ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

凄いぞ染弥さん。囃子や。~そば打ち寄席

2009-05-25 23:52:40 | 落語
・・・・・・・・・・・・・・・・・・染弥さん、大活躍の御囃子講座・・・・・・・・・・・

浪切亭の同期会のメンバーが、堺で、落語会。
それも、仲入りのお蕎麦付。楽しみですな。
もちろん、落語でっせ・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日大入りの160名。

仲入りのお蕎麦を食すのに、60名+60名+40名の
三交替だけに、50分の仲入り。

その間、余興にと、文鹿、かい枝、染弥さんの三人が
大太鼓、締め太鼓、ドラと当り撥、拍子木をもって登場。
下座の三味線の寺西美紀さんと、御囃子紹介。

各楽器の紹介のあと、出囃子ヘ。
まずは「石段」・・・私これ好きですな。

後は、誰のんしましょう。とリクエスト。
春團冶師匠の、「野崎」
枝雀師匠の、「ひるまま」
二代目染丸師匠の「たぬき」、今は小染さんが使用。
最後に文枝師匠の、「軒簾」、これは三枝師匠が使用。

各出囃子、演奏で、中心で、いや一人大活躍が、染弥さん。

凄い、林家。
現染丸師匠の厳しいそして落語に対する真面目な取り組みが、
こういう、裏方の仕事、お弟子さんの活躍ぶりからもよく解る。

本日の、総合点でのMVPは、染弥さんで決まりでおますな。

各、落語の感想は、後日にいたしやす。

一、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

かい枝さんがはじめる直前に、三金さんが持ち込んだチラシを
住職さんが、お客さんに試験用紙を配るごとく、手配りで。
前列から順に、ザワザワの中でスタート。

高座に上ってもざわめきは続き、5分間は静まらず。
入門2年未満の前座では、あの状態続けば、死にますなぁ。

本来、出囃子の効用、今回改めてわかりましたでおます。

その間、上り口と本殿の間の障子もはずして、
次々お客様が入られる。でも夏になると虫が入ってどうするのか。

かい枝さん、得意の「野ざらし」。
釣りなんぞする気のないやつが、紛れ込んでの世界。
一般的には、困り者ですが、案外いや、大層おもしろい。
周りのものは困っているが、酔っ払いがおもしろいのはそういう事。

苦難の環境でも、自分の世界に引入れる、
噺家根性発揮のかい枝さんでした。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」

「儲かっても、同じ顔」
「何を演っても、同じ顔」

文鹿さんの代書屋、
業を煮やして「あんたあほやろ」と、しみじみと言う。

そして、最後の一行抹消の訂正印のハンコを投捨てる。
文鹿さんの気性なら(見た目でですが)、
「金いらんから、帰って」ぐらいの、台詞があっても。

でも、何商売も、辛抱ですな。


三、林家染弥・・・・・・・・・・・・・・・・・「癪の合薬」

今、上方でこれを演るのは、師匠の染丸と私とあと一人ぐらい。
このおそばの会で、今後ともワブル事はないと思いますので、
今日はあえて、この噺を。

武士の心情がこと細かで、おもしろい。
武士の情け、武士は食わねど高楊枝。とか。
精錬潔白なる侍魂のあった時代の噺。
主人を思う召使の心情に、屈辱を押さえて、頭を舐めさす。

今で言うと、武士は、官僚、お役人ですかねえ。
漢字の読めない首相、酔っ払って会見する大臣。
現在の武士は、庶民すぎて情のある美談はとんと
聞こえてきませんな。

でも、最初に述べたように、染弥さんの、どなたの出囃子でも
即座に、締め太鼓を叩く姿、かっこ良かったですな。

林家の実力、垣間見ましたで。


四、桂三金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ちしゃ医者」

地元なのか、三金さんのお母さんが墓参りの帰りとかで
見に来られる。三金さんとは違って、いたって小柄。

医者の「藪医者」、「雀医者」、「筍医者」、などの説明。

第1回の落語検定の「夏」、「辛子」、「ちしゃ」に関連する言葉はで、
「焼肉」という最高の珍答がありましたな。

赤壁周庵先生が駕籠に乗って、更に肥えたんごを乗せるというが
三金さんの体つきを見ていると無理が有りますな。
体だけでも、駕籠にはいるのか。

今の三金さん、MRIの機械が通るぎりぎりの体型とか。
これ以上になると、普通の病院では無理で、
栗東まで行って、JAの競争馬用の機械で測るみたい。

大は小を兼ねると言いますが、落語のネタを選びますな。
やはり、太るのもほどほどがよろしいようで。

そばは、まだ食べてませんと、このあと三金さん、ザル蕎麦
最低3枚、ひよっとしたら5枚、平らげるんと違いまっか。

「食」と「病」を考えさせられた、三金さんの「ちしゃ医者」でした。



次回は、20回記念で、ゲストは文太師匠と吉弥さんの予定。
大入満員が、予想されますが、仲入りのお蕎麦を食べるのに、
一時間近くかかりそう。そのあいだの繋ぎに、今日のように
何か余興、余芸が見れるのか、それも楽しみですな。



第19回・そば打ち寄席
2009年5月23日(土)午後6:30開演
真宗寺(阪堺「神明町」)


一、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」
三、林家染弥・・・・・・・・・・・・・・・・・「癪の合薬」
仲入り
四、桂三金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ちしゃ医者」

09-38-170



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