ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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商は笑いなり・大阪道具屋筋商いの秘訣

2022-08-29 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆

千日前の道具屋筋、行かれたことありますか。大阪人なら一度は行って、買わずとも、あれやこれやと見て回るだけでも楽しい商店街。
私は、一文字厨器さんの包丁、どこで買ったか忘れましたが、三段の中華せいろ、それとうどんそばの丼、それとキーホルダーにしている落花生はここで買いましたな。

でも、ある店で前棚に置いてある安い食器は一つでも分けてくれるんですが、ちょっとこましなのを柄違いで五つほどレジへ持っていくと、取り揃えですべて一柄6客からの注文になると、やはり商売人さん相手、沢山あるようで、サンプル代わりもあるようで、ほんまにさらに一般客も買いやすいようになって欲しいでんな。

でも、商売の原点ともいえる、各店の商訓を紹介しときます。
一、不況の時は原点に返る、鉄則ですわ。
二、品ぞろえは絶対よそには負けない。
三、競争相手があって初めて商売は伸びる。
四、自分が商売を楽しんで初めて売れる。
五、東京は「ダメだよ」と断る。大阪は「あきまへんな」と言いながら売り込む。
六、うちらお客さんに教えてもらう。使い勝手のいい悪いはお客さんの方が知ってる。
七、最近は厨房を内装屋さんに任せるとこが多いが、ここの方が安いし、厨房の流れをアドバイスできる。
八、安売りに走ると自分の首絞める。
九、専門店やから、ほとんど売れんもんでも置いてます。あそこ行きゃ、なんでもあるとの印象を与えるためにね。
十、接客は気ィ使わんかったら、何にもならへん。
十一、金みたいなもん、天下の回りものや。
十二、飲み食いの店がある限り、サンプルはなくなることはない。
十三、お客さんが商品を選ぶのに迷っても、お好きな方はわかります。それを上手にお勧めするんです。
十四、よそにないものがあるのが強み。
十五、常に新しいこと考えんと。
十六、なんとか映画は残したい。
十七、単価を下げるだけではなく、快くお客さんを迎えてあげるのが一番大切なこと。
十八、元々すし屋が相手やから、すし桶なんかは売れんでも置いとかんわけにいかん。
十九、お客さんに」もうけてもらえ。そうすればもうけが戻って来る。
二十、まいどおおきに、が道具屋筋の基本。

まあ、飾り気のない、大阪の商売人の本音でおますな。




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