ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

という、はなし~吉田篤弘

2017-03-31 04:04:04 | 本の少し
という、はなし (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

☆☆☆☆

あの「クラフト・エヴィング商會」の作者、吉田篤弘さんの本。

間に挿絵が挟まれ、それをフジモトマサルさんが・・・。

筑摩書房のPR誌「ちくま」の表紙に、二年間にわたって、「読書の情景」を
テーマに、連載されたものですが、

あとがきのあとがきで、明らかにされたのは、まずフジモトさんが先に書き、
あとから吉田さんが文をつける、挿絵ならぬ「挿文」の形を・・・・とっていたこと。

そして、この本の題になっている、「という、はなし」は、
吉田さんのお父さんの口ぐせだったとか。
若いころ「落語家になりたかった」という方だったので、
酒がはいって興が乗ると、自らの体験やどこからか仕入れきた面白おかしい
話を、漸う瑫々と話し、最後にオチがつき、笑いをとられたそうです。

まさに、この本もそんな「という、はなし」でおまして、

“ゆったり”“のんびり”“まったり”“きがねなく”
“誰にも邪魔されない”“にんまり”“ぼんやり”
“ひっそり”“こっそり”・・・って、これって、読書の愉しみでは。

ああ、このまえ素敵な額を買ったので、そこへ入れるのに、
フジモトマサルさんの絵、ポストカードで欲しくなりましたな。


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