大好きな内田洋子さんのデビュー、エッセイとも言える本。
今から25年前、その後25年間。その間の内田さんの充実度は凄い。
歴史、人間関係、その両方を経糸と横糸として紡いでいく・・・・・。



「イタリア発イタリア着」・内田洋子
(2018.06.18)

続いて、内田洋子さんの本、最新文庫出版本。
内田さんがイタリアでの生活の基盤を築いてこられたか、
細切れに紹介されている。

「四千文字ゴルフクラブ」・佐野洋
(2019.06.25)

ゴルフとは不思議なスポーツ。
この本には、ゴルフプレイヤーにまつわる、人生の機微のハナシが
27ホール分書かれている。
たかがゴルフというべからず、ゴルフはそのプレイに人柄そのものが出てきますから・・・おもしろおますな。










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